悪女の定義
悪女とは、その言葉通り「悪い女性」を指しますが、ここで言う悪とはどのようなものなのでしょうか?一般的に言われている悪とは異なり、見る人の立場によっては決して悪にはならないケースもあります。このように、悪女における悪の定義は通常の認識と異なってきます。
悪女は歴史的に見ても日本、中国、ヨーロッパと世界中にその名を残し、特に中国では悍ましいエピソードも存在します。近年の悪女のイメージはドラマでも芸能人がよく演じている「心理的に追い詰める悪女」の印象も強いですよね。
歴史上どんな悪女がいたのか?どの行動から悪女とされるのか?本人たちは悪女との認識があるのか?様々な角度から、悪女とその特徴について見ていきましょう。
悪女の特徴
では悪女とはどのような人を指すのでしょうか?悪女の特徴について、掘り下げていきましょう。
まず共通して言える特徴が、悪女の存在は「男性ありき」と言えると思います。そして男性の特徴を心理的に操作して、自分の欲望や願望、目的を実現させる実行力の強い女性がイメージできます。
例えば、この世に男性がいなければ悪女とよばれる女性は存在していないのではないでしょうか?
悪女の特徴として、性別問わず外部に対しての誘惑・攻撃・心理操作・支配などが考えられますが、これらの特徴は人の上に立つ指導者的な要素も入っています。
もし女性だけの世界があったとして、その上に君臨する統率力のある女性を悪女と定義するかというと、多少ニュアンスが違ってきますよね。
歴史的に見ても悪女とは男女の世界において、女性の特徴を十分に発揮させた生き方を実行している卓越した心理操作能力がある女性と表現することが出来ます。
悪女は魅力的な女性に多い
前述のとおり悪女とは男性を如何にして心理的に取り込めるかが重要なポイントとなる為、男性からみて魅力的な特徴を持っている女性でなければなりません。
但し、それは必ずしも容姿端麗である必要はなく、相手の心の隙間に立ち入り自分の目的に対して、効果のある行動をさせる事ができる女性に多いと言われています。魅力とは見た目ではなく、言葉や仕草、その人も持っている雰囲気を含めての魅力を指すようです。
歴史上の悪女を演じている芸能人は綺麗な方ばかりですが、実際は言うほど美人でなかったのかもしれませんね。
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日本における歴史的悪女
日本における歴史的な三大悪女と呼ばれる人物の一人に北条政子という女性が存在していました。平安時代から鎌倉時代を生きた北条政子は、夫の浮気を知り、相手の女性の家を焼き払ってしまう恐ろしい行動に出ます。
それだけでなく、北条政子の浮気の協力者に対しても報復を加えるという実行力の強さと、浮気相手の源頼朝が亡き後も尼将軍として兵を牽引する才能を発揮しています。
当時の日本では、男性をも身震いさせる女性の行動は非常に珍しく、世間への噂も広がりやすかったものと思われます。
こうしたエピソードが、歴史を超えて現在まで才色兼備のイメージが持たれているのケースは、日本の歴史的悪女では多く見受けられます。悪女といえど、スマートさと荒々しさを兼ね備えた女性が、歴史を超えて現代の女性の目指すべき象徴としてリスペクトされているのではないでしょうか。