月経期とも言いますが、生理期とは生理中のことを指しますね。個人差はありますが短い人で3日から4日、長い人で1週間ほどだと言われています。平均では5日ほどになり、出血量は37~43mlほどが一般的なのだそうです。
そしておりものの状態ですが、基本的に生理中は血液や子宮内膜が交じっているのでわかりにくいですよね。
日数が経ち、血液の量が減ってくると、透明でサラサラのおりものに血が混じる感じになってきます。生理の終わり頃になると、ピンク色の薄い血が混じったおりものや、茶色いおりものに変化していくこともあります。
【おりものの変化】生理後~卵胞期
生理が始まり一週間後ぐらいから排卵期までを、卵胞期と呼びます。周期的には、卵胞が成長していき卵子を送り出す準備をしています。
それと同時に生理を終えて綺麗になった子宮内は、赤ちゃんを育てられるように子宮内膜を少しずつ厚くしていき、ふかふかのベッドを作って行きます。
おりものの状態は、生理周期の中でもっとも少ない量になり、おりものもさらっとしていたり、ペタペタといった感じの質感になります。
量も少ないので伸びることはほぼなく、色は透明から白っぽい感じになることが多いでしょう。
【おりものの変化】排卵期
さぁ、妊娠のチャンスがやってきました。排卵期とは、卵巣からしっかり育った卵子が排出され、精子が来るのを待っている時期になります。
周期的には、生理が始まってから12日~16日ぐらいまでに、排卵期が来るのが一般的です。
もちろん個人差がありますので、自分の排卵期を把握したい人は、基礎体温をつけたり、排卵検査薬なんてものもあります。もちろん、産婦人科で排卵日の予想をしてもらったりもできますよ。
排卵期のおりものは、周期の中でもっとも量が増えます。透明でよく伸びるおりものになり、意識してみてみると、普段のおりものと明確な違いを感じられるはずです。
このおりものの変化は、すべて妊娠するためにあります。排卵期のおりものは、精子が卵子と出会えるための手助けをしてくれます。
普段のおりものは弱酸性なのですが、この時期のおりものは中性よりになっています。精子は基本的に酸に弱いので、少しでも卵子まで到達できるようにおりものにも変化がみえるのですね。
粘りのあるとろりとしたおりものは、精子を包み込み、卵子のところへ行きやすいようにしてくれています。
【おりものの変化】黄体期(前期)
黄体期とは、生理周期から言うと、排卵日から生理前までの期間を言います。前期と後期にわけたのは、おりものに変化がみられるからです。
黄体期はすなわち、受精後の受精卵が子宮内膜に着床するための期間でもあります。
受精後、あるいは排卵日を過ぎた後のおりものは、排卵期にみせた粘り気のある伸びるおりものではなく、量も減っていき、色も白っぽいクリーム状態へと変化していきます。
おりものの状態は、またドロリとした感じに戻っていき、精子のために多くなっていた量も元通りになり、細菌から子宮を守る役割が強くなっていきます。
【おりものの変化】黄体期(後期)
妊娠が成立しなかった場合、黄体期の後半は生理前の周期となります。不要になった子宮内膜を体外へ排出するための準備をする時期ですね。
この時期のおりものは、生理に向けて少しずつ量が増えていきます。匂いとしては酸味が増したような感じになることも。
白っぽいドロッとしたおりものや、ペタペタした感じのおりものになり、生理前になると少し血が混じりだすケースもあるでしょう。
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妊娠するとおりものはどう変化する?
生理周期によっておりもののに変化があるのをご理解いただけましたか?これからは、お待ちかねの妊娠が成立した場合のおりものの変化に注目をしていきます。
受精後や着床後、いわゆる妊娠超初期と言われる時期のおりものとは、どんな様子をしているのでしょうね。
【おりものの変化】黄体期(着床後)
卵子と精子が無事に巡り合い、受精後となった状態のおりものにはどんな変化がみられるのでしょうか。
排卵日に卵子が卵胞から飛び出し、受精卵となれるリミットは平均24時間。精子が元気に活動できる時間も、平均72時間と言われています。
排卵期にはおりものは精子のサポートを一生懸命してくれます。粘り気がある透明で弾力があるおりものであることが多く、分泌量も多めです。