黒いおりものは病気なのか?
おりものはとは「おりてくるもの」の意味で子宮内膜、子宮頚管、膣壁、皮脂腺など女性性器からの分泌物のことです。よって、子宮のどこかに異常があればおりものに変化が生じます。
女性の中にはおりものの色やにおいがいつもと違うという経験をした方も多いのではないでしょうか。
おりものの変化の中でも黒いおりものまたは黒っぽいカスや繊維っぽいものが出てきたことはありませんか?実はこの黒いおりものというのは意外と経験した方が多いです。
では、黒いおりものの原因は一体何なのか、病気なのか不安になりますよね。
黒いおりものの正体とその対処法について説明したいと思います。
おりものは何の働きがあるの?
おりものって何であるのかその働きについて少し紹介したいと思います。
おりものの働きには2つあり、まず1つ目は膣を雑菌から守ってくれます。膣は尿道や肛門に近いためどうしてもばい菌が入りやすくなります。それを防いでくれるのがおりものなのです。
2つ目は受精しやすくします。おりものが精子が卵子に到達するのを手助けしているのです。
このようにおりものは日によっては不快な感じがすることもありますが、女性の性器を守ったり、受精の手助けをしているのです。
けれども、健康状態によっておりものは変化します。黒いカスのようなおりものや繊維状になったもの、そして黒い点のようなおりものが出ることもあります。
それでは、このような黒いおりものの原因を早速見ていきましょう。
【黒いおりもの】原因①子宮の病気
1つ目は子宮の病気が原因であることです。おりものは子宮からの分泌物であるため、黒いというのは子宮からの不正出血であり何らかの病気が隠れている可能性もあります。
生理や生理前後でもないのに、黒い点のようなおりものや生理後半のような黒いカスっぽいおりものが3日以上続いている場合、またそのようなおりものと一緒に腹痛や腰痛、発熱などの症状がある場合は注意が必要です。
考えられる病気としては子宮頸がんや子宮体がん、子宮筋腫や子宮内膜症など、やはり子宮のどこかに異常があることが原因です。
特に、発熱や下腹部痛などの症状がある時は早めに医療機関で診察を受けることが必要です。
【黒いおりもの】原因②膣炎
2つ目の原因は膣炎です。膣炎とは漢字の通り膣に炎症が起こっている状態です。膣炎の中でも有名なのがクラミジアです。このクラミジアに感染してしまうと、黒いおりものの他に痛みやかゆみなどの不快な症状が出てきます。
この場合は婦人科で診察を受けることが大切です。
また、感染症以外の膣炎でも黒いカスや点状、繊維状のおりものが出てきます。この原因は膣内の雑菌が増えたことで発症します。
人によってはカスや点状、繊維状のおりものが4日以上続き、痒みを訴える人もいます。
雑菌が増える原因は冷えやストレス、気候の変化などです。これらの要因で体が冷えることによって、膣内に雑菌が増えて黒いカスのようなおりものがダラダラと続いてしまうのです。
【黒いおりもの】原因③生理
3つ目の原因は生理前、または生理です。まず生理前の出血はさほど心配する必要はありません。生理が始まる2〜3日前に見られる黒いカスや点状、繊維状のおりものは生理が始まる予告のようなものなので、病気というわけではありません。 生理前のおりものの変化はよく見られる現象です。