【はじめに】温厚篤実って何?
「温厚篤実な人だよね」と言われたとき、どのような返事をするでしょうか。人によっては、曖昧な返事をして、話題を別のものにするという人もいるでしょう。なぜなら、言葉の意味がわからないからです。
大人になると、意味の分からない言葉を投げかけられることが多くなります。若い頃であれば、無邪気にどういう読み方をするんですか、どういう意味なんですか、と質問できましたが、大人になるにつれ、そのような質問は恥ずかしくなるものです。意味はまだしも、せめて読み方くらいは覚えておきたいものでしょう。
温厚篤実という言葉は、たまに使う人がいる程度の言葉で、頻繁に使われる言葉ではありません。学生の頃、習ったという人でも、いきなりぱっとその文字を目の前に出されたら、読み方に戸惑ってしまうほど、あまり耳にしない言葉です。
そこで今回は、温厚篤実の読み方や使い方、そして温厚篤実な人の特徴まで、温厚篤実に関するあらゆることを紹介していきたいと思います。温厚篤実の読み方や使い方がわからないという人は必見です。
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温厚篤実の意味とは?
まずは、温厚篤実の意味について紹介してきましょう。ただ意味を知る前に知っておかなければならないのは、温厚篤実の読み方です。読み方がわからなければ意味を知っていてもしょうがないため、しっかりと覚えておきましょう。
温厚篤実の読み方は、「おんこうとくじつ」です。これで読み方がわからないという一つの疑問は解消できたでしょう。
温厚篤実の意味がわからないという人も多いと思いますが、温厚篤実の意味は「人情に厚く、穏やかな優しい人」という意味です。ざっくりと、温厚な人よりも、もっとすごい人、という風に覚えておいても良いでしょう。
温厚篤実の類語には様々な類語があります。同じ四文字熟語の類語だと、「温厚質実」「温順篤実」「篤実温厚」というような類語があります。これだけ四文字熟語の類語がある四文字熟語も珍しいです。
温厚篤実の類語は、四文字熟語以外の類語も多く存在します。「穏やか」「物腰が柔らかい」「真正直」「広い心」「落ち着いている」というようなものが類語です。また、類語としては、「温厚」や「篤実」という、四文字熟語を切り分けた言葉も、類語となります。そもそも類語として意味が近い言葉を組み合わせた言葉が、温厚篤実という言葉だということです。
【例文】温厚篤実の使い方
温厚篤実の意味や読み方、類語を理解してところで、ここからは温厚篤実の使い方や例文を紹介していきたいと思います。読み方や類語を理解しても、実際に話す時に、言葉の使い方がわかっていなければ意味がありません。読み方だけマスターしていればOKというわけではないため、使い方もしっかりと覚えておきましょう。
温厚篤実の意味は、人の性格を表現しているため、使い方としては、基本的に人の性格を評価する時に使います。そしてもちろん良い意味ですので、使い方としては褒めたりする時に使うものです。
では、温厚篤実を使った例文を紹介していきましょう。以下のような使い方をしてください。
例文①:「責任感が強い上に、温厚篤実な人でもありますね」
例文②:「温厚篤実な性格だから、みんなが慕うんでしょうね」
例文③:「温厚篤実なあの人とは思えないほど、強い口調だった」
例文④:「温厚篤実だけど、野心のようなものはないよね」
例文の中には悪い意味もありますが、良い性格だけど、悪い部分もあるよね、という使い方ですので、基本的に温厚篤実は良い意味の使い方をします。基本的に褒めておけば、使い方としては間違っていないため、例文を参考にし、自分なりの使い方を見つけていきましょう。
温厚篤実な人の特徴を知ろう
温厚篤実の意味や例文を紹介してきたため、これで使い方としては完璧でしょう。
ただ、例文で使い方を理解できても、温厚篤実の本質というものはわかりません。例文には、どのような人が温厚篤実な人なのかということが表現されていないからです。
そこでここからは、例文にはない、温厚篤実な人の特徴を紹介していきたいと思います。これを知ることにより、どのような人に対して温厚篤実という言葉を使えば良いのかがわかるため、しっかりと勉強しておきましょう。
ではさっそく、温厚篤実な人の特徴を紹介していきたいと思います。
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【温厚篤実な人の特徴①】失敗を咎めない
