イボダイ・エボダイはタイの仲間ではなく、全国の沿岸でみられる中型の海水魚でスズキ目イボダイ科に属します。地域で呼び名が変わる魚で、神奈川や東京近辺ではエボダイなどと呼ばれているそうです。
高価な干物として見かけることも多いイボダイ・エボダイですが、塩焼きや煮付けなどにも向いています。徳島県では姿寿司が郷土料理として伝わっています。
⑤うなぎ
日本の夏の風物詩でもある、スタミナ食のうなぎ。土用の丑の習慣もあり、7月にはこの時期に成長を合わせた旬の養殖うなぎが沢山出回ります。
うなぎはビタミンAやビタミンB群、カルシウムやDHA・EPAなど栄養豊富です。うな丼やひつまぶし、炊き込みご飯など色々な食べ方で美味しくいただきましょう!
⑥カジキマグロ
カジキマグロはマグロとは異なり、マグロと肉質の似ているメカジキやマカジキの俗称として呼ばれています。縄文時代から食べられており、日本人に馴染みの深い回遊魚です。
夏に旬が来るカジキマグロは比較的あっさりした口当たりの白身です。店頭では切り身として並ぶことが多いため手軽に調理が可能ですね。和洋中様々な味付けに合うため、ご自宅にある調味料で仕上げられるのもポイントですね!
⑦カマス
カマスは口が尖り、鋭い歯を持つ細長い体が特徴的な肉食魚です。旬は2度訪れ、1度目の旬の初夏から出回りはじめます。
夏が旬のカマスは身に多く水分を含んでいるため、焼き魚や干物に適しています。白身魚で脂肪分が少なく、たんぱく質やビタミン、DHAやEPAを含んでいるそうですよ。
⑧カワハギ
カワハギはフグ目・カワハギ科に属し、30㎝ほどあるひし形のような身体をもつ魚です。旬は身と肝で違い、身は7月ごろの夏に一番美味しくいただけます。
カワハギは淡白な白身で、ヒラメやフグの代用品として使われることもあります。脂質が少なくヘルシーなので女性にも嬉しい食材ですね。
⑨ハモ
梅雨の空けた頃、夏が旬のハモ。国産では西日本が中心で、愛媛県や和歌山県や徳島県などで収穫されています。特に関西ではとても人気が高く、鱧の小骨の骨切りをする技術は京都で生まれたそうですよ。
見た目はウナギやアナゴによく似ており、鋭い歯や大きな口が特徴的です。ハモは人間のようにタコやイカやカニなどを食すため脂が多く、淡白な味ですがタンパク質やビタミンなど栄養素が豊富です。
⑩アワビ
貝の王様とも呼ばれるアワビは夏の季語にもなっているように、7月~が旬で美味しい季節です。邪馬台国の卑弥呼女王の食卓にも並んでいたり、縄文遺跡からアワビの殻が出るなど古くから食べられていたと伝えられています。
高級食材として知られるアワビ、生での食感はコリコリとした独特な歯ごたえがありますね。熱を通しても旨味あふれる柔らかな食感に変わります。特別な日には、お好みの調理方法でアワビを楽しんでみてくださいね。