保育士ってどんな仕事?4年働いた保育士がやりがいや給料事情まで詳しくご紹介します!

保育士ってどんな仕事?4年働いた保育士がやりがいや給料事情まで詳しくご紹介します!

皆さんは保育士といえばどんなイメージがあるでしょうか?「ぎやかな仕事」「体力勝負」など、様々なイメージがあるのではないでしょうか。今回は、認証園、認可外保育園、企業主導型園、認可保育所の全てで保育経験のある私が、保育のお仕事や給料事情などをお伝えしていきます。

記事の目次

  1. 1.保育士の仕事内容ってどんな感じ?
  2. 2.保育士の1日のスケジュールは?
  3. 3.保育士の給料や年収は?ボーナスはある?
  4. 4.保育士は何歳児クラスが大変?
  5. 5.保育士は持ち帰り仕事はあるの?
  6. 6.保育士のやりがいや魅力は?
  7. 7.保育士に向いてる人は?
  8. 8.保育士の仕事着のポイント
  9. 9.保育士が持っておくべき仕事道具
  10. 10.保育士になるにはどうすればいい?
  11. 11.保育士の資格や経験を活かせる仕事も視野に
  12. 12.まとめ

保育士の仕事内容ってどんな感じ?

保育学生だった頃「保育士は子どもと遊んでるだけだからいいよね」と言われたことがあります。

皆さんもネットでそのような文言をみたり言われた経験などはないでしょうか?

保育士は子どもと遊んでいるだけではありません!!!保育士の業務は本当に多岐に渡ります。

一言でまとめてしまうと、子どもが健やかに過ごし充実した生活を送りまた人間関係を学び、出来ることが増えるようにサポートすることがお仕事なんです!

私は株式会社で全国展開に運営している保育所で4年生大学卒業後から4年間勤めてきました!認証園、認可外保育園、企業主導型園、認可保育所の全てで保育した経験があります。

今回は、そんな私が保育のお仕事や給料事情などをお伝えしていきます。

※認証園、認可外保育園、企業主導型園、認可保育所とは…

  • 認可保育園 → 国が運営する保育園。
  • 認証園 → 都道府県それぞれの自治体で運営する保育園。
  • 企業主導型 → 企業が従業員のために設置する保育園。
  • 認可外保育園 → 運営者がサービス内容や基準を自由に設定し運営する。

子どもと遊ぼう!

まずは子どもの活動の中で一番のメイン活動です!子どもが遊ぶ時間は大きく分けて3つあります。

  1. 朝の自由遊び(7:00~9:00)登園してからクラスのみんなが集まり朝の会をするまで自由遊びをします。
  2. クラス活動(10:00~11:30)朝の会が終わり排泄など支度を済ませたらクラスでの活動を行います。
  3. 夕方の自由遊び(16:00~20:00)帰りの会が終わると降園する子も出てくるので基本クラス活動はせずに自由遊びをしてお迎えを待ちます。

※自由遊び…ブロックやぬいぐるみなど出ているおもちゃを使用し好きな友達と好きなように遊ぶ。

子どもの活動の基本は遊びです。そんな子ども達と仲良くなり信頼関係を気づくにはまず一緒に遊ぶことが重要です!ただ単純に遊び同じ空間を過ごす…それだけではだめなんです。
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何が重要かと言うと…子どもと同じ目線に立ち全力で遊びを楽しむことが大切なんです!!!

​​​​​​​また、保育者は遊びを考える中ではこの子ども達はどのくらいの遊びができるのかな?とレベルを考えて遊びを組み立てていくことが必要です。

​​​​​​​例えば1歳ごろの赤ちゃんに「椅子取りゲーム」ができるでしょうか?歩いて椅子に座ることができてもルールを理解し楽しむことはきっと出来ないはずです。

​​​​​​​このように子どものレベルに合わせ何ができてどんな力を身に付けさせてあげようという思いから保育者は遊びを組み立て子ども達と遊んでいます。

​​​​​​​子どもと遊ぶには自分も童心に返り子ども達と等身大の気持ちで遊ぶことが重要です。

​​​​​​​また、遊ぶ内容も「これをしたらこのスキルが身に着く」と楽しんでスキルが身に着くようなような活動を考えることが重要なんです!

美味しいご飯を作ろう!

