5年生:注文の多い料理店
とても有名な宮沢賢治の「注文の多い料理店」は絵本でも人気があります。
ストーリーは皆さんご存知のとおり、森の中であるレストランを見つけた2人の狩人が、いそいそと中に入ったところお店からいろんな注文を指示されます。
律儀にその注文に従っていくうちに、実は自分たちが何者かに食べられるために自分で準備させられていたのだと気付くという物語です。
ユーモアあふれる文と挿絵で笑えるところもありますが、よく考えてみると少し背筋が寒くなるような、優れた名作絵本です。
5年生なら何度も読み返すうちに、「指示待ち人間になってはいけない」「考えて行動しなければいけない」など様々なことを考えさせられますね。
6年生:最初の質問
6年生になるともう絵本は卒業して小説などを読んでいる子も多くなります。しかし絵本は美しい挿絵が物語を豊かに彩ってくれる魅力があります。
「最初の質問」は「今日あなたは空を見上げましたか?」で始まります。普段何気なく日常生活を送っている子供たちへ、これからの希望ある未来に向かって飛び立ってほしいというメッセージが込められています。
子どもたち1人1人見る子によっていろんな捉え方ができる詩集絵本です。
6年生:すきっていわなきゃだめ?
6年生ぐらいになると初恋を経験する子も増えてきます。初めての胸の高鳴りに戸惑っている思春期を迎えようとしている子供たちにはこちらの「すきっていわなきゃだめ?」という本がおすすめです。
とても短くシンプルな絵とストーリーですが、人を好きになることの素晴らしさを実感できる作品としてネットを中心に話題になっています。
大人も大満足のベストセラー絵本5選
挿絵が綺麗な絵本やメッセージの強い絵本は大人にもおすすめのものがたくさんあります。ここからは大人も満足のおすすめのベストセラー絵本を5選ご紹介します!
わすれられない おくりもの
「わすれられないおくりもの」は、別れの手紙を残して亡くなってしまった友人のことを思い出して語り合う森の生き物たちのお話です。
亡くなってしまった友人が残してくれたものは、形となって残るものだけではなく、思い出や知恵や工夫もあったのだと気付くという感動のストーリーです。身近な人を亡くして悲しみにくれている大人の心を静かに癒してくれるおすすめの絵本です。
100万回生きたねこ
「100万回生きたねこ」は100万回も新しい人生を生きた不思議な猫の物語です。なんど人生をやり直しても何かが不満で納得できない猫の姿は、つい毎日不平不満を口にしてしまう私たち大人の姿にどこか似ています。
最後に猫はもう生き返ることをやめてしまうのですが、その姿が切なくもあり、妙に安心感を与えられるものであり、とても深い哲学的なお話になっています。
小さな子でも楽しめるストーリーですが、大人が読むと人それぞれ人生に対してとても考えさせられること間違いなしの名作絵本です。