求められているレベル=ポテンシャルへの期待の場合
この場合は、会社があなたの能力にさらなる伸びしろを感じているということです。裏を返せば、「この仕事に向いている人材」として捉えられているのです。
一言に能力といっても、仕事の方法、成果、周囲の巻き込み方など様々な要因があります。
自分のどこにポテンシャルを見出したのかを確認し、伸ばせる部分がないかを一度検討してみましょう。
ただし、上記2点については、個人の努力では埋められないギャップの場合もあります。
その際は、同僚や先輩の業務量ややり方、成果のクオリティをチェックしてみましょう。客観的な視点から、周囲のサポートが必要なのか、そもそも目標設定が高いのかを判断しましょう。
求められているレベル=もともと無謀なレベルの要求の場合
もともと無謀なレベルの要求である場合、それはハラスメントになりえます。社内にコンプライアンス部門があれば報告しましょう。改善が期待されない場合は、転職で環境を変えることも考えるべきでしょう。
また、逆に「求められること、やれることは全てやり切ってしまった」と悩んでいる方もいるかもしれません。この場合も環境を変えることは有効です。
ただし、社内で新たなスキルを身につけていくこともできるので、転職以外にも社内異動を視野に入れてみてください。最強のオールラウンダー兼プロフェッショナルになれるかもしれませんよ!
業務以外に問題がある
仕事自体に直接原因はないけれど、迷いや疑問を抱いている状態です。問題の根が深かったり、個人やその周辺のみでは解決しがたい問題であることも。思い切って環境を変えることが解決になる場合も多いパターンです。
ポイント4. 自社製品、サービス、営業手法等に自信がもてなくなった
例えば…
- 「入社後しばらくは充実して働いていたが、近年ライフスタイルが変わり、特に動物実験に対して強い忌避感を覚えるようになった。だが、自社製品にはどうしても動物実験が必要で、製造工程を変えることは難しい」
- 「必要なものを売っていると思っていたが、営業を続けるうちに、自分がやっていることは単なる押し売りではないかと感じてしまった」
- 「自社のサービスが昨今の社会的価値観からかけ離れているのではないかと疑問に感じる」
といった場合などです。この場合は、どこかで割り切らない限り、自社に前向きな印象を持って業務にあたることが難しいため、転職を考えてもよいかもしれません。
下調べをしっかりと行い、価値観をすり合わせながら、自分が誇りと自信をもって働ける企業を探しましょう。
ポイント5. 全く未経験の業界・職種に挑戦したくなった
問題というわけではありませんが、「なんとなく、他の仕事に挑戦したくなった」という考えです。仕事をしながら多様なスキルを身につけたいという考えの方もいるでしょう。
エネルギッシュなチャレンジ精神はとても素晴らしいです!ただし、いきなり仕事を変えるにはリスクが大きい動機でもあります。まずはボランティアや副業で挑戦してみても良いのではないでしょうか。
知識や視野が広がり、本業にも良い影響をもたらすかもしれませんよ。
向いている仕事を探すには
業務自体、または業務以外に問題があり、今の仕事は自分に向いていないと思っている場合、どのような仕事であれば自分に向いているか見極めるのが大切ですよね。
自分に向いている仕事を探すコツはいくつかあります。参考にしてみましょう。
性格から向いている仕事を探す
1つは、自分の性格から、自分に向いている仕事を探す方法です。
性格は千差万別。人それぞれには得意不得意があるはずです。その長所を生かした仕事であれば、自分に向いている仕事と言えそうですよね。
あなたはどんな性格か、自己分析をしたことがありますか?例えば、どんなときに嬉しいと感じるのでしょうか。
「人と話すのが好き」「優しい性格だと思う」「1人でいるのが好き」「人から真面目だと言われる」など、自分の長所を探してみてはいかがでしょうか。
人と話すのが好き、優しい性格だと思うという人は、接客業や介護職などが合っている場合があります。人から真面目だと言われるという人は、コツコツと1人で作業をこなす職人や、精密な作業が必要なエンジニアなど、性格に合った仕事を見つけられそうです。
性格診断で有名な「エニアグラム」なども参考にしてみるとよいかもしれません。
自分の得意なことから仕事を探す
あなたの得意なことはなんでしょうか?自分の特技をいくつか書き出してみるのも良いでしょう。書き出すときは、何でもいいので思いついたものを書きましょう。
「歌を歌うのが得意」「料理をするのが得意」「犬の世話が得意」など…なんでも構いません。
自分の特技から思わぬ天職が見つかるなんてこともあります。場合によっては、好きじゃないけど得意ということもあるのではないでしょうか。
例えば「自分では、人と話すのは苦手意識があるのに、なんだか話していると落ち着くね」と言われたりすることもありますよね。
そういった場合は、新しい職種へ挑戦してもよいかもしれません。今の例で言えば、カウンセラーや相談員などの仕事が当てはまりそうです。
最初は苦手意識があったり、好きではないけど得意だったものが、仕事として働くうちに好きになることもあります。
苦手分野を洗い出す
自分の苦手分野について洗い出してみたことはありますか?苦手分野なのでできればあまり考えたくない…という人も、一度洗い出してみると自分に向いている仕事を見つけるための新しい発見がありそうです。
「部屋の掃除が苦手」「人前で話すのが苦手」「計算が苦手」など、いろいろあるでしょう。できれば理由も一緒に考えてみると良いですね。なぜそれが苦手なのか…ということを見つけることが大切です。
「部屋の掃除が苦手」という人は、物事を整理整頓すること自体が億劫に感じるという人もいるのではないでしょうか。「人前で話すのが苦手」という場合は、人目を気にしやすい性格なので緊張しやすいということなどが考えられるかもしれません。
工夫次第で改善できることもありますし、自分の苦手分野を避けるというのも手です。自分の苦手分野を考えるのも、自分に向いている仕事を選ぶ1つのヒントになります。