それって【蛙化現象】?
ずっと見ていられるほどに大好きな人だった、片思いだけどいつか両想いに――そう考えたのに、ある日突然その相手から「好きだ」と告白された瞬間、彼が気持ち悪い人に見えた経験ありませんか?
彼の事は好きだったのに、愛していたのに、何故なのか両想いになった瞬間、気持ち悪い感情、嫌悪感が芽生えてしまう―。
千年の恋も冷めてしまうほどに「この人なんでこんなに気持ち悪いんだろう」と。
自分で告白しておいて勝手だと思わんばかりですが、一度こういう気持ちになったらもう止められない。
受け入れられずに「やっぱり付き合えません」なんて、自分でも意味がわからない展開ですよね。
この現象――実はちゃんとした研究がされて、名前までついています。
その名も「蛙化現象(かえるかげんしょう)」といいます。
【蛙化現象】蛙化現象ってどんな意味?
「最初は好意を抱いている相手の異性が、いざ自分と両思い、または好意を向けているとわかった瞬間に、心理的にも生理的に受け入れられない相手に変貌してしまう」
この「蛙化現象」は、ちゃんと大学教授が研究して論文にしているんですね。
【蛙化現象】由来は?
では「蛙化現象」という名前はどこから来たのでしょうか。
実は誰もが知っている、あの物語が由来になってしまいます。
「蛙の王子様」という物語、みなさんも子供の頃に読んだことがあるのではないでしょうか?
この話では最終的に「蛙の姿に好意を向けられたらかっこいい王子様になる」という結末を迎えます。
ですが先ほどのように「大好きな人から好意を向けられて原因もわからず、何故かそれが気持ち悪いものだと受け取ってしまう」という心理を持つ女性にとっては、「結局どんなにかっこいい王子様でも蛙の姿になる」という心理になるため蛙化現象と名付けられたようです。
つまり物語とは、逆の意味を持つのです。素晴らしいネーミングのつけ方ですね。
【蛙化現象】原因
蛙化現象には様々な原因が考えられます。
そのうちの原因3つと克服方法をあげてみました。
【蛙化現象】原因①妄想と現実とのギャップ
蛙化現象の原因の一つに「思春期」の頃の空想と現実のギャップがあります。
例えば、隣のクラス●●君があなたにとっての好きな人で、遠くから見ているだけで本当に幸せで、●●君は王子様のようだったのに、いざ迫られると服装の乱れが気になったりちょっとした体臭が気になったり。
「こんなの私の知ってる●●君じゃない」引いてしまいます。きらきら輝く王子様だったはずなのに口が悪かったり下ネタを言ったり――と彼の嫌な面を見てしまい、どうしようもなく気持ち悪い心理があなたを襲います。
どうしてこうなってしまうのかというと、現実の●●君をそのまま直視することが出来ず、妄想の中で「●●君は私の王子様」イメージを勝手に作り上げてしまっていることが原因ともいえます。
その為に現実の●●君を知った時、妄想と現実の落差に自分の心が耐えきれず、克服法も見つからずにそれまで王子様だった●●君がまるで蛙のように気持ち悪いものになってしまうのです。