【特徴⑤】名誉欲がない
欲がない人のなかでも「偉くなりたい!」という欲求が無い人も増えています。
昔と比べて違うのが、昭和時代はトップダウンが絶対だったので偉くなって尊敬される人間になりたい、誰もが認める立派な人間になりたい、承認欲求を満たしたいといった欲求が激しくありました。
良い面を見れば、それだけ激しい上昇志向や根性論がまかり通っていた時代でもあります。
しかし、近年は上がボスとして君臨するのではなく、リーダーとして仲間と一緒に大きなものを作り上げていくという傾向があるようです。
欲がない人の特徴としても顕著ですが、「偉くなりたい」「上に立ちたい」「名誉がほしい」「肩書がほしい」といった名誉欲が減退しているのです。
他人の評価に右往左往する人間ではなく、自分を自分としてしっかりと認めてあげられればそれでいい。と思うのが欲のない人の特徴といえるのです。
【特徴⑥】執着しない
欲がない人を観察してみると、共通してみられることがあります。
それは様々なものに執着しないということ。
様々な物とは、人、事柄、地位、お金、名誉、関係性等様々です。
欲がない人は色々な物や物事、関係性が常に変化することを知っているので何かにしがみつくということがありません。
その為、消滅するものは消滅するままに、受け取る物は受け取るままに様々な物事に対して執着心が無いのです。
端からみたら「自主性がない」ように勘違いされてしまうことが有りますが、そもそも「欲がない」ということがその人にとっての「自主性」なのです。
物事に対してあるがままを受け入れていき、引き留めることも無理に自分の腕の中に閉じ込めておくこともありません。
彼氏や彼女がそういった「欲がない」「執着心がない」タイプだと、必要とされたい人間にとってはもどかしい思いもしますが、ある意味どんな物事にも執着心がないということは道徳心が長けている人かもしれません。
【特徴⑦】諦めている
欲がない人の、ネガティブな特徴としてあげられるのはこの「諦め」という単語です。
例えば物に対しても「どうせ手に入らないものだ」といった向上心のなさや「自分は好きになってもらえるような人間ではない」といった自己否定が働いても、欲がなくなります。
様々な物事に対して諦めているので「仕方ない」が口癖の人も多いようです。
パートナーが出来ないのも仕方ない。仕事頑張っても(評価されないから)仕方ない。
そういったネガティブな思考回路をもっている人がいるのも、欲がない人の一面です。
なので本当であれば欲が有るはずなのですが、様々な諦めによって欲が沸き上がってこない状態の人もいるのです。
若い人に多い欲がない世代、その名も悟り世代?
毎年、新入社員の傾向を飽きもせず「○○世代」と表するメディアが増えていますが、その中でも数年前に「悟り世代」が話題になりました。
悟り世代は先ほど上げた欲のない部分を多く兼ね備えているような若者を指しています。
財欲がない、出世欲(名誉欲)がない、色欲がない(ホステスやキャバクラに行かない、彼女や彼氏を必要としない)、諦めている(上司に抗わない)などといった要素を兼ね備えていた人を指す言葉です。
しかし、実際には本当に欲がない人間と欲があるけど表に見せていない(大人が勘違いしている)人間がいるのですが、近年は欲がない若者が多くて付き合い方が分からないと頭を抱えている先輩方も多いのです。
欲がない人との付き合い方① 無理強いしない
では、欲がない人が身近にいる場合や職場内にいる場合はどうやって付き合っていけばよいのでしょうか。
欲がない、と一口に言っても人間なので様々ですが、3つの心構えをお伝えします。
まず一つ目は相手に無理強いをしないこと。
食欲がない人に「もっと食べなよ!体力つかないよ!」といった強要や「これいいから絶対買いなよ!」などといった相手に強要するような姿勢は相手から嫌悪感を抱かれてしまいます。
相手が望んでいないのに強要するような発言は控えたほうが、良い関係を築いていくことができるでしょう。
欲がない人との付き合い方② 押し付けない
欲がない人との付き合い方の二つ目のコツは、自分の価値観を相手に押し付けないこと。
「普通こうしたいと思うでしょ?」や「こういったものは食べておくべきだ(経験しておくべきだ)」といった趣旨の発言は価値観の押し付けになってしまいますので気を付けましょう。
あなたにとって「必要なもの」と相手にとっての「必要なもの」の基準は違いますので、相手に無理強いをしないということを心がけると良いでしょう。