内輪ネタの闇
合コンのように複数人で集まっているようなとき、誰しも自分だけがつまらなそうに見えることだけは空気を悪くするので避けようとしますよね。
みんなの輪の中で笑っていたいというのは、そこにいる全員が思うところでしょう。
内輪ネタは通じない人がいるのに、あえて内輪ネタに走る人は、「自分はこんなに楽しんでいる」感のアピールという意味も含まれているのです。
話題が無い人より、話題がある人のほうが、合コンや集まりでは「楽しそう」です。
しかし、みんなが求めるのは、誰でも参加できる話題ですよね。内輪ネタで勝手に盛り上がる人は、そのへんを履き違えていて、我こそ話題の中心と考えがちになり、みんなが楽しむという本来の意味を忘れているのです。
忘れているならまだしも、自分がその場でつまらない人間に見られたくないがために、わざと自分がたくさん話せる話題として内輪ネタを選ぶ人もいます。
空気を読もうというマナーが通用しない状態になるわけです。
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内輪ネタ以外のネタは?
内輪ネタばかり言いたがる人は、基本的に内輪ネタ以外のネタの持ち合わせが少ないものです。
単純に、本当に話題が豊富な人は、誰とでも話を合わせられますし、会話の場数を踏んでいますから内輪ネタが嫌いだと思う人が多数なことも把握しているものです。
みんなが嫌いなことをあえてやる必要はないですし、その場を楽しく過ごすためのマナーも心得ています。
問題なのは、内輪ネタ以外のネタを持ち合わせていない、限られた友人関係の中で過ごしている人です。
そういう人にとって、合コンなどで楽しい話題とは内輪ネタなのです。
みんなが楽しむという当たり前のマナーも、内輪ネタしか持ち合わせない場合、マナーを守ることよりも「自分、楽しんでます!」のほうが勝ってしまうのですね。
内輪ネタが嫌いな人が増えるのは、内輪ネタで勝手に盛り上がる人が増やしているからなのです。
テレビでも嫌がられる内輪ネタ
テレビを観ていても、内輪ネタで笑っていることについていけない視聴者の苦情はかなりのものです。
テレビの中で笑いながら内輪ネタを話し、わけのわからない話にテレビを観ている視聴者はついていけない。楽しんでいるのは、テレビの中の当人たちだけというのはよくある光景ですよね。
もしそれが嫌いな芸能人だった場合、ますます嫌いになることでしょう。
自分が面白いと思うことと、観ている(聞いている)視聴者が面白いと思うかは全く別の話ですよね。
テレビの中なら、その手の話が嫌いな人はさっさとチャンネルを変えれば済みますが、現実に目の前で繰り広げられたら逃げ場はありません。
内輪ネタで勝手に盛り上がるのは、テレビでもやめてほしいと思っている人はかなり多いようですね。
内輪ネタと社交性
内輪ネタばかりする人は、周囲との壁を何故感じないのでしょう。つまらないと思っている人は、良く観察すればわかるものですよね。
周囲の人たちが今楽しんでいるか、内輪ネタが嫌いでつまらなそうにしているか、それを感じ取るだけの社交性が身についていない場合、内輪ネタは延々と続くことになりますよね。
「自分が楽しい」とは「相手も楽しい」と思い込んでいる人が多いのも現実です。
楽しい笑いと愛想笑いの区別は知らず知らずについてくるものですが、社交性のない人は狭い世界で生きているため、その区別がなかなかつかないようです。
「楽しむ」という意味を履き違えていることによって、会話のマナーも守れない人と思われ、終いには嫌がられる存在になりやすいのです。
困った時の内輪ネタ?
話題に困った時、内輪ネタを話し始める場合があるものですが、そういう場合は、誰が聞いても意味の分かる話題なのかどうかを見極めなくてはいけませんよね。
意味の分からない話を聞かされて楽しい人はまずいません。
一方的な話は会話とは呼べませんし、会話をする上での大きなマナー違反なのです。