指示を正しく理解して、最低ラインの質で仕上げたうえで、期待されている品質を損ねない程度に、自分の色を付け加える程度ならいいでしょう。
しかし中には、最初の指示をすべて自分流に置き換えてしまって、まったく違うものを作り上げてしまうこともあります。
そういったタイプの人には、まずは指示通りにできるようになることが1番大切なことなのだということを、懇切丁寧に教えこむしかないでしょう。
【理解力がない人の原因や特徴④】やる気がない
理解力がない人の原因や特徴の4つ目は、そもそも仕事に対してやる気がないので、理解する気力が全くないというものです。
人間というのは、やる気が沸かないことに対しては、必要最低限のエネルギーだけで、何とか回そうとするものです。
そういった態度で、指示も聞いているので、そもそもが、正しく理解して、ちゃんと仕事をしよう、という気持ちが全くないのです。
指示も適当に受け流して、最低ラインの仕事をして、最低限の給料もらえるレベルでいい、と考えている人に高い理解力を求めるのは難しいかもしれません。
仕事に対するやる気というのは、理解力以前の問題になります。
やる気が出ない仕事を嫌々続けているというのは、本人にとっても、周りの人にとっても、時間の無駄にしかなりません。
場合によっては、もっとその人に合っている、やる気の出せる仕事に転職することを勧めてみることも必要でしょう。
【理解力がない人の原因や特徴⑤】知識・スキルが足りない
理解力がない人の原因や特徴の5つ目は、そもそも指示を出されている仕事を十分にこなすことができるだけの、知識やスキルに欠けていることもあります。
その仕事を任せるという事は、その仕事をやり遂げられるだけの能力があると見込んでお願いをしますよね。
しかし場合によっては、その仕事をこなすだけの能力もまだ身に付けていない場合もあります。
知識やスキルが足りないために、指示の内容も正しく理解することができずに、ミスを繰り返しているようならば、その仕事にその人を担当させたことがそもそもの間違いだったことも考えられます。
長い目で見て時間をかけて育てていこうという方針ならば、多少のミスには目を瞑りましょう。
長い目で育てる余裕がないというのならば、人材の補強や配置転換も考えざるをえなくなるでしょう。
【理解力がない人の原因や特徴⑥】知識が断片的で繋がりがない
理解力がない人の原因や特徴の6つ目は、持っている知識が、断片的で、頭の中で確実に実行できるだけの繋がりを持っていない場合も考えられます。
これは、高いレベルの資格試験は通過していっているけれども、まだ実践力がほとんどない新人によく見られる現象です。
頭の中で覚えた知識と、現場でそれを実行することには、大きな乖離があることは当然のことですよね。
やる気だけは高い新人の場合には、その乖離に気がつかずに、頭の中にある知識だけで突っ走ってしまう場合があります。
やる気があるが故のミスなので、こういった場合にはせっかくのやる気を削がないように、大目に見てあげることも大切でしょう。
その上で、今持っている知識が、現場ではどのような意味があるのか、わかりやすく教えてあげると、飛躍的に伸びるでしょう。
【理解力がない人の原因や特徴⑦】記憶力が悪い
理解力がない人の原因や特徴の7つ目は、記憶力が悪いために、出された指示をその場で覚えることができなくて、ミスをしてしまうということです。
どこに行っても、物覚えが悪い人というのは、一定の割合でいるものですよね。
そういう人には、どちらが正しく指示を出したつもりでも、出された指示の内容を、正しく頭で覚えることが難しいので、どうしてもミスを繰り返してしまいます。
記憶力が悪いことがミスを繰り返す原因だと分かったら、記憶力が悪い事を責めても改善することはなかなか難しいでしょう。
その人が理解しやすいように、指示の出し方を変えてみたり、頭で覚えなくても仕事ができるように、紙にわかりやすくまとめるなどの工夫をすることも大切でしょう。
【理解力がない人の原因や特徴⑧】心理的にいっぱいいっぱい
理解力がない人の原因や特徴の8つ目は、何らかの原因によって、心理的に気持ちがいっぱいいっぱいになってしまっている、ということも考えられます。
これは、特に今までちゃんと仕事ができていた人も理解力が低下してしまって、ミスが増えたときに考えられる原因です。
人間の知的能力というのは、精神的に大きなストレスを抱えてしまうと、どうしても低下してしまうものです。
家庭に問題を抱えていたり、仕事内容以外でも、職場の人間関係などに悩んでいると、そのストレスによって、理解力が下がって、ミスを繰り返してしまうようになります。
最近様子がおかしいと思ったら、話を聞いてあげるのも大切かもしれませんね。
理解力がない人が高めるための訓練方法がある!!
理解力がない人には、いろいろと苦労することがありますが、この理解力がないというのは改善することができないことなのでしょうか?!
そんなことはなくて、実は理解力というのは高めるための訓練をすれば誰でも高めることができるものなのです。
人によって、どのくらい訓練をすれば効果があるのか、というのは様々ですが、例えば筋トレをすれば誰でも筋肉をやった分だけ付けられるのと一緒です。
理解力というのも訓練をすれば理解力を高めることができるのです。
それではいったいどのような理解力を高めるための訓練方法があるのか、ここからみていきたいと思います。