記事の目次
- 1.二重人格とは?
- 2.二重人格と多重人格の違い
- 3.二重人格など、多重人格になる理由
- 4.二重人格は誰でも経験している?
- 5.【二重人格の人の心理】異性に好かれたい
- 6.【二重人格の人の心理】自分が否定されないように必死
- 7.【二重人格の人の心理】感情的になってしまう
- 8.【二重人格の人の心理】外ではいい顔をしたい
- 9.【二重人格の人の心理】寂しい
- 10.【二重人格の特徴】①異性に依存しやすい
- 11.【二重人格の特徴】②ぶりっこ
- 12.【二重人格の特徴】③弱者に強い
- 13.【二重人格の特徴】④感情の起伏が激しい
- 14.【二重人格の特徴】⑤物や人にあたる
- 15.【二重人格の特徴】⑥顔を使い分けられる
- 16.【二重人格の特徴】⑦臨機応変な対応が難しい
- 17.【二重人格の特徴】⑧身内には心を許している
- 18.【二重人格の特徴】⑨ファッションがコロコロ変わる
- 19.【二重人格の特徴】⑩気力が回復しない
- 20.【二重人格の特徴】⑪注意力散漫
- 21.【二重人格の特徴】⑫頑固者
- 22.【二重人格の特徴】⑬ストレスに弱い
- 23.【解離性同一性障害の特徴】⑭継続できない
- 24.【解離性同一性障害の特徴】⑮朝はいつも憂鬱
- 25.【解離性同一性障害の特徴】⑯空想癖が人よりはるかに強い
- 26.【解離性同一性障害の特徴】⑰幻聴が聞こえる
- 27.【解離性同一性障害の特徴】⑱性別が違う
- 28.【解離性同一性障害の特徴】⑲年齢が違う
- 29.【解離性同一性障害の特徴】⑳複数の人格が交互に出てくる
- 30.【解離性同一性障害の特徴】㉑他の人格の時の記憶がない
- 31.【おわりに】
二重人格とは?
二重人格って日常でも使うことがある言葉ですよね。
人の態度がぱっと人によって変わったり、時間や場所、何かのイベントなどによっていきなり変わってしまう人のことを指す言葉として使われます。
しかし、二重人格という言葉は正式な言葉ではありません。
二重人格とは、もともと人格が二つに分かれてしまうという精神障害のことを揶揄した言葉として使われていましたが、精神障害としての、二重人格の正式な呼ばれ方は、「多重人格性障害」または、「解離性同一性障害」です。
二重人格を持つことで有名なのが、「ジキルとハイド博士」でしょう。
実は二重人格だったという衝撃のオチが今でも名作として語り継がれています。
また、実在の人物でビリー・ミリガンという人もいます。彼は多重人格者で、自分でも自分をコントロールできないせいで犯罪まで犯してしまいました。
多重人格や二重人格という考え方が広まっていなかった当時、このビリー・ミリガンという男の存在はとても大きなニュースになりました。
二重人格と多重人格の違い
二重人格と多重人格とは少し症状が違っています。
どちらも自分と人格が分離してしまうという症状は同じですが、数が違うのです。
二重人格の場合には自分ともう一人の自分が入れ替わり立ち代わり現れ、二つの人格が行き来しますが、多重人格の場合には3つ以上の人格が行き来します。
その人格の数はビリー・ミリガンのように多い人で24人にも上ります。
しかし、二重人格や多重人格という症状はなかなか出るものではありません。
一体二重人格や多重人格になる人は、どのようにしてそうした精神障害になってしまったのでしょうか。
二重人格など、多重人格になる理由
実は二重人格や多重人格の症状が出る原因は明らかにされていません。
精神医学でもとても複雑な問題として長年研究がされていますが、そうした症状を持つ人がそもそも少ないため、なかなか研究が進みにくいようです。
様々に推測される中で最も有力な説が、心理的欲求を満たす為の人格を作るという説です。
心理的欲求が抑圧されすぎたことが原因となり、その心理的欲求を満たす為に別人格を自分の中で作り上げるんですね。
例えば、父親に虐待されていた子供がいたとします。その子供は心理的な虐待や身体的な虐待を受けるたびに、強い男になってこの父親をぶんなぐってやりたい。力が強く、粗暴で、何でも壊すような奴になりたいと強く思ったとします。
すると、そうした心理的な強い欲求に従って「強い」「男」「粗暴」「破壊が好き」という人格が自分の中で出来上がるのです。
このように、強い心理的な欲求が満たそうとして、二重人格や多重人格になると考えられています。
特に幼少期の虐待や戦争などの強いトラウマが原因となるという考え方が主流です。
今の自分のままでいたら、環境に適応できずに精神崩壊してしまうと考えた心が、無意識に自分の心理状態を守ろうとして別人格を作り上げるのではないかという考え方もあります。
別の人格は自分の心理状態を守ってくれているんですね。
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二重人格は誰でも経験している?
実はこの二重人格や多重人格、精神障害と認めらてはいますが、似たような現象を誰しも経験しています。
例えば、「三度の飯より〇〇が好き」というように、時間や食事を忘れて何かに没頭することが人にはありますよね。こうした時間を忘れて何かをしているということも自分という人格がなくなるということの一つです。
また、ぼーっとしていたり何か考え事をしていて、記憶が飛ぶこともありますよね。
これも自分がなくなっているという点では二重人格や多重人格の症状と似ています。