手縫いでズボンの裾上げをする方法
手縫いでズボンの裾上げをする方法には並み縫い・返し縫い・まつり縫い・たてまつり縫いなどの方法があります。手縫いの方法によって裾上げの仕上がりの見た目が変わるので、お好みのやり方を選んで裾上げにチャレンジしてみてください。
スラックスなど薄手の生地であれば布を切らないで裾上げできますが、手縫いでデニムなどの分厚い生地を裾上げする場合は、裾をカットしてから裾上げする方が簡単に縫いやすくなります。
また、スラックスなど薄手の生地でも裾上げしたい長さが長い場合は、裾をカットしてから裾上げするのがおすすめです。裾上げしたい部分が長いのに裾を切らないと、ズボンを履いたときに裾上げした部分の線が見えやすくなったり、裾がダボついて不格好な見栄えになりやすいので、切らないよりもカットする方がおすすめです。
【手縫いでズボンの裾上げ】縫い方の種類は?
代表的な縫い方の種類をご紹介します。
手縫いでズボンの裾上げ:並み縫い
並み縫いは裾上げの最も一般的なやり方です。並み縫いは、裾部分をまっすぐに縫うシンプルな裾上げのやり方で、自由に縫い幅を変えられるため、初心者の人にも縫いやすいやり方です。
並み縫いのやり方は、裾や袖を切る場合はあらかじめ裁ちばさみで切っておきます。切らない場合はズボンや洋服を裏返し、裾や袖にしたい部分まで布を折ります。折った布の表側から針を刺し、糸を通します。表側から刺した針の3mmほど横に針を出してきます。この作業を繰り返すと並み縫いになります。
並み縫いはまっすぐにズボンの裾や洋服の袖を縫うだけの簡単なやり方ですが、縫い幅を広げると強度が落ちやすくなるため、縫い幅は3mmほどまでがおすすめです。並み縫いで縫い幅を1cmほどにし、ズボンの裾を糸で縛るようにきつく縫うと、ズボンの裾を狭くするやり方もあります。
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手縫いでズボンの裾上げ:返し縫い
返し縫いは、並み縫いの途中で一回ずつ糸を元の場所に戻して縫い進めるやり方です。返し縫いするとミシンで縫うやり方と同じ強度の仕上がりの裾上げになります。返し縫いは簡単ですが、手間と時間がかかりますが、その分裾上げの強度が上がるやり方です。
返し縫いのやり方は、裾や袖を切る場合はあらかじめ裁ちばさみで切っておきます。切らない場合はズボンや洋服を裏返し、裾や袖にしたい部分までズボンの裾や洋服の袖を折ります。折った布の表側から針を刺し、糸を通します。表側から刺した針の3mmほど横に針を出してきます。
裏側から出してきた針を、最初に表側から針を刺してきた部分に刺します。刺した針を最初に裏側から針を出した部分に刺します。この作業を繰り返すと返し縫いになります。
返し縫いは一回一回針を元の位置に戻しながら縫い進めるので、縫い忘れがないように縫い目を確認しながら縫うことが大切です。デニムなどの分厚い生地を返し縫いする場合は針が折れることもあるので、デニムを縫う場合はなるべく太い針を使うようにしてください。