温厚篤実な人の特徴には、失敗を咎めない、という特徴があります。
温厚篤実な人は基本的におとなしい性格です。そのため、まず怒ることが少ないということがあります。それに加えて、誰かが失敗をした時に、その失敗に至った原因を考えるため、その人を怒るということはしないのです。
温厚篤実な人は、基本的に人を憎まず罪を憎む、という考え方です。失敗自体はいけないことですが、その人が失敗をしたからといって、その人自体を嫌いになることも、感情的に怒ることもありません。基本的にクールなのです。
温厚篤実な人はおとなしいため、一見何も考えていないように思えますが、かなり深いところまで物事を考えています。そのため、仕事でのミスなどを誰かがしたとしても、怒ることに意味はないと考え、解決策を考えるのです。
【温厚篤実な人の特徴②】面倒見が良い
温厚篤実な人の特徴としては、面倒見が良い、という特徴を挙げることもできます。
温厚篤実な人は後輩などから慕われるものです。怒られることがないため、後輩としては温厚篤実な先輩と安心して一緒にいることができますし、悩み事も相談しやすくなります。味方でいてくれるだろう、という安心感から、温厚篤実な先輩を後輩は慕うようになるのです。
後輩に慕われるようになれば、ついつい面倒を見てしまうでしょう。温厚篤実な人は優しい性格でもあるため、後輩が何かわからないことがあると、つい手を差し伸べてしまいたくなります。
その結果、温厚篤実な人は面倒見が良くなるのです。頭が良いため、物の教え方もうまく、よく教育係とされることも多くなります。後輩からも先輩からも頼りにされるため、基本的に温厚篤実な人は、人に好かれるのです。
【温厚篤実な人の特徴③】余裕がある
温厚篤実な人の特徴としては、余裕がある、という特徴もあります。
温厚でいることは意外と難しいものです。どうしても社会に出ていると、イラッとしてしまうこともありますし、怒りたくなることもあります。理不尽なことをされることもあるでしょう。しかし、それでも温厚な人が怒らないのは、ある理由があります。それが、余裕がある、ということです。
人の心にはキャパがあります。そのキャパはストレスなどで埋まっていくのですが、それが限界を超えると、人は怒ったり、イライラしたりするのです。そして、元々そこにストレスなどが溜まっており、限界を超えやすくなっている人を、怒りっぽい人、ストレスが少なく、容量が多い人が温厚な人となります。
人のストレスは、経済的ストレス、恋愛によるストレス、人間関係によるストレス、家族関係によるストレスなど、様々な要因があります。このようなストレスがほとんどなく、常に心に余裕がある人は、怒ることが少ないため、温厚篤実な人となるというわけです。
【温厚篤実な人の特徴④】ポジティブ
温厚篤実な人の特徴として、ポジティブという特徴を挙げることもできます。
ポジティブな性格を持っていると、プラスなことばかりを考えるため、基本的には希望を持って生きます。そのような性格は、心理的にも良い影響を及ぼしますし、あらゆることに対して、モチベーションを持てるようになるものです。
それに対してネガティブな性格だと、様々なことを悲観的に考えてしまいます。そのせいで不安になったり、イライラしたりすることも多くなるでしょう。そうなると、人に怒ってしまうことも多くなるため、ポジティブな性格の人のほうが温厚篤実な人と言うことができるのです。
ネガティブな性格は何も悪いことだけではありません。それにより、慎重になるため、仕事のミスなどを減らすこともできます。ただ、温厚篤実向きの性格ではないため、そういう意味ではマイナスという話です。
【温厚篤実な人の特徴⑤】深く考えない
温厚篤実な人の特徴としては、深く考えない、という特徴を挙げることもできます。
人は心理の中で、人の言葉の裏を読み、傷つくことがあります。例えば、「今日はキレイだね」という言葉を、素直に受け取って喜ぶ人もいれば、心理の中で深読みし、いつもはキレイじゃないということなんだ、と思う人もいるのです。
このような深読みする心理は、物事を深く考える上では便利ですが、それを日常的にやってしまうと、様々なことに神経質になってしまいます。そのため、このようなことを深く考える人は、温厚篤実な人とは言えないのです。
温厚篤実な人は、人の言葉をそこまで深く考えません。そのため、細かいことでイライラすることがなく、温厚でいることができるのです。温厚でいるためには、鈍感力と呼ばれるものが必要となってくるということでもあります。
【温厚篤実な人の特徴⑥】仕事ができる
