記事の目次
- 1.チーマーの意味は?ヤンキーやチンピラとの違いは?
- 2.チーマー以外のワルの一種:ヤンキーの意味
- 3.チーマー以外のワルの一種:チンピラの意味
- 4.チーマー以外のワルの一種:ツッパリの意味
- 5.チーマー以外のワルの一種:ギャングの意味
- 6.チーマー以外のワルの一種:暴走族の意味
- 7.元チーマーのモテる男子芸能人1【高谷裕之】
- 8.元チーマーのモテる男子芸能人2【東幹久】
- 9.元チーマーのモテる男子芸能人3【真木蔵人】
- 10.元チーマーのモテる男子芸能人4【坂口憲二】
- 11.元チーマーのモテる男子芸能人5【魔裟斗】
- 12.元チーマーのモテる男子芸能人6【ZEEBRA】
- 13.チーマーはなぜ現れた?
- 14.元祖モテる男子チーマーファッション1【渋カジ(アメカジ)】
- 15.元祖モテる男子チーマーファッション2【革ジャン】
- 16.元祖モテる男子チーマーファッション3【エンジニアブーツ】
- 17.元祖モテる男子チーマーファッション4【リーバイス501】
- 18.元祖モテる男子チーマーファッション5【チームジャンパー】
- 19.元祖モテる男子チーマーファッション6【ヘアバンド】
- 20.元祖モテる男子チーマーファッション7【バンダナ】
- 21.チーマーはもはや絶滅危惧種…あこがれに留めておいて!
ヤンキー、チンピラ、ギャング、暴走族と、いろいろなワル集団がいた中で、なぜチーマーは現れたのでしょうか?
チーマーが現れた理由としては、アメリカ映画の影響が大きいと言われています。その代表的な映画は「ウォリアーズ」と「アウトサイダー」です。
ウォリアーズは1979年に制作され、真夏のニューヨークが舞台になっています。ギャングチームの集会が行われている最中にリーダーが殺されてしまったことで、濡れ衣を着せられた主人公のウォリアーズが、ギャングチームから逃走する様が描かれています。
また、1983年に公開されたアウトサイダーは、ベストセラー小説を元に制作され、貧困層若者グループと富裕層若者グループとの抗争が描かれています。
こうしたストリートギャングを模倣した映画が発端となって、渋谷を中心に、派手なファッションを身にまとった違いのあるチーマーが生まれたのです。
元祖モテる男子チーマーファッション1【渋カジ(アメカジ)】
チーマーファッション1つ目は渋カジ(アメカジ)です。
1980年代後半から1991年にかけて、渋谷で高校生が最初に生み出したストリートファッション、「アメカジ」が大ブームを巻き起こしました。
1989年の全盛期には、ハードスタイルのアメカジが日本独自の進化を遂げ、「渋カジ(渋谷カジュアル)」として違いを見せ始めました。それとともに、渋谷のセンター街には、様々な違いを主張した渋カジファッションを身にまとったチーマーがたむろするようになったのです。
渋谷の高校生が発信した渋カジは、同じく80年代に台頭していたDCファッションと相反するかのように、ローファー、ジーンズ、ポロシャツといったシンプルスタイルでした。
チーム名が背中に入った、おそろいのスタジャンやウインドブレーカーを作ることが流行しましたが、そのうちチームオーダーのものはダサいと言って、脱ぎ始めるチーマーも続出しました。そうして、よりダークでハードな渋谷チーマーファッションスタイルが確立していったのです。
元祖モテる男子チーマーファッション2【革ジャン】
チーマーファッション2つ目は、革ジャンです。
革ジャンは重厚で男らしいイメージもあり、チーマーやヤンキー、チンピラでなくとも憧れを持っていた男性は多いと思います。チーマーが流行った当時のヤンキー漫画でも、重そうな革ジャンを着た不良がすごんでいるシーンが度々登場していました。
チーマーたちが最も好んだ革ジャンと言えば「VANSON(ヴァンソン)」です。
上質な革やゴールドのファスナーなどが、重厚さを増しているのがポイントのひとつと言えますが、何よりアメリカ臭さがチーマーたちの胸に突き刺さったと考えられています。
チーマーがダントツでヴァンソンを好んだのは、80年代当時、驚異的に人気のあった「GUNS N' ROSES(ガンズ・アンド・ローゼズ)」というアメリカンロックのメンバーが着ていたことも影響しているとされています。
元祖モテる男子チーマーファッション3【エンジニアブーツ】
チーマーファッション3つ目は、エンジニアブーツです。
革ジャンとともにビシッと決まるファッションと言えば、やはり重厚なブーツです。元々は鉄道機関士のために作られたブーツと言われており、硬く肉厚なレザーは、厳しい労働環境にも耐えうる、頑丈な作りになっています。
パーツもソールも、技術を積んだ熟練の職人によって扱われており、履き続けるごとに味が出てくるのが特徴です。
中でも「RED WING(レッドウィング)」のエンジニアブーツはチーマーたちの定番ファッションで、一足数万円もするようなものが当然のように売り出されていました。
チノパンやワークパンツなどのアメカジスタイルにも違和感がなく、渋谷の街はレッドウィングのエンジニアブーツを履いたチーマーであふれていました。
多くのチーマーに愛されたレッドウィングのエンジニアブーツは、そのファッション性の高さから、今も多くのライダーやミュージシャンに愛されています。
元祖モテる男子チーマーファッション4【リーバイス501】
チーマーファッション4つ目は、リーバイス501や517です。
革ジャン、エンジニアブーツとくれば、あとそろえておきたいのがデニムです。中でもリーバイスのデニムはデニム好きの芸能人からの支持も厚く、501や517などの有名シリーズも数多く存在しています。
デニムはバイクやギターが非常によく似合うスタイルで、アメリカ臭さが漂っていたことも、人気に火をつける要素になったのでしょう。
チーマーたちのファッション聖地とも言える、渋谷にあるアメカジショップ「バックドロップ」や「ジョーンズクロージング」では、ビンテージものの一本数十万円もするようなリーバイスデニムを求めて、多くのチーマーが訪れたと言います。
リーバイスの人気は廃れることなく、今なお多くのライダーやミュージシャンに、カッコよく、渋いファッションスタイルとして好評を得ています。