「COCOA」は日本で作られたアプリです。GoogleやApple、Microsoftが作ったのではという噂も飛び交っていますが、事実ではありません。
日本のエンジニアが作ったオープンソースのアプリを下敷きにして、国内の企業「パーソルプロセス&テクノロジー」が開発しています。
GoogleとAppleの技術を使って作られている部分があり、Microsoftも技術支援を行っていますが、これらの会社が主導で作ったものではありません。
ほかの国では、ドイツやイギリス、中国、韓国、シンガポールなどでも同様のアプリが導入されています。ただし国によって方針が異なるため、システムや集める情報の範囲は異なります。
どんな仕組みで新型コロナ感染者との接触がわかるの?
同じアプリ「COCOA」をインストールしている人同士で、1m以内の距離を保ち、15分以上の時間が経過した際にのみ、相手の情報がスマホに残ります。
後日その相手が新型コロナに罹患していたことが判明したときに、ネットワーク上の情報とスマホの情報を照合させることで、濃厚接触者かどうかがわかる仕組みです。
簡単にいえば、スマホ同士の接近によって、感染者との接触があったかどうかが過去にさかのぼって知ることができるというもの。個人の位置情報や感染者の名前などが他人に知られる心配はありません。
【android】接触確認アプリ「COCOA」のダウンロード方法は?
androidを搭載したタイプのスマホからは、「Google Play」からインストールします。その際、スマートフォンのOSがAndroid 6.0以降である必要があります。
Bluetoothは、端末がBluetooth 4.0以降に対応していて、端末には最新バージョンのGoogle Play開発者サービスを導入している必要があります。
アプリをインストールしたら、規約を読んで同意して次に進み、通知などの設定をして完了です。有効に使うためにBluetoothをオンにしておきましょう。
【iOS】接触確認アプリ「COCOA」のダウンロード方法は?
iPhoneやiPadなどiOSの端末からは、App Storeからダウンロードします。「COCOA」または「新型コロナウイルス」で検索するとスムーズです。ダウンロードした後の流れは先に述べたandroidの場合と同じです。
OSはiOS 13.5以降の端末で使用することができます。自分の現在のバージョンは「設定」→「一般」から「情報」を選択すると確認できます。古い場合は「一般」から「ソフトウェア・アップデート」を選択すると更新できます。
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接触確認アプリ「COCOA」の気になる疑問Q&A
接触確認アプリ「COCOA」の仕組みやダウンロード方法はわかったものの、「でも本当に安全なの?」という疑問がまだ残っている方も多いのではないでしょうか。
個人情報の流出や、万が一自分が感染していたときに周囲に知られたりしないかなどは、不安な点の代表ですね。他のアプリ、ゲームなどでスマホをよく使う方にとっては、電池の減りが早くならないかなども心配なところ。
接触確認アプリ「COCOA」を使う上での疑問点とその答えをまとめました。疑問をクリアにして、安心してから使いたいですね!
①接触確認アプリで個人情報・位置情報が流出する危険はない?
まず個人情報ですが、接触確認アプリを使用するにあたって名前や住所、メールアドレスや電話番号を登録する必要はありません。
他の一部アプリで必要となるようなユーザ登録のようなものは必要なく、インストールだけで完了します。したがって、個人情報が流出することは考えられません。
位置情報は記録されません。感染者との接触がわかる仕組みは先に述べたとおりです。したがって、居場所や外出先の位置情報が逐一記録されて、個人の行動履歴が流出するといった心配はありません。
②接触確認アプリは無料で使えるの?
接触確認アプリ自体は無料でダウンロードできます。Bluetoothの機能を使用するために位置情報をオンにするまでであれば通信費もかからず無料です。
インストール時と、陽性者との接触の情報を確認する際に、通信費がかかるのみです。アプリそのものにはお金はかかりません。
③スマートフォン以外の携帯電話は使える?
スマートフォン以外の携帯電話、いわゆるガラケーや「らくらくホン」と呼ばれているものは、残念ながらアプリがダウンロードできないものがほとんどです。
一部、AndroidがOSで「Google Play」からアプリをダウンロードできる機種であれば、使用が可能である場合があります。
なお、スマートフォンであっても、「Google Play」を搭載していないファーウェイのスマホでは現在のところ使用できません。使用できる策を検討中ではあるようです。