日本人が考えるフレンチキスの意味
「フレンチキス」
と聞いてどんなキスを思い浮かべますか?
フレンチキスと言えば
「唇を閉じた軽いキス」
そんなイメージが日本では定着していますが、実は軽いキスはフレンチキスではないのです。
一体なぜ間違ったイメージが、日本で定着してしまったのでしょう?
フレンチキスの意味~歴史のお時間~
「フレンチキス」というのだから語源は英語ですよね。
直訳すると「フランス式のキス」と言う意味になります。
英語にはイギリス英語とアメリカ英語があるのですが、「フレンチキス」はイギリス英語。
そもそもイギリスとフランスは歴史上もっとも仲の悪い国。
お互いに見下しあっているお国事情があります。
その昔イギリス人はマナーを最優先し、何においても堅苦しい。
公共の場での愛情表現を心理的に「恥ずかしい事」だと思っていました。
対してフランスは「愛の国」
情熱的で官能的な愛の表現を得意とするフランス人。
そこで、フランス人を心理的に見下しているイギリス人は官能的な事、ハレンチな事を全て「フランス式」と呼ぶようになったのです。
▼関連記事:キスにはいろいろな種類がある♡
フレンチキスの意味は軽いキスじゃない!?
イギリス人が名付けた言葉の中で、フレンチキス以外の意味も見ていきましょう。
例えば
梅毒はフレンチポックス(ポックスとは疱瘡の事)
コンドームはフレンチレター(フランスの手紙...よく意味が分かりませんね)
などがあります。
なんでも卑猥な意味がある事はフランス式と呼んでいたのです。...結構失礼。心理的に見下してますね。
そしてフランス人のする濃厚なキスをフレンチキスと呼びました。
イギリス人が名付けたこのフレンチキス。
「濃厚な」キスなので、もともとは舌を絡ませるディープキスという意味になります。
更に、付け加えるとフレンチキスは「クンニ」の意味もあるそうです...かなり濃厚なイメージですね。
まじめなイギリス人は官能的なフランス人を表では見下しながら、その実羨ましいなという心理も働いて、フレンチという呼び名をつけたのかもしれません。
というわけで、フレンチキスはディープキスの意味。
決して唇を合わせるだけの軽いキスの意味ではありません。
仮に英語圏の人と付き合うことになったとします。
「フレンチキスしよう」とあなたが言ったら、彼はめちゃくちゃ濃厚に舌をからませてきますから、お間違えの無いようにお願いします。
ちなみに、日本語イメージの、唇を閉じたフレンチキスは英語で「chaste kiss(チェイスト キス)」または「peck(ペック)」と言います。
▼関連記事:イギリス人の性格について詳しくはこちら♡
なぜフレンチキスの意味が間違ってしまったのか
もともと舌を絡めるディープキスという意味のフレンチキスがどうして日本では真逆の意味になってしまったのでしょうか?
フレンチキスはイギリス人がつけた呼び方ですが、日本に持ち込んだのは第2次世界大戦後のアメリカ人。
アメリカ人がフレンチキスと呼んでいるのを聞いた日本人が広めたようなのですが、そもそもどうして間違って覚えてしまったのかは不明です。
推測
①キス全般の事を「フレンチキス」と呼び、貞操を重んじる日本人があまりディープキスを大っぴらにしなかったから
②フランス人(ヨーロッパ人)がよくする挨拶で、両頬に軽くするキスの事をフレンチキスと言ったという説。
アメリカ人は挨拶で両頬にキスをする習慣がないので、ここから頬にするキスをフレンチキスだと言っていたのかもしれません。
何にせよ文献が残っているわけではないので真実は闇の中。
とにかくディープキスがフレンチキスなんだという意味が分かりました。
▼関連記事:ライトなキス♡バードキスのやり方はこちら!