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記事の目次
- 1.おりものについて
- 2.正常なおりものについて(1) 黄緑にはなるの?
- 3.正常なおりものについて(2) 量や臭いは?
- 4.おりものの色が黄緑~緑になった?
- 5.おりものが黄緑~緑に変化した原因 1 クラミジア
- 6.おりものが黄緑~緑に変化した原因 2 淋病
- 7.補足:妊娠初期にされる検査の一部について
- 8.おりものが黄緑~緑に変化した原因 3 トリコモナス膣炎
- 9.おりものが黄緑~緑に変化した原因 4 子宮内膜炎
- 10.おりものが黄緑~緑に変化した原因 5 細菌性膣炎
- 11.何度も繰り返される黄緑色のおりもの
- 12.生理前に黄緑や緑色のおりものになった?
- 13.臨月に黄緑のおりものが出た?
- 14.おりものが黄緑や緑だけど、放置したらどうなるの?
- 15.おりものが黄緑や緑になったらどうなる? まとめ
おりものについて
おりものの作用として代表的なものをあげるなら、「自浄作用」と「受精の手助け」です。
「自浄作用」は、主に「デーデルライン桿菌」という乳酸菌の一種によって行われています。
この菌は、膣内の常在菌で、乳酸菌の産生物である乳酸の効果で膣内を酸性に保つ作用があるといわれています。
酸性の中では、他の菌の成長が抑制されるので、自浄作用があるといわれています。
「受精の手助け」に関しては、排卵期におりものが増え、ゼリー状に変化します。そのゼリー状になったおりものには、精子の動きを助けたり、出会いやすくするといった効果があるようです。
正常なおりものについて(1) 黄緑にはなるの?
健康な人のおりものは、いくつか特徴があります。
色:白~透明・クリーム色が基本
排卵期には、透明でとろみのあるおりものがでやすい。(受精の手助けに関連している)
黄体期・生理前には、白濁して粘り気のあるおりものに変化し、下着などに付着すると、
クリーム色や黄色になります。
臨月になると、ゼリー状のおりものが増えたり、水っぽいおりものが増えたりします。
正常なおりものについて(2) 量や臭いは?
量:個人差や生理前などの時期によって差があり。
ただし、明らかに量が多いときや普段から量が増えた・減ったなどの変化があった時には、
婦人科などの病院へ行くことをお勧めします。
生理前には、量が増えやすいです。
妊娠初期には、さらさらとした白っぽいおりものもしくはクリーム色のおりものが出るケースがあり。
臨月には、粘り気の多いおりものが増えるといった場合もあります。
臭い:少しすっぱいにおいがするのが特徴。
これは、膣内の常在菌である乳酸菌の影響です。
人によっては、無臭に感じるかもしれません。
排卵期などには、無臭に感じても、生理前には、臭いが強くなる傾向がある人が多いようです。
妊娠初期の場合、この乳酸菌の影響が少なくなり、無臭になったという場合が比較的よくみられます。
臨月の場合、おりものの臭いも生臭かったり、無臭だったりするようです。これにも個人差があるので、注意は必要です。
おりものの色が黄緑~緑になった?
おりものの色が、普段と違う色に変化した場合、いくつか原因が考えられます。その中でも、黄緑や緑色などの色に変化した場合のケースを今回は説明します。
大まかに説明すると、黄緑や緑色におりものが変化する場合は、風邪をひいたときの鼻水の色が黄緑や緑に変化した時と同じです。
つまり、異物(この場合細菌など)が侵入してきたので、排除しようとした結果ということです。
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おりものが黄緑~緑に変化した原因 1 クラミジア
クラミジア・トラコマチスという細菌が原因で起きる病気です。STD(性感染症)の一種です。
1~3週間の潜伏期間ののち、症状が出るといわれていますが、自覚症状がない・薄いといったケースも見られます。
水っぽくさらさらとした膿の混ざったような黄色~黄緑色のおりものに変化します。臭いも多少あるようですが、自覚症状がないばあい、やはり無臭と感じる場合もあるようです。
日本では、1年間に2.5万人の感染報告があるとされています。ただし、あくまでも報告で、自覚症状がなく、病院に行っていないなどのケースもあるので、実数はそれ以上であるといわれています。
また、後述する淋病と同時に感染しやすいといわれています。
治療としては、抗菌剤を服用するのが一般的な治療法となります。一定の期間の間、一定の血中濃度を維持することが治療上大事です。そのため、処方された薬を忘れないように飲んでくださいね。
妊娠初期にクラミジアに感染すると、流産のリスクが高まることがあります。
また、妊娠期間中にクラミジアが羊膜に移行することで前期破水などのリスクが高まります。羊膜に移行するのは、妊娠初期が多いです。
臨月になっても治療されず、そのまま出産した場合、産道感染により生まれてくる子供が結膜炎や肺炎を起こしたりするケースがあるそうです。そのため、出産前に感染が発覚した場合は、帝王切開になるケースもあります。
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