お月見団子の飾り方
いつどこに飾ればいい?
まず器についてですが、三方と呼ばれる柏木で出来たものの上に十五夜の夜に飾るのがよいのですが、三方が無いお宅の方が多いでしょう。その際には半紙などの白い紙をお皿の上に敷き、その上にお団子を乗せてお供えしましょう。正式なスタイルをとらなくても、お供えする気持ちが大事ですので、かたちにとらわれ過ぎず楽しむのがいいのではないでしょうか。
お供えする場所ですが、床の間か、もしくは月の見える場所にお供えしましょう。せっかく月を見て楽しむイベントなのですから、そばに置いておきたいですよね。月を見ながら、傍らにお団子が供えてあるという感じのイメージです。
並べ方にも古来から伝わるものがあります。お供えした時に、月から見て右に月見団子を、左にススキや野菜などを置くのが良いとされています。位置として左側が上位とされているので、左側には自然界のもの、右側には人工的なものを置くという意味があります。
お月見デートはいつがいい?
最適なのはいつ?
大人のデートなら、十五夜のような和のイベントに風情を持ちたいものです。オシャレなレストランを予約するよりも、十五夜の夜らしく和食の美味しいお店を選ぶのが大人のデートらしいですよね。普段めったに食べる機会のない懐石料理や、自宅での大人のデートならば人気の甘味などを用意するのが風情もあっていいのではないでしょうか。
楽しい場所ではしゃぐのもいいですが、和のイベントのときは、大人のデートは大人のデートらしくしっとり落ち着いた雰囲気が好ましいです。普段見受けられない相手の意外な一面を見ることが出来るかもしれませんよ。
そして、お月見の意味や由来、十五夜の意味や由来など、普段では話さないような内容の話題も大人のデートならではです。
2017年は大人のデートを楽しんでみましょう。
【おわりに】お月見でのうさぎの由来と伝説
子供の頃、月にはうさぎがいると絵本で呼んだことはないでしょうか。月に見える影がまるでうさぎが餅つきをしているように見えることから、月にはうさぎがいるということになったわけですが、さすがにある程度成長するとただの物語だとわかってしまいます。
でも、お月見のうさぎには、ひとつの伝説があるのです。
昔、食べ物を乞う老人のために、うさぎときつねとさるは食べ物を探しに行きました。
さるは山で木の実を、きつねは川でさかなをとってきましたが、うさぎはどんなに探しても食べ物を見つけることができませんでした。
そしてうさぎは、「わたしを食べてください」と、我が身を火に投じたのでした。
その老人の正体は帝釈天という神様で、うさぎを哀れに思い、うさぎを月に蘇らせたのでした。
切ない伝説ですが、十五夜の夜に月を見上げたら、うさぎの姿をさがしてみてはどうでしょう。何月にお月見するのかもわからなかった方でも、少しは興味をもたれたでしょうか。これからは、何月何日が十五夜だよ、と答えられるといいですね。