温厚篤実な人の特徴としては、仕事ができる、という特徴を挙げることもできます。
温厚篤実な人は、器用で何でもできるものです。どんな仕事をふられても、誰よりもできるというわけではありませんが、人並みに仕事をこなすことができます。
仕事はストレスを感じやすいものの一つです。そして、仕事ができないという人は、様々なストレスを感じてしまうため、心に余裕を持つためには、ある程度、仕事ができるということが条件となってくるのです。
また、仕事ができる人であれば、自分の能力の無さを悲観することもありません。常にポジティブに仕事を行うことができるでしょう。仕事ができない人は、どうして自分はこんなこともできないのだろう、と悲観的に物事を考えてしまうため、ますます余裕がなくなり、イライラしてしまいやすくなります。とてもではありませんが、そのような人を温厚篤実とは呼べないでしょう。
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【温厚篤実な人の特徴⑦】聞き役になることが多い
温厚篤実な人の特徴としては、聞き役になることが多い、という特徴もあります。
温厚篤実な人は、あまり自己発信をしません。心理的なストレスが少ないため、日常会話として自分のことを話すことはしますが、愚痴などを漏らすということをしないのです。
そのため、逆に心理的なストレスを溜め込んでいる人の受け皿になっていることが多いです。
結果として、温厚篤実な人は愚痴を聞いてもらいたい人、ということになります。ストレスを心理の中に溜め込んでいる人は、温厚篤実な人のような、健康な心理状態を持つ人に、無意識のうちに助けてもらおうとするのです。
【温厚篤実な人の特徴⑧】切り替え上手
温厚篤実な人の特徴としては、切り替え上手、という特徴もあります。
温厚篤実な人が心理的ストレスを抱えておらず、イライラしにくい状態だといっても、まったくイライラすることがないわけではありません。あまりにもひどい理不尽な状況に置かれたりすれば、さすがに温厚篤実な人もイライラすることになります。
ただ、温厚篤実な人はイライラした時の対処の仕方が素晴らしいです。先ほどあった嫌なことからパッと頭を切り替え、今やっている仕事に集中することができます。これが、切り替え上手、ということです。
このようにしてすぐに頭を切り替えることができれば、心理的な負担はかなり減るものです。なかなか切り替えられない人は、いつまでもイライラしてしまうため、心理的に不安定になってしまうことがあります。温厚篤実な人との大きな違いです。
【温厚篤実な人の特徴⑨】心が健康
温厚篤実な人の特徴としては、心が健康、という特徴もあります。
温厚篤実な人は心理的負担が少ないため、心が健康です。ストレスが少なく、また、ストレス解消の方法を持っていることも多いため、心にとってマイナスとなる材料を、ずっと保有し続けることがないのです。
それに対して、イライラしやすい人は心が不健康である場合があります。つまり、何かしらの精神疾患を抱えている可能性もあるということです。
心理的な病気の状態だと、誰もがイライラしてしまったり、落ち込んでしまったりと、心をコントロールできなくなってしまいます。温厚篤実な人になるためには、最低限、心が健康でないといけないということです。
【温厚篤実な人の特徴⑩】欲求が少ない
温厚篤実な人の特徴としては、欲求が少ないという特徴を挙げることもできます。
人は欲求があるからこそ、イライラするものです。イライラする原因は大抵の場合、自分の思い通りにならないということが原因でしょう。それも広い意味で言えば欲求ということになるため、結果として欲求が原因でイライラしているということになります。
温厚篤実な人は欲求が少ないものです。自分は自分で人は人、という考え方が根底にあるため、人がどのような考え方をしていようが、自分と同じである必要はないと思っています。だからこそ、同じ考えを持って欲しいとも思わず、温厚でいられるのです。
温厚篤実な人は欲求が少ないですが、まったくないわけではありません。しかし、人間関係に亀裂が入るようなリスクがある欲求を持たない傾向があるため、イライラすることも少なく、温厚でいられるようになります。
【まとめ】温厚篤実を知って大人になろう
温厚篤実に関する様々なことを紹介してきましたが、温厚篤実という言葉を使えば、それだけで大人になったような気がします。逆に言えば、温厚篤実の意味を知らないと恥ずかしい思いをしてしまうため、しっかりと勉強しておくようにしましょう。