【紅】という漢字について
皆さんは「紅」という漢字を見てどのような印象を受けますか?「紅」は一般的には小学校の6年生で習う漢字であり、形も読みもとてもシンプルで覚えやすい字ですね。
「紅」は古くから人名に使われている人気の漢字ですが、その意味や由来などの成り立ちをしっかり知っている人は意外と少ないかもしれませんね。
今回は「紅」の字を子供の名付けに使いたいと考えている人のために、漢字の読み方や字画などの情報をご紹介しながら名前の例についても男女別にまとめてみました!
読み方
まずは「紅」という漢字の読み方から順番に見ていくことにしましょう。「紅」は一般的な読み方と人名読みを含めると以下のように読むことができます。
・ベニ
・クレナイ
・アカ
・モミ
・グ
・ク
・コウ
「クレナイ」「アカ」「ベニ」「コウ」あたりの読み方は世間に広く浸透していますが、「モミ」「グ」「ク」などは少し難しい読み方になります。
これだけたくさんの読み方がある「紅」は、名付けにおいては他の漢字と合わせて様々な名前を考えることができます。また男の子の名前にも女の子の名前にも使いやすい字とも言えますね。
画数
「紅」の画数は9画です。紅は糸へんの漢字ですが、「糸」は画数の数え方が間違えやすいので少し注意が必要です。
子どもの名付けをする時は漢字の意味や読み方から決める方法以外に、「名字+名前」または「名前」の画数を元に姓名判断占いをして決める方法があります。
画数が1でも違うと占い結果は大きく変わりますので、姓名判断をする時は使いたい漢字1つ1つの画数もきちんと調べておくことが大切ですね。
由来
次に「紅」という漢字の由来について見ていきましょう。
「紅」という漢字は「糸へん」に「工」と書きますが、「工」は焚火などの明かりを意味する「烘(こう)」の略字の意味で使われています。
「烘」には「火のように明るく赤い」という意味があることから、「糸へん」に「工」を組み合わせた「紅」は鮮やかな明るい赤色を表すようになったと考えられています。
意味
「紅」の漢字は、「鮮やかな明るい赤色」「(唇に付ける)べにの色」「仕事」などの意味があります。
イメージ
「紅」から受けるイメージは人それぞれですが、上記でご紹介したように化粧品の色の印象からどちらかと言うと女性的なイメージを感じる人が多いようです。
しかしながら赤よりも深く落ち着いた色である「紅」の見た目は太陽や炎に似た情熱的な雰囲気もあることから、男性的な力強いイメージを感じるという人もいます。
また日本では秋に色づく葉を「紅葉」と表すことから、「紅」は秋のイメージが強いという人も少なくありません。秋生まれの子に「紅」の字を使った名付けをするのも人気です。
【紅】に込める願い・想いとは?
それでは実際に「紅」の漢字を使った名前を子供に付ける時は、どのような願いや想いを込めて付けることが多いのでしょうか?
誰よりも幸せな人生を歩んでいけるように、お父さんやお母さんたちは様々なメッセージを「紅」の字に込めて名付けをしています!
熱意・使命感のある子に
まずは「紅」の字の情熱的なイメージに想いを託し、「熱意や使命感のある子に育ってほしい」というメッセージを込める人が多いようです。
真っ赤に勢いよく燃え上がる炎のように、何事に対しても一直線に努力して頑張る子になってほしいと感じるのは誰もが共感する我が子への想いですね。
無気力な子が増えていると言われている現代ですが、自分にできることを見つけて使命感を持って行動できる大人になればきっと素晴らしい人生を歩んでいけるはずです。
人を引き付ける魅力ある子に
また「紅」の字の持つ艶やかな美しさに想いを託し、「人を引き付ける魅力のある子になってほしい」とメッセージを込めることもあります。
女性の口元を美しく彩っていた「紅(べに)」の色は、多くの人の視線を集めていました。紅の色を身に付けている人はとても魅力的に見えていたことから、この漢字を名前に使うことで人間としての魅力を高めていってほしいという願いを込めるようになったのですね。
大切な我が子が誰からも好かれて愛される存在になりますようにという大きな愛情が感じられます。