お客様との信頼関係
銀行員として働いていて、一番やりがいを実感できるのがこれです。「金融商品」という形のないものを取り扱うこそ、お客様との信頼関係が大切です。
お客様に寄り添って、お客様の立場で考えて相談に乗ったり、解決策を提案することで喜んでもらえたり、自分を頼ってお話をしてくださることがとても嬉しかったのを覚えています。
特に用がなくても「顔を見にきたよ」と言って支店に寄ってくださる方もいました。「銀行員とお客様」という関係を超えて、「人と人」という形で信頼関係を築けることにやりがいを感じることができます。
自分自身のスキルアップを目指せる
銀行員はとにかく必要な資格が多いです。入行前に必ず取得しなければいけない資格もありますし、取得することによって昇格・昇給のある資格もあります。
代表的なものは「ファイナンシャル・プランナー(FP技能士・AFP/CFP)」です。
仕事をしながら資格の勉強をするのは体力的にも精神的にもかなりキツかったのですが、銀行員時代も、転職した今でも役に立っている資格なので、取得しておいて良かったと思っています。
ワークライフバランスを大切にできる
銀行員はライフワークバランスを大切にできます。ほとんどの銀行は福利厚生が充実しており、働き方改革も積極的に取り組んでいるところが多いです。
部署にもよりますが、残業はあっても1時間くらいですし、基本的に早帰りが推奨されるため、定時で帰りやすい雰囲気です。
また、有給は必ず取得するように厳しく言われていました。長期休暇を使ってゆっくり旅行に行くこともできます。
また、女性は産休をとって、復帰後も時短勤務が可能です。長く働くための制度が整っています。
銀行員の仕事に向いている人は?
お客様との信頼関係を通してやりがいを感じられるだけでなく、自分自身のスキルアップも目指せるのが銀行員です。では、どんな人が銀行員に向いているのでしょうか。
真面目で誠実な人
お金を扱う仕事なので、信頼第一です。お客様に対して真面目で誠実に向き合うことができる方が銀行員に向いていると思います。
また、主に事務面はマニュアル化されているものがほとんどなので、忠実に業務に取り組むことが求められます。
相手の立場になって物事を考えられる人
銀行のお客様は様々な問題や悩みを抱えています。一人ひとりに向き合い、相手の立場で考え、お客様のニーズにしっかり応えることが求められます。
また、行員間でも業務を分担していることが多いので、滞りがないよう、円滑なコミニュケーションが必要です。
勉強が好きな人
私自身、内定前に「銀行員は一生勉強です」と人事担当に言われたくらい、とにかく銀行員は勉強することが多いです。
資格の取得はもちろんですが、業務のこと、マーケットの情報、時事問題、金融商品の知識、税務など、とにかく幅広い知識が必要です。
今、金融業界は激動の時代なので、今後も更に高いスキルが求められます。自分のために学ぶことが好きな向上心の高い方は銀行員に向いていると思います。
銀行の仕事に必要な資格
それでは、銀行員の仕事に必要な資格にはどんなものがあるでしょうか。
また、「生命保険募集人」「損害保険募集人」「証券外務員」の3つの資格は銀行員の必須資格と言われているほど、銀行員として仕事をする上で必要になるものです。もちろん取得していれば、採用の段階でもかなり有利になるでしょう。
その他にあると良い資格についても詳しく説明していくので、銀行員を目指すという方はぜひ参考にしてみてくださいね。
銀行業務検定試験
銀行業務認定試験は教育研修事業として行っている試験であり、主に銀行や証券などの金融機関の社員を対象にした試験です。とはいえ、銀行員限定というわけではないので、一般の人も受けることができます。
財務や外国為替、金融経済や年金アドバイザー・資産アドバイザーなどなど、23系統36種目の試験を受けることができます。科目は自分で選択でき、費用は科目ごとに違いますが、4,000~8,000円程度で受けることができます。
銀行員に必須の検定というわけではないですが、入社して1年目に取得を促されることも多く、昇進の条件になっているところもあります。そういった意味では、必須の試験とも言えるでしょう。もちろん入社前に取得しておくことも可能です。