雑学*茶色の種類の名前と色見本!【ベージュ】
髪色やファッション、ネイルの色味としてよく耳にするベージュという色。とても薄い茶色という表現がわかりやすい色味ですね。
こちらはカタカナ表記ですから、海外の言葉だというのがお分かりいただけるかと思います。
このベージュという茶色の名前は、フランス語から由来しています。
本来は、何も染物を施していない羊毛で作られた織物のことをベージュと呼んでいたのですが、次第に色の名前としてこのベージュという名前が使われるようになりました。
何も染物を施していないということですので、もちろん色味はかなり薄い色になります。
ですので、髪色として色味の薄いベージュを選択すると、かなり明るい髪色になりますね。
本来ベージュは、ほぼクリーム色に近い程薄い茶色の事を指すのですが、それよりも少し茶色気が強いものは、フレンチベージュと呼ばれていて、ベージュとは区別されます。
雑学*茶色の種類の名前と色見本!【セピア】
お次は、セピア色のご紹介です。
セピアと聞くと、セピア色の写真の事を思い出すという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
主に写真の印刷時のインクの種類として知られているこのセピアという色の名前ですが、実はセピアというのは「イカ墨」の事を言うのです。
その優れた耐水性から、イカ墨はかつて漬けペン用のインクとして活用されていて、その色味のことをセピア色と呼び始めたのがセピアという色の名前の由来です。
新聞や雑誌などで、モノクロではなくこのセピア色が採用されたことから人気に火がついたセピア色は、書物にのみ使用されるイメージのある色味ですよね。
ですが、近年はヘアカラーとしてもこのセピア色は人気を見せ始めています。
セピアピンクや、セピアグレージュなどといったヘアカラーが、去年の春夏に流行していましたね。
雑学*茶色の種類の名前と色見本!【ボルドー】
主に秋冬シーズンになると人気が出てくる色、ボルドー。
少し赤味を帯びた暗い茶色ですが、次にご紹介するえんじ色とよく間違われやすい色になっています。
ボルドーというのは、ワインレッドという名前で呼ばれることもあるのですが、その名前の通りワインのような深い色合いが特徴です。
バーガンディーと呼ばれることもありますね。
まさにワインをグラスに注いだ時の色を連想させるボルドーは、大人っぽい色味が人気です。
こげ茶色に少し、赤紫の色を帯びさせたようなニュアンスが特徴的です。
決して明るい色ではないものの、その落ち着いた雰囲気から、ネイルや髪色に取り入れるオトナ女子も。
雑学*茶色の種類の名前と色見本!【えんじ色】
続いては、ボルドーとよく勘違いされやすい、えんじ色という色をご紹介。
えんじ色は、ほぼ赤に近いような茶色ですね。くすんだ濃いめの紅色という表現をすることもあります。
このえんじという言葉は、中国にある「燕支山」から由来していて、そこは紅花の名産地なのだそうです。
身近なものだと、学生時代の体操服などに、このえんじ色を採用する学校も多いですね。
赤というと少し派手な印象がありますから、なかなかファッションに取り入れるのはハードルが高い…という方でも、えんじ色なら赤よりも明るさが抑えられて落ち着いた印象がありますから、取り入れやすいと人気です。
秋冬シーズンのネイルカラーとしても、えんじ色は欠かせない色味ですね。
雑学*茶色の種類の名前と色見本!【小豆色】
最後に、私たち日本人に馴染み深い小豆色のご紹介です。
小豆色という可愛らしい名前ですが、その色味はどちらかと言うと渋めの色合い。
最近、お正月などでぜんざいを食べたと言う方なら記憶に新しいかと思いますが、あんこに使われる小豆のような紫帯びた赤褐色といった具合の色味になります。
この小豆色もボルドーやえんじ色とよく混同されやすいのですが、この2色よりは濃さは少し薄い、くすんだイメージですね。
この小豆色がより濃くなったものが、小豆で作る和菓子の定番である、羊羹色です。
小豆色が赤褐色系の色であるのに対して、羊羹色は渋めの褐色と例えられます。