次にご紹介する実例は、奥に窓がありますが、空間を家具で仕切ってしまっています。この場合。家具のレイアウトを片側に固めることで、空間を仕切りながらもしっかりと視線の抜けを確保しているため、狭さを感じることはありません。
さらに空間を仕切ることができているため、同じ空間にありながらも独立した感覚でそれぞれの空間を過ごすことができるでしょう。
④窓の前に空間を空ける
窓の前に空間を開けることでその余白部分が空間に対してゆとりを感じさせることができます。さらにはその余白は外とのつながりを持っているため、より感覚的な広さを感じさせることができるでしょう。
窓の外がベランダであれば、洗濯物の処理スペースとしても活用できるといった利点もあります。
⑤壁の収納を活用
長方形の間取りにおいて長い方の壁面で、その広い壁面を利用して壁面収納をしてみることもオススメです。特に窓などがない場合などは、その壁面が殺風景になりがちになってしまうので、壁面に対して何かしらの動きを持たせる意味でもオススメとなります。
壁面を収納として活用できれば、部屋自体もスッキリさせることができます。また、実例のように、収納だけでなく、合わせてディスプレイなども楽しんでみるとおしゃれな空間を演出することもできます。
⑥背の低い家具で圧迫感を解消
長方形の間取りだと、どうしても壁面などからの圧迫感の解消が課題となってきます。そんな圧迫感の1番の解消法としては、背の低い家具を揃えるといったことです。家具の背が低いことで、空間全体に視線が抜けるので空間を広く感じることができます。
もう一つの工夫として、家具の高さを抑えた分、写真のような釣り下がってきているペンダント照明を使用すれば、天井の高さを感じさせることができます。そのことで空間が広く感じられる上に、空いた上部空間をおしゃれに活用することができます。
12畳LDK(正方形)のレイアウト例
続いて正方形の間取りの場合のレイアウトを考えていきましょう。長方形の間取りに比べるとレイアウトが意外と難しい正方形の間取り。実際に正方形の間取りに住んでいる人はどのようにしてレイアウトをしているのでしょうか。
それでは実例を交えながら、正方形の間取りに対するレイアウトのヒントを探っていきましょう。
①リビングをコの字に配置
まず1つ目のコツとして、リビング空間を作る際にはコの字にレイアウトをするということです。
正方形の間取りでリビングをレイアウトする場合には余分な空間などができてしまい、バランスの悪いレイアウトになってしまいがちです。そのバランスの悪さを防ぐために正方形の間取りに合わせたコの字にレイアウトすることで安定したレイアウトを組むことができます。
正方形という空間を活かした、正方形ならではのレイアウトをしていくことで、その空間の形を味方につけましょう。
②壁いっぱいに家具を配置
正方形の間取りの場合、壁面の長さがどの壁面とも同じなため、長方形のように安定した動線計画を立てずらいです。そんな時は壁面全体に家具を配置してみましょう。そのことで動線は自ずと確保される上に中央に空間が生まれるので、広さを感じることができます。
中央に開いた空間は自由度が高く、その活用方法はたくさんあります。大人数で集まることもできれば、一人でも広々とくつろぐこともできます。このレイアウトテクニックも正方形の間取りならではと言えるのではないでしょうか。