記事の目次
- 1.妊婦が飲めるお茶は?カフェインの少ないお茶がおすすめ!
- 2.お茶に含まれるカフェインは妊婦にどんな影響を与える?
- 3.妊婦が摂取してもいいお茶のカフェイン量は?
- 4.妊婦は避けた方がいいお茶【緑茶】
- 5.妊婦は避けた方がいいお茶【ほうじ茶】
- 6.妊婦は避けた方がいいお茶【玄米茶】
- 7.妊婦は避けた方がいいお茶【烏龍茶】
- 8.カフェインフリー!妊婦におすすめのお茶1【ルイボスティー】
- 9.カフェインフリー!妊婦におすすめのお茶2【タンポポ茶】
- 10.カフェインフリー!妊婦におすすめのお茶3【黒豆茶】
- 11.カフェインフリー!妊婦におすすめのお茶4【麦茶】
- 12.カフェインフリー!妊婦におすすめのお茶5【ローズヒップ】
- 13.カフェインフリー!妊婦におすすめのお茶6【杜仲茶】
- 14.カフェインフリー!妊婦におすすめのお茶7【そば茶】
- 15.カフェインフリー!妊婦におすすめのお茶8【ごぼう茶】
- 16.お茶よりもコーヒー好きの妊婦に贈るノンカフェインコーヒー1
- 17.お茶よりもコーヒー好きの妊婦に贈るノンカフェインコーヒー2
- 18.お茶よりもコーヒー好きの妊婦に贈るノンカフェインコーヒー3
- 19.妊婦が安心して飲めるお茶はたくさんある!
妊婦が飲めるお茶は?カフェインの少ないお茶がおすすめ!
お茶は日常生活で欠かせない飲み物です。緑茶、麦茶、烏龍茶、ほうじ茶、玄米茶などポピュラーなものを始め、黒豆茶やハーブティーなど、こじゃれたお茶もたくさん販売されています。
お茶の嗜好も人それぞれですが、実はお茶の種類によっては、妊婦によくない影響を与えることはご存知でしょうか?
それは、お茶に含まれるカフェインの含有量が大きく左右すると言われています。カフェインたっぷりのコーヒーや紅茶も同じです。
カフェインが妊婦にどんな影響を与えるか、また、妊婦の時に避けた方がいいお茶と、妊婦におすすめのお茶とコーヒーをご紹介します。
■参考記事:妊娠初期の過ごし方、注意点はコチラも参照!
お茶に含まれるカフェインは妊婦にどんな影響を与える?
カフェインには利尿作用があります。お茶やコーヒーを飲んだら、トイレに行く回数が増えるのはそのためです。
この利尿作用が曲者で、せっかくカルシウムや鉄分を体内に取り入れたとしても、カフェインがそれらを排出してしまうのです。妊婦はカルシウムや鉄分が不足しがちなのに、カフェインひとつで流されてしまってはたまりませんね。
また、胎盤を通して、排出し切れなかったカフェインが赤ちゃんに送られてしまいます。恐ろしいことに、このカフェインが胎盤の血液量を減らし、赤ちゃんが低酸素状態に陥る可能性があります。
そうすると、無事に生まれてきても発育障害になったり、死産を引き起こす原因になったりします。カフェインをまったく摂ってはいけないわけではないですが、摂取量をきちんと守るべきなのは確かです。
妊婦が摂取してもいいお茶のカフェイン量は?