この見出しを見て「えっ?保育士が給食作り?」「栄養士さんや調理師さんは?」と疑問に思う人がたくさんいると思います。

そうなんです。私の勤めていた保育所では給食作りも保育士がやるんです!びっくりですよね~。

驚く方の方が多いと思うのでまず配置基準は大丈夫?という法律的な話からします。法律的には以下の図のようになります。

区分 認可園 認証保育園 企業主導型 認可外園
調理師員 原則常勤職員を配置すること 原則常勤職員を配置すること *企業側が決める 配置基準なし
保育士 ・0歳児 3:1
・1~2歳児 6:1
・3歳児 20:1
・4歳児以上 30:1(原則として保育士資格者配置)
同左(必要保育者の6割が有資格者であれば良い) *企業が決める 一人でも有資格者がいれば良い

(分かりやすいように保育士の配置基準も載せておきました。)

このように認可園と認証園は原則として調理師さんが必要ですが、企業主導型や認可外園では配置基準がないため保育者が調理をすることが許されているのです。(もちろん研修は受け衛生管理は徹底しています。)

さて給食作りの話をしますが、まずは当たり前の話ですがスーパーに食料を調達するところからはじまります。献立は決まっているので旬の物やお買得になっているものを上手く組み合わせて購入します。

「保育士が調理なんておかしい」「子どもみてあげて」と思う人もいると思います。実は私も最初はそう思っていました。なのでメリットとデメリットで表にまとめてみました!

メリット デメリット
野菜の好き嫌いを把握し調理に役立てられる。 子どもと遊ぶ時間が減る
調理で工夫した点や子どもが食べていた様子を保護者に伝えられる。 栄養や調理の専門知識に欠けている
子どもの様子を見て調理を試行錯誤できる。(野菜の切り方や味付け等) 最近はアレルギーのある子も増えているので注意が必要
子ども達が「先生が作ってくれた」と喜んでくれる。 子どもや保護者からの要求がプレッシャーになる

ちなみに私のこだわりは…

  1. 1品に3種類以上の野菜を入れる事
  2. 野菜の素材を楽しめるように味付けは薄めに
  3. 噛む力を鍛えるためにもなんでもかんでも小さく切り過ぎない
  4. 盛り付けはかわいく
  5. 子どもがおかわりできるようにたくさんよそわない
  6. スープに具材をたくさん入れる事(なぜかスープを好んで食べてくれる子どもが多いです!)

などたくさん考えて調理していました!

長時間保育園で過ごす子どもは昼ごはん、おやつ、夕ご飯と食べています。

保護者の仕事の状況、保育園の利用の仕方によっては家庭だけで子どもの栄養を守ることは難しくなっています。

そのため、できるだけ栄養価が高く子どもが「美味しい」と言ってたくさん食べてもらうことができるよう努力しています。

営業

「営業!?保育園で営業って何?聞いたことない!」が当たり前の反応だと思います。勤めていた園独特の仕事内容だと思いますが、どんなことをしていたのか紹介したいと思います。

  1. 過去に保育園を利用して頂いた方へ電話営業
  2. チラシ配り
  3. 様々なお店へのポスター貼り

私の勤めていた保育園は普通の認可保育園と違って認可外や企業主導型も運営しているんです。その利用方法が年単位での契約ではなくなんと月極契約なんです。(1年間通います!ではなく月によって利用するかしないかを決められるんです。)

そのため毎月園児の入れ替わりがあります。

また一時保育(今日だけ利用したい!)も行っていました。なので毎日保育園内を子どもでいっぱいにするためには営業をして毎月利用してくれるお客様を増やすことと、一時保育をたくさんの人に利用してもらうことが必要なんです。

そのために、電話をして「利用しませんか?」と聞いたりポストにチラシを配って保育園について多くの人に知ってもらうあるんです!

普通の保育園ではなかなか考えられないですよね。

保育士の1日のスケジュールは?

保育士の1日は書き出すとたくさんありますが働いているとほんとにあっという間に過ぎていきます。

認可園の方が一般的なため認可園で働いていた時のスケジュール(開園7:00~閉園20:00まで)を書かせて頂きます。

開園作業・登園(6:30~9:00頃)

保育士の朝は6:30から始まります。動きやすい服装に着替えてから開園準備です。

  1. 全部屋の換気、電気付け。
  2. 空気清浄器、加湿機のスイッチ入れる。
  3. 麦茶作り(園児が日中飲む分)
  4. 小口金庫のお金計算
  5. 部屋の中に異物などが落ちていないか
  6. 牛乳屋さんやお肉屋さんがきたら温度を測って記録し冷蔵庫へ

7:00からは子ども達が順次登園するので対応します。子どもの様子のチェックとヒアリングは必須です。

また保護者との大事なコミュニケーションを取れる機会なので保護者の急ぎ具合など様子を見ながら会話していきます。

朝の会・日中活動(9:00~11:30)

9:00ごろになるとほとんどの園児が登園するため朝の会をします。

全員の顔と様子をここで必ずチェックします。朝の会を進行していき手遊びや子どもの歌にあわせピアノで伴奏、絵本の読み聞かせなどを行います。日中活動は子どもと全力で遊ぶに徹します! 

​​​​​​​その中で事故や怪我のリスクヘッジ(危険かもしれないと思う事は先に予測し取り除く)、友達間のトラブル対応(喧嘩等)、活動に取り組めていない子への個別対応、遊びの展開を考え子どもが飽きずに楽しめるようにする等です。

​​​​​​​子どもは予測しない行動もするので全力で遊びつつ全体を見ることが大切です。

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