打ち合わせ中や接客中に何度も書類のやりとりがあって、その度にいちいち「お読みいただきありがとうございます」と言っていると少しくどい気がしてしまいますよね。だからといって何も言わないのは失礼な気がしてしまう…。
そんな場合には「お目通し」という言葉を知っておくと便利です。「お読みいただきありがとうございます」から「お目通しいただきありがとうございます」と少し言葉を変えるだけでも、何度も同じことを言っているという印象は拭えますし、それによってイメージダウンに繋がるということもありません。
③ご清覧ありがとうございました
これまでご紹介した例文よりも少し堅い言い回しをしたいときには「ご清覧」という言葉を使いましょう。
「ご清覧ありがとうございました」は主に文章に用いられることの多い表現です。
④最後までご高覧いただきましてありがとうございました
次にご紹介するのは「最後までご高覧いただきましてありがとうございました」です。この「ご高覧」という言葉は「他人がみる」ことを意味します。
「ご高覧」という言葉は一見堅苦しい印象がありますが、見ること全般を指しているので使い勝手の良い言葉なんです。
そして「最後まで」という言葉をつけることによって、より丁寧な表現になります。この「最後までご高覧いただきましてありがとうございました」は主に、メールや手紙で使われることの多いビジネス会話です。
⑤ご愛読いただきましてありがとうございます
次にご紹介する「ご愛読いただきましてありがとうございます」は他の例文とは少し用途が異なりました。
「愛読する」という言葉、普段どんなときに目にするか思い出してみてください。小説や漫画、メールマガジンなど、どちらかというと読者側が「好んで」読んでいるときに、その読者に対して使われる言葉になります。
なので間違っても、こちらが渡した書類をお客さんや上司に読んでいただいたときに使わないように気をつけましょう。
⑥ご査収いただきありがとうございます
次にご紹介するのは「ご査収いただきありがとうございます」です。この「ご査収」という言葉の意味は、「よく調べたうえで受け取る」ことを意味します。
よって「ご査収」という言葉は、金品や重要書類など間違いがあってはならないときや、きちんと確認してから受け取ってほしいものがある場合に使われる言葉です。これまでご紹介した言葉よりも、厳密にいうと少しニュアンスが違うということを頭に入れて、あまり多用しないようにしましょう。
「読んでくれてありがとう」と一緒に使いたい敬語のクッション言葉3選!
「読んでくれてありがとう」という思いを伝えるだけでも、こんなに表現があるんです。
ここではさらに踏み込んで、ここまでにご紹介した例文に付け加えて使える、より実践的なクッション言葉を3つご紹介しましょう!
①ご多忙にも関わらず
まずご紹介するのは、相手の事情やその時の状況を慮っていることを合わせて伝えることができる「ご多忙にも関わらず」です。
これを前につけることによって、「それほど時間を使わせない」ということも暗に伝えることができるので、アポイントを取っていない訪問の場合や、相手に急いでいる様子があったときに使うようにしましょう。
②勝手を申し上げたにも関わらず
次にご紹介する「勝手を申し上げたにも関わらず」は、自分から書類を読んでもらったときや、止むを得ず相手の意にそぐわない内容であることが、はじめからわかっているときに使うといいでしょう。
③ご無理申し上げたにも関わらず
最後にご紹介する「ご無理申し上げたにも関わらず」は、相手の好意に少し甘えている印象も含んでいます。なので何度かやりとりをして信頼関係が築けている相手などに使うといいでしょう。