カフェインが妊婦によくないと言われているとは言え、摂取量がどのくらいであれば大丈夫かといった、明確な基準は日本にはありません。
ヨーロッパの研究機関や医師・専門家によると、1日あたりの摂取量が100mgを超えると、流産の確率が高まるというデータがあります。
また、イギリスの研究では、1日100mg以上のカフェインを摂取していた妊婦は、低体重児の出産リスクが20%高くなり、200g以上だと40%と倍以上になったと報告されています。
他にも、WHO(世界保健機関)では1日コーヒー3,4杯、イギリスでは1日200mgという基準がありますが、いずれにしても、カフェインは摂らないのが無難です。
しかし、お茶やコーヒーが大好きな妊婦にとって、全く飲まないというのはストレスになり得ます。ストレスは赤ちゃんに悪い影響を与えます。
ストレスを感じるくらいなら、安全策をとって1日100mgまでのカフェインを摂取するのがいいでしょう。
妊婦は避けた方がいいお茶【緑茶】
日本人に最も親しみのあるお茶と言えば緑茶。緑茶は日本茶全般を指し、一番高級な緑茶は玉露、静岡や宇治でおなじみの抹茶、家庭でよく飲まれる煎茶、そしてほうじ茶や玄米茶も緑茶に含まれます。
緑茶の種類ごとにカフェイン含有量が異なり、最も多い緑茶は玉露です。なんと100mlあたり160mgと群を抜いています。抹茶が30mg、煎茶が20mgですからね。
*どの緑茶の種類も、茶葉10g、90度のお湯430mlを1分間抽出しています。
茶葉の量、抽出時間によっても、緑茶のカフェインの量は変わってきます。
緑茶は妊婦に悪影響だけを及ぼすわけではありません。赤ちゃんの細胞分裂や成長をサポートする葉酸や、免疫力を高めるカテキンやビタミンCも豊富に含まれています。
逆に、緑茶に含まれる成分タンニンは、鉄分の吸収を邪魔すると言われているため、貧血症状のある妊婦は、妊娠中は緑茶の摂取を控えた方がいいでしょう。
妊婦は避けた方がいいお茶【ほうじ茶】
緑茶の一種であるほうじ茶の特徴は、カフェインが少ないことです。確かに、その量は100mlあたり20mgほどなので、抹茶と比べると少なく、それほど高くないと言えます。
なぜ他の緑茶と比べて、ほうじ茶のカフェインが少ないかと言うと、ほうじ茶を作る時は、成長したお茶の葉を高い温度で焙じるため、カフェインが吹っ飛んでしまうからです。
ですが、緑茶の一種である限り、妊娠中の摂取は控えた方がいいでしょう。
1日100mgまでのカフェインの摂取を可とするなら、1日あたり500mlまでならほうじ茶を摂ってもいいでしょう。病院やお店でも、煎茶と並んでほうじ茶がよく出されるのもわかる気がしますね。
ほうじ茶には、抗がん作用のあるタンニンやビタミン類も含まれており、殺菌効果、美肌効果、そして脂肪燃焼効果、冷え性改善など、老若男女の健康を支えてくれる万能茶と言えます。
妊婦は避けた方がいいお茶【玄米茶】
ほうじ茶と同じく、緑茶の一種である玄米茶にもカフェインは含まれています。と言っても、その量はほうじ茶よりもさらに少なく、なんと100mlあたり10mgです。
玄米茶は水に浸した玄米を、同じくらいの量の番茶や煎茶とブレンドしたお茶です。玄米が入っていることで、他のお茶の使用量が少なくなり、結果カフェイン量も減らすことができるのです。
とは言え、妊娠中はやはり玄米茶を控えるに越したことはありません。
ほうじ茶と同じく、玄米茶も健康効果の高いお茶と言われており、特徴的なのは、ガンマオリザノールという成分に、メタボリックシンドロームや糖尿病を防ぐ効果があるということです。
玄米茶は市場で非常にお得な値段で販売されていますが、お茶専門店でオリジナル玄米茶を作ることをおすすめします。
玄米茶である限り、カフェイン量も健康効果も変わりありません。せっかくなら、自分好みのブレンド玄米茶を味わうのも一興です。
妊婦は避けた方がいいお茶【烏龍茶】
ほうじ茶、玄米茶と緑茶の種類が続いたところで、妊娠中に避けた方がよいとされるのが烏龍茶です。烏龍茶のカフェイン量は100mlあたり20mgと、ほうじ茶と同じくらいですが、緑茶とカフェインの種類が同じなんですね。
烏龍茶も緑茶も、元々同じ茶葉から作られていて、発酵の仕方が違うだけなんですね。ほうじ茶と同じく、烏龍茶も1日500mlまでなら飲んでもいいでしょうが、妊娠中は控えるに越したことはありません。
烏龍茶を発酵する時に生成される「烏龍茶重合ポリフェノール」には、体内の脂質の吸収を抑え、体外へ排出してくれる役割があります。
サントリーが販売している「黒烏龍茶」は、この「烏龍茶重合ポリフェノール」の含まれている量が多く、中性脂肪の上昇率を20%も減らしてくれるそうです。
また、烏龍茶には等級や種類がありますが、どの烏龍茶も、妊娠中は控えた方が無難です。
■参考記事:妊娠中にカレーを食べても大丈夫?コチラもチェック!