コンキリェはイタリア語で「貝がら」という意味があり、名前の通りまるで貝殻のような形状をしています。表面部分に細かな筋が入っていて、その筋がさらに貝がらとしてのリアリティが出ていますね。
大きさについてはおよそ10mmから20mmと非常に多彩ですが、貝がらの中は空洞なので、そこにしっかりとパスタソースが絡みやすいのが大きな特徴です。トマトパスタなどにはもちろん、スープパスタや煮込み系の料理にも使われています。
ファルファッレ
ショートパスタとしてファルファッレは非常に有名で、蝶やリボンのような形をしています。両はしをギザギザにカットした長方形の小型のパスタの中央をしっかりと繋げて作られており、その見た目の可愛らしさで知っている方も多いでしょう。
ファルファッレはイタリア語で「蝶」を意味する言葉で、噛む場所によって厚みが違うので食感が楽しいのも良いところ。シンプルなトマトソースはもちろん、ペペロンチーノとも相性が良い万能ショートパスタとして知られています。
フジッリ
フジッリはまるでネジのような螺旋状の形をしたパスタで、名前の由来はイタリア語で糸を紡ぐための「紡錘」です。本物の紡錘のような見た目をしているのが特徴で、日本でもマカロニサラダとして使われていることでしょう。
特にとろみのあるソースが螺旋部分にしっかりとからみやすいので、マヨネーズを使ったパスタや冷製パスタ、たっぷりの野菜を混ぜたサラダパスタなど、食感のアクセントとしても引き立つメニューに仕上げられることが多いです。
スピラーレ
スピラーレは一見フジッリと見た目が非常に似ていますが、異なるのはその大きさ。スピラーレの方がさらに小さく、イタリア語では「螺旋状」という意味があります。ですが、本場イタリアでも現在フジッリとスピラーレの境界線は曖昧です。
基本的にはフジッリと同じ扱いで購入、調理することができるパスタとして考えて良いでしょう。こちらも同じく、サラダパスタやスープパスタの具材として使われています。
カッペレッティ
カッペレッティは長方形の薄い板状のパスタをくるくると丸めて、それをさらに円形にまとめた形状をしたパスタです。名前の由来はイタリア語で「小さな帽子」。確かにその形状は可愛らしい小さな帽子にも見えます。
中に何も入っていないものもありますが、市販されているものの多くはカッペレッティの中に野菜などが練りこまれており、食感も楽しめます。スープパスタや煮込み料理の具材として使われるのが主流のパスタでもあります。
カヴァタッピ
カヴァタッピはイタリア語で「栓抜き」と言う意味があるショートパスタです。筒状ので表面に筋の刻まれた、一見マカロニのような見た目ですがU字に曲がっているのが大きな特徴で、サイズも非常に小さいです。
中が空洞になっているのでトマトソースやジェノベーゼなど味が濃いソースとも絡みやすく、見た目も非常に可愛らしいです。また、小さめのサイズなのでサラダパスタの具材として使われることも多いです。