女ストーカーの心理・特徴④暴力より心理戦に出る
男のストーカーというと、怒らせるようなことがあると暴力を振るったり、「殺すぞ」と脅したりする傾向がありますよね。事件として報道されているものも、最終的に殺害してしまったケースがほとんどです。
一方で女ストーカーは、暴力より心理戦に出ます。元々腕力では男性に勝てないので、精神面で困らせるのがメインになります。長文の手紙やメールをしつこく送りつけたり、相手の人格を貶めるような書き込みをネットでしたり。肉体的なダメージはありませんが、精神的なダメージが深くなります。
ここで根負けして女ストーカーに変に接触するようになると、もっと深刻な事態になりやすいです。男のストーカーなら「殺すぞ」ですが、女ストーカーは「死んでやる」が特徴的で、これもまたやっかいです。エスカレートすると、その場でリストカットして見せたり、ロープを首吊りの形に結んでこれ見よがしに置いていったり。
かまってもらえたことに味をしめる女ストーカーも多いので、無視して下手に関わらないのが対策の一つです。本当に自殺行為に及ぶようであれば警察に通報し、必要以上には接触しないようにしましょう。
女ストーカーの心理・特徴⑤加害者の自覚は皆無
これは男のストーカーにも共通しますが、本人に加害者の自覚はありません。③で紹介した復讐目的のストーカーでも、「そもそも私が被害者なのよ!」という意識の上でやっています。
女ストーカーは、「何かしでかしてやる」「強引にでも彼を奪ってやる」といった積極的な姿勢で臨んでいるわけではなく、あくまで自ら作り上げた妄想の「物語」の中を生きている状態ともいえます。
そのため「なんでこんなひどいことをするんだ?」と言っても、女ストーカーはキョトンとしてしまうことも。そしてまた、想いが伝わると信じてストーキングを続けます。
「あなたは加害者だ」と被害者自ら伝えても、対策としては無駄ということです。軽微なストーキングなら相手せず、ストーカーの興味が他へ移るのを待つのも一つの方法。嫌がらせやつきまといがしつこいようであれば記録を明確に残し、警察や弁護士に相談して間に立ってもらうのが有意義な対策です。
女ストーカーになりやすい人の心理・特徴って?
女ストーカーに加害者意識はなく、むしろ「寂しい」「かまってもらえなくて辛い」といった気持ちが主で、それを埋めるためにストーカー行為に走っているパターンが多いです。
親からの愛情に飢えて子供時代を過ごしてきた人や、人間関係や恋愛関係をうまく結べていなくてフラストレーションを抱えている人が、何かの拍子で女ストーカーになりやすい、という傾向があります。
ネットで遠隔地からでもターゲットを把握できるのも、女ストーカーの行為を助長する形に。寂しい夜に一人パソコンやスマホに向かい、ネットストーカー行為でもやもやした気持ちを紛らわすのも容易な時代ですよね。
がっついている肉食系女子が女ストーカーになりやすいわけではありません。むしろ表向きは真面目だったり、あまり目立たないキャラで特に問題行動を起こしたことのない人でも、好きな人との関係をこじらせてしまうと、ストーカーに走ることがあります。
人間関係がうまくいかず、自分を客観視することが苦手な女性が女ストーカーになりやすいので、「これは手に負えないな」と被害者や周囲が思ったら、カウンセラーや弁護士など第三者を立てて解決に導いてもらうことも必要です。
ストーカーの心理・特徴、男女の違いは?
上で見てきたように、ストーカーは男女で心理や特徴が異なっています。男のストーカーは暴力や脅しでターゲットを意のままにしようとする傾向、女ストーカーは心理戦で根負けさせようとする傾向ですね。
ただ、女ストーカーも暴力的な衝動がないわけではありません。カッとなって凶器を持って襲いかかったり、目の前で自殺を図ったりする事件もあります。
自分は攻撃を受けなくても、目の前で自殺行為をされたらダメージになりますよね。「あいつが自殺に追い込んだんじゃないか」と疑われ、社会的信用に関わる場合もあります。男女の違いはあれど、あまり関わらないようにして、用心が必要です。
同性への女ストーカーもいる!なぜ?
女ストーカーは、男性ばかりがターゲットではありません。同性もストーキングのターゲットにすることがあります。レズビアンだからでしょうか?
いいえ、そういうケースばかりではありません。