イボダイは土地ごとに呼び名が変わる魚で、東京や神奈川・静岡などではエボダイと呼ばれています。鯛の仲間ではなく、スズキ目イボダイ科に分類される中型の海水魚です。
イボダイの味は脂がのっており身は淡白です。食べ方では干物が有名で、お歳暮にも選ばれるほどの高級品です。他には塩焼きや煮物がオススメですが、徳島県では姿寿司が郷土料理として親しまれています。
⑤イワシ
イワシは昔から庶民の魚として知られているように日本各地で獲れています。種類は主に3種類で、マイワシ・カタクチイワシ・ウルメイワシをまとめて「イワシ」と呼ぶそうです。
6月に美味しい旬が来るのはマイワシで脂がのっています。イワシにはカルシウムやビタミンD、たんぱく質等栄養素がふんだんに含まれていますので積極的にいただきたいですね。
⑥カジキマグロ
カジキマグロは俗称です。メカジキやマカジキなどの海水魚が、マグロと肉質が似ていることや回遊性の大型魚であることなど類似点が多いため、そのように呼ばれています。
カジキは脂や甘味、旨味がしっかりしているので油を使った調理法が合います。ステーキや照り焼き、ソテー、ムニエルなどメイン料理にぴったりですね。
⑦カマス
カマスの体は筒状で一見サンマに似たシルエットの海水魚です。群れで泳ぐため釣りがし易いと人気の魚です。
身は水分が多いため柔らかく淡白な白身です。干物はよくスーパーで見られますが、食べ方は塩焼きや唐揚げ、天ぷらなど様々で万能な魚でもあります。
⑧トビウオ
トビウオは全国各地にいる夏の魚で、主に6月からが旬です。旨や腹のヒレが翼のように大きく、敵から逃れるときなどには水上を飛ぶことが出来ます。
特に西日本で好まれている魚で、白身の淡白な味なのでお刺身やタタキに適しています。また干すと味が格段に良くなるため、干し物やダシとしても使われています。
⑨スズキ
スズキは出世魚で成長とともに名前が変わる海水魚です。地域によっても異なりますが4~5年物で体長が60㎝以上のものになると「スズキ」と呼ばれています。
スズキの旬も6月の梅雨時期からで脂がのってきます。品の良い白身魚なので、本来の味が分かるお刺身や塩焼きにも適しています。少し脂身が気になる場合には薄く切り、氷水でさっと洗いにするのもオススメです。
⑩ウニ
ウニは世界中から輸入されていますが、国産のウニは北海道や東北、長崎などで獲れています。そのうち北海道がシェアの半分を占めており、日本海側の国産天然ウニは産卵期前の6月からが食べ頃です。
身が黄色やオレンジ色で艶があり、粒がきれいなものが鮮度の高い美味しいウニと言われています。新鮮なウニを生のまま贅沢にいただきたいですね。