オクラはネバネバした食感が人気の野菜で、明治時代に日本に入ってきました。寒さに弱いため温暖な地域で作れており、国産では鹿児島県、高知県、沖縄県産のものが6月頃をピークに流通しています。
色濃く緑色が鮮やかなもので、産毛がしっかり残っているものが新鮮です。また小ぶりのほうが味が良いとも言われています。カリウムやカルシウムやβカロテンが含まれているほか、特徴的なぬめりには食物繊維が含まれています。
④きゅうり
全国各地で栽培されており通年通して手に入りやすいきゅうりですが、一番美味しくいただける旬の時期は6月頃からです。この季節の夏きゅうりは主に岩手県や福島県産が多く流通します。
“世界一栄養の無い野菜”とギネス認定されていますが、正しくはカロリーのことを指しているようです。エイジング効果が期待できるβカロテンやむくみ改善に効果があるカリウムなど、女性にも嬉しい栄養素がしっかり含まれています。
⑤クレソン
クレソンはアブラナ科の植物で明治時代にヨーロッパから入りました。繁殖力が非常に強く日本各地の小川や河川敷などに群生していますが、スーパーなどに出回るものはほぼ栽培種です。天然物の旬が6月頃までです。
「オランダガラシ」の別名のように辛味や香りがあり、肉料理のアクセントとしてよく使われます。クレソンは栄養価が非常に高くカロテンやカリウムやカルシウムが豊富で、食欲増進効果や血液酸化防止もあると言われています。
⑥さやえんどう
さやえんどうは春頃~6月頃までが旬で、和歌山県産など国産のものが多く出回ります。マメ科エンドウ属のなかで絹さやなど、若いさやごと食べるものをさやえんどうと呼んでいます。
緑黄色野菜のさやえんどうはミネラル、ビタミン、食物繊維を多く含みます。また彩りも良いので炒め物や、サッとゆがいてちらし寿司の飾りなどにも使われます。
⑦シシトウ
比較的通年出回っているトウガラシ属のシシトウですが、旬は6月頃からが最盛期です。ほぼ国内産で高知県産が6割、千葉県産が約3割を占めています。
成熟前の緑色のときに収穫をし、基本的には辛味のない品種です。たまに辛みが強い種が出来てしまうのは生育環境のなかでストレスを受けたときの受粉不良などで起こります。
⑧新ショウガ
茶色く硬い根ショウガは香辛料として使わるなど通年通して見かけますが、こちらは新ショウガの根の部分を寝かせて貯蔵しているもの。
白くみずみずしい新ショウガは収穫直後のもので6月頃から出回ります。香りもよく柔らかく、辛味も控えめなのでガリとも呼ばれる甘酢漬けにするのも良いでしょう。
新ショウガのもつ栄養素には殺菌作用もあるので、食べ物が傷みやすい梅雨の季節にも常備したい食材ですね。
⑨トマト
真っ赤な実をつけるトマトの旬といえば真夏と思われがちですが、実は気温が上がりすぎる前にトマトの美味しい時期が来ます。初夏には栄養価が高く糖度の高いトマトが出回ります。
緑黄色の野菜トマトには、抗酸化作用のあるリコピンやβ-カロテン、ビタミン等が含まれています。サラダやパスタソース、火を入れた調理と使い勝手の良いトマトを上手に取り入れましょう!