記事の目次
- 1.隈取りメイクの意味は?
- 2.歌舞伎メイク「隈取り」が使われる演目は?
- 3.歌舞伎メイクの種類①筋隈
- 4.歌舞伎メイクの種類②むきみの隈
- 5.歌舞伎メイクの種類③一本隈
- 6.歌舞伎メイクの種類④二本隈
- 7.歌舞伎メイクの種類⑤弁慶の隈
- 8.歌舞伎メイクの種類⑥景清の隈取り
- 9.歌舞伎メイクの種類⑦火炎隈
- 10.歌舞伎メイクの種類⑧般若隈
- 11.歌舞伎のメイク道具は?
- 12.隈取りメイクのやり方は?
- 13.女形の化粧のやり方は?
- 14.歌舞伎の女形に学ぶ!女性らしい所作とは?
- 15.歌舞伎メイクの落とし方は?
- 16.歌舞伎の化粧道具は現代のメイクにも使える!
- 17.歌舞伎の化粧道具活用法①チークとして使う
- 18.歌舞伎の化粧道具活用法②アイメイクに使う
- 19.歌舞伎の化粧道具を使ったコスプレメイク!
- 20.隈取りメイクが入ったグッズは?
- 21.歌舞伎・隈取りメイクのまとめ
歌舞伎メイクの種類④二本隈
二本隈は目尻と眉毛の端からそれぞれ上へ向かって赤く筋を入れる隈取の名前です。
筋が2本入っているので二本隈という名前で呼ばれます。
2本の筋が力強さを強調させることから、主に荒事の悪役に使われることが多い隈取りメイクです。
そして、「二本隈(にほんぐま)」 pic.twitter.com/3D9gMC0tLE
— 市川蔦之助 (@IvyThe3rd) March 10, 2015
歌舞伎メイクの種類⑤弁慶の隈
歌舞伎演目の一つである「勧進帳」の主人公、弁慶の隈取です。
弁慶の隈取にはこれと決まった形はなく、役者によって少しずつ工夫が凝らされているので、役者によって化粧法が違っています。
同じ演目でもそれぞれの役者によって化粧法の違いを楽しめるのも、歌舞伎の醍醐味の一つですね。
歌舞伎メイクの種類⑥景清の隈取り
歌舞伎十八番の演目の一つである「景清」の隈取りです。
眉の先を鈎(かぎ)のようにした眉毛の線は「景清眉」という名前で呼ばれています。
「景清」の主人公・平景清(たいらのかげきよ)が源氏に捕えられ、長い間牢屋に入れられていたことを表現するため、青色でやつれた頬の線を描くなど、役者によって様々な種類の隈取りを描いています。
歌舞伎メイクの種類⑦火炎隈
火炎隈は頬からこめかみにかけて立ち上がる曲線が特徴の隈取りの名前です。
登場人物のメラメラと燃え上がるような強い心情を表現しており、妖怪などの妖気のイメージとしても描かれます。
そして、ブログにはアップしていない、Twitter限定!狐忠信の「火炎隈(かえんぐま)」 pic.twitter.com/dccBvDCOzR
— 市川蔦之助 (@IvyThe3rd) March 10, 2015
歌舞伎メイクの種類⑧般若隈
般若隈は黒・青色を使って顔全体に曲線を引き、目元を赤く塗った隈取りの名前です。
般若隈は主に無念の死を遂げた亡霊や怨霊、鬼などの妖怪、恨みや嫉妬に狂った女性の表情を表現するときに描かれる隈取りです。
歌舞伎のメイク道具は?
歌舞伎の化粧や隈取りのメイクで主に使われるメイク道具一式をご説明します。
歌舞伎メイク道具の名前①白粉(おしろい)
白粉花の種をすり潰して作られた粉末です。
下地にびんつけ油を塗ってから、顔や首、手や腕に塗布します。
歌舞伎メイク道具の名前②びんつけ油
整髪料として使われるびんつけ油ですが、歌舞伎メイクでは白粉を塗る前に顔に少量塗るために使います。
歌舞伎メイク道具の名前③ドーラン
ドーランは隈取りをするときに使う色付きの粉です。
歌舞伎では主に赤、青、黒、茶色のドーランを使っています。