屋外だけじゃない!室内・家でも熱中症になる原因は?
夏になると心配なのが熱中症ですね。最近は日本でも地域によっては40度近くまで気温が上昇することもあり、毎年いろんなところで注意が呼びかけられています。
熱中症は炎天下で長時間過ごすときや激しいスポーツをするときだけでなく、屋根のある場所や室内で過ごしているときでもなってしまうこともあります。
涼しいはずの室内で熱中症になってしまうのは一体なぜなのでしょうか?
室温の上昇に注意!気付かずに水分不足に!
室内で熱中症になってしまう原因は、一般的に室温の上昇に気付かなかったときが多いと言われています。
締め切った部屋の中でエアコンをつけずに扇風機だけで過ごしていたときや、寝るときにエアコンをタイマーで切れるように設定していたときなどは、じわじわと室温が上がっていることに気付きにくくなります。
最近は用心のために窓を開けて寝る家庭も少なくなっていますので、室内に熱気がこもりやすい状態になっているのも熱中症になる大きな原因の1つになっています。
夏場は電気代が高くなることもあり、少しでも電気代を節約しようとしてエアコンの使用時間を制限することもあるでしょう。そのため、熱中症になってしまうリスクはどうしても高くなってしまいますね。
子どもや高齢者は特に注意が必要!
体力がない小さな子どもやお年寄りは特に熱中症になりやすいと言われています。
子どもは汗かきなので体内の水分が失われやすいという理由もありますし、お年寄りは逆に汗をかきにくいため喉の渇きに気付きにくいことも熱中症の原因になっているようです。
健康な若い大人もその日の体調次第では絶対に大丈夫とは言えませんが、子供や高齢者は自分で体調不良に気付きにくいため周りの人が注意して見守ってあげることが大切ですね。
熱中症の初期症状は?立ちくらみや熱疲労の症状が出たら?
最悪の場合は命を落としてしまうこともある怖い熱中症ですが、初期症状として体にはどのような異変が出てくるのでしょうか。
熱中症の初期は、立ちくらみ、熱っぽい、頭が痛い、手足がしびれる、吐き気、だるいなどの症状が出てきます。
さらに症状が進んでしまうと、意識がもうろうとする、痙攣、汗が止まる、嘔吐などの症状が出てまともに受け答えが出来なくなってしまうこともあります。
自力で動けなくなってしまうと誰かに助けを呼ぶことも難しくなります。暑い日に普段とは明らかに体調が違うと感じたときや、急に上記のような体調の変化が見られたときは熱中症を疑った方が良いかもしれませんね。
熱はないけど熱中症になっていることはある?
また熱中症と言えば体温が異常に高くなってしまうことも症状の1つとして挙げられていますが、まれに熱はないのに熱中症になっているケースもあります。
人の体は体温が上昇してくると汗をかいてその汗が冷える時に気化熱で体温を下げる仕組みとなっています。
それまでしっかり汗をかいていた人が急激な体調悪化を起こした場合、体温はそれほど上昇していないのに熱中症になってしまう可能性が十分考えられます。
体温が上昇していないから熱中症ではないと安易に決めつけてしまうのは少し危険ですね。
熱中症と熱射病の違いは?
テレビなどではよく「熱中症」や「熱射病」という言葉が使われていますが、この2つの言葉の違いが気になっている方もいるかもしれませんね。
同じような使われ方をする「熱中症」と「熱射病」ですが、暑さによる体調不良という点は同じです。一般的には熱中症は軽度な症状を表し、熱中症が重症化した状態を「熱射病」と表現することが多いようです。
ニュースの天気予報などで「熱射病に注意」と表現されている時は、特にしっかりした暑さ対策が必要ということになります。
【新型コロナ】マスク着用は熱中症の発見を遅らせる!?
2020年の夏は新型コロナウィルスの影響でマスクが手放せない日が続くと予想されます。
マスクをしていると熱気がこもりやすく熱中症になるリスクが高くなりますし、実際に熱中症になってしまった時に周りの人がその体調変化に気付きにくくなるかもしれないというリスクも今から懸念されています。
人と接する場所に行く時はマスク着用が義務のようになっていますが、今年の夏はこのようなリスクも考慮して、自分でしっかり暑さ対策を行っていくことが重要になりますね。
すぐにできる熱中症対策とは?
熱中症は一度なってしまうとしばらくは安静にしなくてはいけないほどに体力を消耗してしまいます。場合によっては命の危険もありますので、事前にできる限りの対策を行っておきたいですね。
以下の3つの対策は今すぐにでもできる熱中症対策です。気温と湿度が高くなる梅雨に入る頃から熱中症のリスクは上がってきますので、ぜひ参考にしてみてください。