接客が苦手な人
リサイクルショップでは商品の陳列や検品、清掃など、さまざまな業務を行うことになりますが、販売するときは接客やレジでの精算作業もしなくてはなりません。売りに出された商品を見極める力だけでなく、お客様にしっかりと対応することが大切です。
一定の販売・接客スキルがないと、店と客との信頼関係にキズをつけてしまう恐れがあるばかりか、自分自身も辛い経験をすることになります。人と接するのが苦手な人や、コミュニケーションスキルに自信がない人は十分注意しましょう。
リサイクルショップで仕事をするのに資格は必要?
リサイクルショップの求人は、そのほとんどが学歴や経験問わずに応募できるというのが特長。アルバイトでの採用でも、社員登用を積極的に行っているところもあるので、将来的に長く勤めることができそうです。
では、リサイクルショップで働く上で役に立つスキルや持っておいた方がいい資格はあるのでしょうか。効率的に業務が行えるよう、順番にチェックしていきましょう。
開業をするときには「古物商許可」が必要
まずは、リユース業を始めたいという人のために必要な古物商許可から解説します。
古物商許可とは、リサイクルショップを開業したいという人のために必須な免許のこと。営業許可をもらうだけでなく、警察が古物店の所在地を把握しておくことで、盗品の売買や犯罪行為を防ぐという目的もあります。この免許を取得するには、地域を管轄する警察署で手続きを行うため、予め身分証や住民票など準備しておきましょう。
万が一、無許可で売買を行った場合は、「3年以下の懲役、または100万以下の罰金」という厳しい罰則を受けることになります。また、5年間は古物商の許可を受けることができません。自分でリサイクルショップを開きたい!と思ったときは、忘れずに申請を行うようにしてくださいね。
リユース検定
リサイクルショップで働くならぜひ学んでおきたいリユース検定。取得しておけば仕事で役立つのはもちろん、就職や転職のときに採用される確率がグッと高まります。受験条件が定められていないため、現在リユース業界で働いている方だけでなく、一般の方でも受けやすいというのが特長です。
この資格では、「古物営業法」や「個人情報保護法」「製造物責任法」など、リサイクルショップや古着屋などのリユース店を営業する上で大切な知識を学ぶことができ、合格者には「リユース営業士」の資格が授与されます。
協会基準判定士
衣類や時計、ジュエリーなどの高級ブランド品を取り扱うことが多いリサイクルショップ。ですが、「買い取った品が実は偽物だった」というケースもあるようです。精巧に作られた偽物や偽ブランド品は本物かどうか、一般人の目では判別が難しいもの。そこで、活躍するのが協会基準判定士です。
協会基準判定士を目指すには、日本流通自主管理協会(AACD)の会員企業となって、半年で5回行われる講習に参加することが必要になります。講習では並行輸入品の手続きや各種法令、ブランド品の真贋を判定するための知識を身に付けることができるなど、リユース業界で働くうえで役立つものばかり。
全ての講習を受講後、試験を無事にクリアすれば協会基準判定士の資格が取得できます。リサイクルショップで働きたい人、ブランド品の鑑定に自信をつけたい人にとって頼もしい資格といえるでしょう。
ジャンルに特化した資格も
FGAとは英国宝石学協会認定の資格のことで、持っていればジュエリーを専門とするリサイクルショップで宝石鑑定士として働くことができます。取得するためにはGemA宝石学コースが設置されているスクールで、ファンデーションコース(基礎課程)とディプロマコース(上級課程)を受講し、それぞれの試験に合格することが求められます。
宝石に関する幅広い知識や鑑別・鑑定する技術などを学ぶことができ、忙しい社会人の方でも、通信課程や夜間部が設置されているところもあるので、無理なく学習を進めることが可能です。
FGA以外でおすすめな資格なのが遺品整理士。リサイクルショップで働いていると、お客様から遺品整理や訪問買取の依頼を受けることも少なくありません。この資格を持っていれば遺品の仕分けや仏壇の供養など、遺品整理の専門家として幅広い業務を行うことができます。
リサイクルショップで働くにはどうすればいい?
実際に働きたい!と思ってもどうやって求人を見つければよいのかわからないという人も多いはず。そこで、リサイクルショップで働くための方法をご紹介しますのでぜひ仕事を探す際の参考にしてみてください。
求人情報サイトから応募する
私がリサイクルショップの仕事をみつけたきっかけは求人情報サイトに掲載されていたからです。家から近くて大好きな洋服を扱う仕事という条件に当てはまったのがリサイクルショップでした。求人情報サイトは自分の条件などから職業を絞り込んで探せるのでかなりおすすめです。
しかし、リサイクルショップはどの地域にでも必ずあるものではないため時期や地域によっては掲載されていない可能性もあります。
店舗HPから応募する
自分の働きたいお店が決まっているのであれば求人情報サイトなどを介さずにそのままそのお店のHPから応募する方が良いです。求人情報サイトから仕事を探すよりも直接応募するほうがお店からのアクションが早く、すぐに面接を受けられることもよくあります。
また、直接応募するほうが多少時給が高いということも稀にあるので、求人情報サイトと見比べて応募するのもおすすめです。