赤ちゃんの授乳は夜に限らず1日中3時間おき、授乳時間以外にもいつ泣くかわからないので常に気にしてる状態です。排泄がしたいと思っても赤ちゃんが泣けばトイレより泣いてる赤ちゃんをあやすことを優先しがちですよね。寝かしつけの最中に催しても「もう少しで寝そう」と思えばトイレも我慢してしまいます。こうして日々少しづつの排泄の我慢が便秘の原因になります。
その他にも、腕に赤ちゃんを抱いていると顔を覗き込んでみたり、授乳時やおむつ替えなど前屈みの姿勢をとる事が一気に増えます。前屈みの姿勢は腸を圧迫してしまいます。腸は柔軟性が必要なのですが、前屈みの姿勢をしていると腹筋を常に刺激してしまい腸も緊張状態になり上手く蠕動運動が出来ず便秘の原因になります。
産後の便秘原因その⑦肛門括約筋
排便をするには肛門括約筋という筋肉を使います。肛門括約筋は肛門の開け閉めをしてくれる筋肉ですが、出産の時にいきむことでもこの筋肉を使っています。出産の時は普段以上の力が出ているので、その結果筋肉が伸び切ってしまっている場合があります。
また、出産に時間がかかり長時間いきみ続けた人は、この肛門括約筋に傷がついたりしていることがあります。傷ついた肛門括約筋が傷を癒すには時間がかかります。傷ついた筋肉では上手く排便することが出来ず便秘の原因になっている場合もあります。
肛門括約筋が傷つくとおならもよく出る?
肛門括約筋の筋力が落ちると肛門を閉める力も落ちてしまい、今までのようにおならを我慢することが出来なくなります。いくら夫婦でも夫の目の前でおならをするのは恥ずかしいですよね。ではなぜおならは出るのでしょう?
おならは食べ物が分解される時に出るガスだと思っている人がほとんどだと思いますが、実はおならの成分の7割は口から入った空気なんです。食べ物の分解時に出るガスはおならの成分の3割ほど。ご飯を食べるのが早い人などは口から入る空気も多いのでよくおならが出ます。その他にも熱い飲み物が好きな人も多く空気を飲み込むのでおならが増えやすくなります。
おならの臭いがクサくなるのは、腸内環境が悪くなっているからなんです。最近ではよく耳にするようになった「善玉菌」と「悪玉菌」ですが、この善玉菌が多いとおならの匂いはなく無臭です。逆に悪玉菌が増えるとおならがクサくなります。おならの臭いの原因は、腸の働きが弱まっている時や、胃で十分に消化出来ずに腸に食べ物が到達して腸でも分解しきれず腐敗してクサいおならになる場合です。
つらい産後の便秘解消法7選
あの痛い陣痛を乗り越えてやっと出産して一息ついたら今度は便秘で痛い思いをするなんて堪りませんよね。便秘が続くと腹痛に襲われることも少なくありません。誰だって痛いのはいやですよね。便秘は長引けば長引くほど便が硬くなり更に出にくくなりますから、少しでも早く便秘を解消して痛い思いとはサヨナラしたいものです。そんな辛くて痛い便秘とさっさとお別れできる解消法ご紹介します。
産後の便秘解消法①水分補給
母乳育児をしている場合は、意識して普段より多めに水分補給しなければなりません。母乳で600~800mlの水分が出ていきますので、1ℓくらい多めに飲むように心がけていきましょう。
水分補給をする際、ついつい好みのジュースや飲みやすいお茶で代用してしまいがちですが、それでは水分補給したことになりません。
お茶にも色んな種類がありますが、基本的にお茶には利尿作用がありますので折角多めに飲んでも尿として体外に排出されてしまい体に吸収されないからです。ジュースは言うまでもなく糖分でしかありませんから、水分補給とは言えません。それどことか飲みすぎてしまうと糖の摂りすぎで太ったり、乳腺炎を起こす原因にもなりますから、授乳中の糖分は摂りすぎないようにしましょう。
水分補給として最も適しているのは白湯です。普通のお水でも水分補給にはもちろんなりますが、体を冷やしてしまうことにもなりますから、暑い時期ならまだしも寒い時期には白湯で体を温めながら水分補給するのが効果的です。体を冷やすと便秘がひどくなりますし、母乳がでにくくなる可能性もありますので、出来るだけ体は温めるようにするのが便秘改善への近道です。妊娠中だけでなく出産を終えた産後も冷えは大敵です。