こういった世間ずれしている人とうまくつきあうにはやはり相手の得意分野を褒め、その分野に関しては頼りにしていることをそれとなくアピールするとうまくいくことが多いです。
事実経験豊富で頭もまわる人だとしたらある特定の分野においてはスペシャリストであり、頼もしい存在であることは確かです。相手の能力や適正を素直に評価し、教えてもらうくらいの姿勢でいた方が向こうもこちらに対しての印象がよくなるに違いありません。
世間ずれを言い換えるなら?
辞書の例文でもよく見かける「彼は世間ずれしている」というフレーズですが
「実際に使うとなると少し使いどころが難しいのも事実。なので波風立てずに言い換えたい・・・」というような時にはどういった言い換えが適切でしょうか。
特徴でも前述した通り、経験豊富で知恵が働き自分の得になるように物事をうまくすすめられる人間に使われる言葉なので面と向かって他人を評価する際にはいささか不適切に聞こえます。出来れば婉曲的に自分の意見を伝えたい時ってどうしてもでてきてしまうものですよね・・・。口は災いの元ともいいますし言葉を選んで発言するのはなかなか難しいものです。
ですがこういう際には例文として
「彼女は要領をつかむのがうまいから仕事でもいい成績をおさめてるよ。」
などのように言い換えると与えられる印象も違ったものになります。筆者のまわりでも少し世間ずれしている印象を受ける方々に対して他の方がこういった評価をしていることも見受けられ、賢い言い換えだなと感心させられました。
「悪賢い」という特徴がある世間ずれという単語ですが「要領がいい」と言い換えると仕事などでも角が立たない幾分穏やかな言い方になりそうです。言葉の響きも有能な印象を与えるイメージがあるため、比較的本人が目の前にいる際にも使いやすいはず。適宜使い分けられる人は要領がいいのでしょうね、見習いたいものです。
世間ずれの対義語は?
世間ずれという言葉はたまに耳にしますが対義語についてはどうでしょうか。世間に擦れていることの反対なので不慣れな、経験が浅いといったニュアンスの言葉が予想できます。
実際に世間ずれと同じか個人的には対義語の方がそれ以上に使われる機会は多いように感じます。世間ずれの対義語は「世間知らず」であり、こちらは聞いても意味を勘違いする人は少なそうですね。
例文としては
「彼女は世間知らずなところがあるので長く話すのは疲れる。」
のように経験が浅かったり慣れていない事に対して使われる事が多いです。世間ずれの「悪知恵が働く」とは対照的に「思慮の浅い、分別のない」ニュアンスが含まれているのも対義語として面白いところです。
世間ずれと世間知らずは2つセットで考えれば間違いのまま覚えることはなさそうですね。言われてみれば当たり前という気もする納得しやすい単語2つですが独立したものとして考えると急に間違いを呼び込んでしまうのは興味深いです。