ヌメ革のお手入れ方法③オイルを塗り込んでおく
ヌメ革のお手入れ方法の3つめは、オイルを塗り込んでおくことです。
ヌメ革のお手入れには専用のクリームを使うのが基本ですが、他にもオイルを使った方法もあります。自然の革にオイルを使っても良いの?と不思議に思う人もいるかもしれませんが、実は人間の手からも脂は分泌しています。
ヌメ革の美しい経年劣化にはその人間の手からつく脂も欠かすことはできず、過度になりすぎないオイルでのお手入れもヌメ革のお手入れにはとても高い効果を発揮することが分かっています。
ヌメ革のお手入れに使うオイルもクリームと同様にヌメ革専用のオイルを使うと安心です。ヌメ革専用のオイルはそんなに高いものではなく、ネット通販などでも簡単に購入することができます。お手入れ用にぜひ1つ持っておくと便利ですね。
ヌメ革にオイルを塗り込む頻度も、クリームの時と同様に数か月に1度ぐらいの頻度でも大丈夫です。ヌメ革の財布などは手入れしないのも良くありませんが、早く飴色にしたいからといってオイルを使いすぎるのも逆効果になってしまうため注意しましょう。
■参考記事:スエード靴のお手入れ方法も気になる?
ヌメ革のお手入れ方法④ひどい汚れは固く絞ったタオルで拭く
ヌメ革のお手入れ方法の4つめは、ひどい汚れは固く絞ったタオルで拭くことです。
ヌメ革の財布やキーケースなどの小物類は大切に使っていても日々の暮らしの中で思わぬヒドイ汚れがついてしまうこともありますよね。コーヒーのシミだったり食べ物のシミがついてしまうととてもショックですが、そんな時も慌てて水やお湯に浸けてしまうのは絶対NGです。ヌメ革は水やお湯に非常に弱く、素材が傷んでしまう原因となってしまいます。
ヌメ革のひどい汚れが気になった時は、清潔なタオルやふきんを一度濡らして固く水分を絞って優しく汚れをふき取っていくのがおすすめです。
どうしても目立った汚れが落とせない時は専門の業者に依頼してシミ抜きをしてもらうという方法もあります。高価なヌメ革を長く楽しむためにはプロの手を借りてお手入れするのも1つの方法となりますね。
ヌメ革のお手入れ方法⑤傷は指で馴染ませる
ヌメ革のお手入れ方法の5つめは、傷がついてしまった時のお手入れ方法です。
ヌメ革は丈夫で耐久性がある素材ですが、普段の暮らしの中で持ち歩いているとやはり細かい傷などがついてしまうこともよくありますよね。ひっかき傷や擦れた傷などがヌメ革に出来てしまった時は、その部分を軽く指で擦って馴染ませると傷が目立たなくなる場合があります。
あまり強く擦ってしまうとその部分だけ色が変わってしまってかえって目立ってしまう可能性もありますので、あくまでも指で擦る時は爪を立てないように指の腹で優しくなぞるのがお手入れのコツになります。
ヌメ革の財布とスマホを一緒にズボンのポケットに入れたり、またはカバンの中が乱雑になっていたりするとどうしても傷が付きやすくなってしまうため注意するようにしましょう。
ヌメ革のお手入れ方法⑥定期的に日光に当てる
ヌメ革のお手入れ方法の6つめは、定期的に日光に当てることです。
ヌメ革を綺麗に飴色に経年劣化させたい時は、普段の暮らしの中での穏やかな変化を楽しむのと同時に一定の頻度で日光に当てて日焼けさせるのも効果的です。
ヌメ革は手入れしない場合は表面にカビが生えてしまうことがありますが、定期的な頻度で日光に当てることでそれも防ぐ効果もあります。
ヌメ革を日光に当てるのはできれば買ってきてすぐ始めるとその後の革の艶や色合いに変化が生まれます。少し面倒ではありますが、ヌメ革を毎日の暮らしの中で美しく楽しみたい時には試してみても良いかもしれませんね。
ただし日光に当てると革は乾燥してしまいます。夏の強い日差しの場合は特にカラカラになるほど日に当てるのは厳禁です。最後に丁寧にクリームやオイルで手入れをすることも忘れないようにしましょう。