「どうせ」と口癖に言う人は、そもそも仕事や恋愛などで疲れ切ってしまい、全てがどうでもいいと思っていることがあります。
投げやりな性格ということです。
人は色々なものに興味を持って初めて楽しむことができるものですが、興味を持つことすらできないほどに疲れているのであれば、休息を取ることも大切です。もし自分で「どうせ」をよく言っていることに気づいたら、休息のサインです。
物事は否定から
「どうせ」と考える人はとにかく物事を否定する傾向があり、悲観的です。
嫌なことがあると「どうせ無理なんだ」ととにかく落ち込む人もいれば、悲劇のヒロインのように悲観的になって自分自身に浸る人もいます。そうして自分を特別な存在として考えることで、安心しようとします。ひどくなると、悲劇から解放されるのを怖がる人もいます。特別な存在でなくなることが怖いからです。
悲観的な人は何でも自分と関連付けるクセがあり、大事なイベントが雨が降って中止になると「自分が雨女だから自分のせいで雨が降ったんだ」と思ったりと、自意識過剰なところがあります。
自分のことも、他人のこともまずは否定してしまう人というのは、自意識が過剰で悲観的なものの見方をしてしまう傾向があります。
悲観的であり、かつ自意識過剰な性格といえそうです。
現実主義者
現実主義な人は人生を厳しいものとして捉えている傾向があり、映画やドラマの夢物語のような展開などないと考えているところがあるので、「どうせ」と冷めた目で物事を考えるところがあります。
また、現実主義者は疑い深いところがあり、人や物に期待しないところがあるので、ラッキーなことが起こっても「どうせ何か裏があるんだろう」と予測していることもあります。確かに「裏」のときもあります。しかし「表」なら、あなたは相手を疑っていたにすぎません。
「自分は現実主義者である」と自負している性格の人は、じつは疑り深い性格をこじらせてしまっている、といえるかもしれません。
傷つきやすい
受験、就職、転職など人生の転機で挫折したり、恋愛など人間関係で嫌な思いをした経験が傷跡になって心に残ってしまい、「どうせ無理なんだ」というように傷つきやすい性格に陥りやすくなってしまうことがあります。
就職活動がうまくいかずに「どうせ私なんか価値がないんだ」と思ってしまったり、好きな人に振られたことで「どうせ彼女できないんだ」と思ってしまったことがトラウマになってしまい、そのままネガティブな状態で「どうせ私なんか」という気持ちを心の底で抱えて生きていると、ますますネガティブになってしまいます。
「どうせ」が周りに及ぼす影響
それでは、「どうせ」という言葉は、周囲にどのような影響を与えてしまうのか、それぞれ説明します。
周りの人の空気もマイナスに
「どうせ」を言い続けていると、自分だけでなく周りの人の空気にも影響してきます。ネガティブなムードが周囲にも悪印象を与えてしまいます。
「どうせ」という言葉は、自分だけの問題ではなく、周囲に対しても大きな影響を与えてしまうものなのです。
励ます気力も失せる
あなたに対してアドバイスをしてくれた方もいたことでしょう。しかしどのアドバイスも「どうせ」の一言で片づけられてしまうことで、やがて励ます気力も失せてしまいます。
自分の中でも解決策が見つからないにもかかわらず、「どうせ」の一言で忠告を否定してしまっていませんか?
相手の好意や思いやりに気付けない
相手からのアドバイスはもちろん、せっかく好意でやってくれたことにも「どうせ自分なんかを思いやってくれる人はいない」と突き返してしまいます。
これにより、相手を傷つけてしまいます。自分の意思で傷をつけたわけではないため、なかなか気づくこともできません。
「どうせ」の口癖の改善方法
ここまで、「どうせ」という言葉の影響や、言葉を使う人の性格や特徴について説明してきました。
そのような口癖をなおしていく方法はあるのでしょうか。改善方法について、紹介します。