韓国における歴史的悪女
張禧嬪は、韓国において悪女と呼ばれた歴史的な人物の一人とされていますが、実際に行ってきたことよりも悪いイメージが膨らんでいる部分もあるようです。
張禧嬪は、低い身分からもともとの容姿の良さと周りのタイミングの良さで王妃まで登りつめます。
周りからすると妬まれるには恰好のターゲットなので、噂をしては悪いイメージに仕立てあげていた点も見受けられます。
結果的に張禧嬪は42歳の若さで処刑されてしまいますが、こういった順風満帆な人生から最終的に転落してしまう結果からも悪女のイメージをつけやすいのでしょう。
中国における歴史的悪女
一度は耳にしたことがあると思いますが、中国には西太后と呼ばれる人物がいました。西太后は、后妃選定の面接試験に合格したところから中国の皇后としての人生が始まります。
その後、中国の混乱の時代を生き抜いていく中で、運ともともと持っている意志の強さを発揮しながらも、自分の権力が危ぶまれる存在に対しては容赦なく切り落としていく判断力の強さがありました。
西太后の場合は、どちらかというと男性ありきと言うよりは「権力の維持」に対しての執着心とそれに対する実行力の強さから、中国では悪女のイメージがついたようです。
中国の皇帝、武則天は邪魔者を容赦なく排除し自分の思惑通りに事を運ばせて、時には残虐行為もいとわなかったと言われています。
中国のドラマでも話題になった「武則天-TheEmpress-」では、かなりセクシーな演出をしていて、主演である中国の芸能人ファン・ビンビンもこのドラマをきっかけに妖艶なイメージを持たれています。
武則天は中国が唐の国だった頃に、後宮に入り王の子を授かる事で、地位を高めてどんどん権力を強めていった中国で唯一の女性皇帝です。
本来の中国の歴史上での武則天からは助長された部分もありますが、悪女とはまさにこう言った魅力的なイメージが強く印象として残ります。
更には主演した芸能人までが、こう言ったドラマや映画をきっかけに悪女のイメージが付くことも少なくありません。
ヨーロッパにおける歴史的悪女
ルイ16世の王妃であったマリー・アントワネットは、比較的はっきりした性格から周囲から良いイメージを持たれていなかったと言われています。
また当時は夫に愛人がいることが日常的であった時代にも関わらず、ルイ16世は生涯マリー・アントワネットしか愛さなかったことから「心理操作で男を虜にする」というイメージもついたんだと思われます。
このように、世間一般の感覚とズレを持っている人物が権力を握った時に悪女のイメージが膨らんでくることもあるようです。
日本や中国の悪女とは、また違ったパターンですよね。
悪女とされる芸能人
芸能人でも悪女のイメージが強い人は多いようですが、概ねドラマのイメージから噂が広がって行くパターンが強いようです。大御所女優の芸能人がスタッフに厳しく、テレビ局の上層部には笑顔を振りまくといった記事は多く見受けられますが、大なり小なり一般企業内でもそういった風潮ってあるんではないでしょうか?
たまたまターゲットが芸能人なので、注目して曖昧な情報を助長してしまいがちですが、真実も含まれつつも全てが事実ではないというのが実際のところかと思われます。逆に誰からも悪い噂が上がってこない芸能人側に悪女が潜んでいる可能性の方が高いのではないでしょうか?
また、日本や中国の歴史的悪女を題材にしたドラマや映画の主演を務めた芸能人が、そのようなイメージを世間に与える場合も多いようです。