最近よく聞く「ファイトケミカル」って?
老化防止も、美肌効果も、肥満予防もできると言われている注目の成分「ファイトケミカル(phytochemical)」。
ファイトケミカルとは、植物に含まれる化学物質の一種です。植物が紫外線や昆虫など、植物にとって有害なものから体を守るために作りだされた、色素や香り、辛味、ネバネバなどの成分のことです。
特に、ファイトケミカルの抗酸化力には、さまざまな病気のリスク低下も期待されており、「第7の栄養素」としても知られる今注目の植物栄養素です。
ファイトケミカルは数千種類以上ありますが、大きく分類すると「ポリフェノール」「含硫化合物」など、下の表の5種類に分けられます。
ポリフェノール | アントシアニン、イソフラボン カテキン、フラボン など |
含硫化合物 | イソチオシアネート、スルフォラファン など |
カロテノイド | β-カロテン、リコピン、ルテイン など |
テルペン類 | リモネン、メントール など |
多糖類 | フコイダン、β-グルカン、イヌリン など |
※特定のファイトケミカルだけを単体で摂取するのではなく、多種類を摂ることでより効果を期待できます。
ファイトケミカルを豊富に含むモロヘイヤは美容の味方!
ファイトケミカルには、さまざまな種類があり、それぞれを多く含む野菜も異なります。
例えば、リコピンであれば、トマトや赤パプリカ、β-カロテンはニンジンやかぼちゃ、アントシアニンはナスなど。
様々なファイトケミカルを摂取するには、どうしてもたくさんの野菜を食べなくてはならないのがネック…。そんな悩みを解決し、複数のファイトケミカルを同時に摂取できるのが、「王様の野菜」とも呼ばれるモロヘイヤだと言われているのです。
ファイトケミカルで体の中から美しく!お手軽モロヘイヤレシピ
複数のファイトケミカルを含む「モロヘイヤ」を使ったレシピをご紹介します。お手軽に作れるレシピなので、ぜひ作ってみてくださいね。
モロヘイヤのとろろ冷奴
作り方
①モロヘイヤは半分に切って洗い、沸騰した湯で1分30秒茹でて水気を取り、小さく刻みます。
②ミニトマトは種を取り、小さく刻みます。
③ モロヘイヤとミニトマト、かつお節、とろろ昆布、砂糖、しょうゆを加え混ぜ、やわらかさを水で調整します。
④水気を切った豆腐に、③とちりめんじゃこ、おろしショウガをのせて完成です。
※レシピ作成者:香川県食農アドバイザー/料理研究家 山中美妃子氏
モロヘイヤのたまごスープ
作り方
①モロヘイヤの葉を取り軽く洗い1分程度茹でます。
②ザルにとって冷水でさまし、水気を切ります。
③包丁で食べやすい大きさに刻みます。
④鍋に水を入れて加熱し、沸騰したらコンソメを入れます。そこに刻んだモロヘイヤの葉を入れて、塩、コショウで味を調えます。
⑤たまごを解いて流しいれ、火を止めたら完成です。
モロヘイヤのペペロンチーノ
①沸かしたお湯に、スパゲッティと塩を入れます。
②ニンニクを半割して芯を除く。鷹の爪の種を取ります。
③モロヘイヤの茎ごとサッと茹でて氷水に落とします。粗熱が取れたら包丁で細かめに刻みます。
④鍋に半割したニンニクとオリーブオイルを入れて弱火にかけます。
⑤ニンニクが色づいたら、鷹の爪とアンチョビフィレを加え、パスタ湯を鍋におたま一杯分加えます。鍋の火を止め、刻んだモロヘイヤを加えます。
⑥スパゲティとソースを絡め、塩味を整えて完成です。
※レシピ作成者:料理人/JSA認定ソムリエ 廣澤浩平氏
【材料】2人分
・モロヘイヤ …50g
・ミニトマト…2個
・とろろ昆布、鰹節…少々
・豆腐…150g
・ちりめんじゃこ…20g
・おろしショウガ…少々
・水…適宜
・砂糖…小さじ1
・しょうゆ…小さじ2