キリスト教聖人の名をつける場合もある
キリスト教の影響が強い国では聖人の名を子供に付ける文化があります。これは聖人に子供を守ってもらおうという考えです。スペインは歴史的にキリスト教の影響が強い国なので、キリスト教の聖人の名を子供に付ける人が多いです。
祖父母と同じ名前をつける場合もある
祖父母や両親と同じ名を付けることもあります。祖父母、両親、子供の名が同じだと混乱することがあるので、愛称で呼ぶこともあります。
例えば「フアン(Juan)」なら子供をフアンの愛称である「フアニート(Juanito)」と呼びます。しかし最近はキリスト教の聖人の名、祖父母と両親の名を付ける文化は減っているそうです。
スペイン人に多い名前をチェック!
日本では佐藤、鈴木、高橋という苗字がポピュラーですが、スペインではLopez(ロペス)、Rodrigues(ロドリゲス)、「González(ゴンザレス)」がポピュラーです。
また日本では名の流行の移り変わりが早く、昔の名が古くさく感じてしまうことがありますが、スペインでは古くから名があまり変わっていないそうです。
ここからはそんなスペインでポピュラーな苗字の人口、人口に占める割合、有名人、スペインで人気の名前、名前の意味、由来について紹介していきます。
多い苗字①LÓPEZ(ロペス)
「Lopez(ロペス)」はスペイン語圏、ポルトガル語圏の苗字です。スペインにいる「Lopez(ロペス)」人口は796,000人、人口に占める割合が2,0100%です。
苗字が「Lopez(ロペス)」の有名人は歌手のジェニファー・ロペス、宇宙飛行士のマイケル・ロペス=アレグリアなどがいます。
多い苗字②RODRÍGUEZ(ロドリゲス)
「Rodrigues(ロドリゲス)」はスペイン語圏、ポルトガル語圏の苗字で、原義は「ロドリゴの子」です。スペインにいる「Rodrigues(ロドリゲス)」の人口は804,000人で、人口に占める割合が2,0300%です。
「Rodrigues(ロドリゲス)」の有名人はバスケットボール選手のセルヒオ・ロドリゲスや、サッカー選手のヘセ・ロドリゲスがいます。
多い苗字③GONZALEZ(ゴンサレス)
「González(ゴンザレス)」はスペイン語圏の苗字です。スペインにいる「González(ゴンザレス)」の人口は839,000人、人口に占める割合は2,1200%です。語源はゴンサロに「~の息子」という意味の「ez」が追加されたものです。
ゴンザレスを苗字に持つ有名人はサッカー選手のラウール・ゴンザレスや、カルロス・ゴンザレス・ペーニャなどがいます。
女性の最も多い名前「María Carmen」
「Maria」は「聖母マリア」が由来の名です。スペインだけでなくカトリック教徒が多い国で人気があります。言葉の意味は「愛された」「若さ」「苦しみ」です。
「Carmen」はヘブライ語で「神々の庭」「果樹園」という意味を持つ「Karmrl」が由来です。フランスの作家プロスペル・メリメの小説及び主人公の名前としても有名です。
他には「Isabel」という名も人気です。愛称は「belita」と言います。「Isabel」の名を持つ有名人と言えばイサベル1世で、スペイン統一を成し遂げた偉大な女王です。
最近のスペインで人気の女性の名は「Lucia」です。2006年から流行っています。また変わった名前は「サンナ(Zanna)」「ビタ(Bita)」「アナン(Anan)」などです。
男性の最も多い名前「ANTONIO」
「Antonio」はスペイン語、ポルトガル語、イタリア語の男性名です。起源はラテン語の「Antonius」です。「大変貴重なもの」という意味があります。
他には「Juan」も人気です。「ヤハウェは恵み深い」を意味するヘブライ語が由来で、愛称は「Juanito」と言います。この名の有名人はサッカー選手のファン・マタなどがいます。
「神は私の裁判官である」という意味のヘブライ語が語源の男性名です。キリスト教では預言者の名として有名です。
最近のスペインで人気の男性の名は「Hugo」で、2013年から流行っています。また変わった名は「ノアン(Noan)」「ヘノ(Jeno)」「へディ(Hedi)」などです。