家で簡単に運動をしたい人は、バランスボールなども有効です。激しい動きもないので出産の後の体力のない時期から取り組むことが出来ます。赤ちゃんをあやす際にもバランスボールに乗って弾めば腰にも肩にも負担もかからないので、腰の痛い人や肩の痛い人にもおススメです。よく泣いて起きる赤ちゃんも寝付きの悪い赤ちゃんも、この方法ならあやしている間に筋トレが出来ます。
産後の便秘解消法⑤マッサージ
便秘を経験したことのある人なら1度は聞いたことがあると思いますが、お腹マッサージで有名なのが「の」の字マッサージです。仰向けに寝転んで、体をリラックスさせた状態でお腹を「の」を書くようにゆっくり両手でマッサージします。この動きは腸の蠕動運動を促す作用があり、「の」の字は腸の中の便が進む方向と同じなのでお手軽マッサージとして有名ですね。冷たい手ではお腹を冷やして逆効果になるのでマッサージするときは手を温めてから行ってください。
便秘に効くツボをマッサージ
人間の体には数多くのツボがあるのはご存知だと思います。痛いツボで体の不調が分かったりするほど、東洋医学ではツボはとても重要な役割を果たしています。その数あるツボの中に便秘に効くツボが手と足にあります。そのツボをマッサージすると便秘の解消になります。
手にある便秘に効くツボ合谷と神門
●合谷(ごうこく)
合谷は親指と人差し指の骨の付け根の交わる内側にあります。空いた方の手で挟み込むようにして揉みほぐすようにマッサージしましょう。
●神門(しんもん)
神門は手首の小指側にある筋と骨の間の窪んだ部分です。こちらは奥に押すように痛いと感じない程度で押し込みながらマッサージしてください。
足にある便秘に効くツボ三陰交と足三里
●三陰交(さんいんこう)
三陰交は内くるぶしの上、脛骨の後ろにあります。まず内くるぶしに人差し指がくるように手の指を乗せて小指があたる高さの脛骨の後ろです。ここにあるくぼみを左右に動かしながら押してマッサージします。
●足三里(あしさんり)
足三里は膝から下の脛の外側にあります。下に小指がくるように膝に人差し指をあてて小指の高さの脛の外側を円を描くようにマッサージします。
産後の便秘解消法⑥肛門括約筋
自分で中々気づきにくいのが肛門括約筋の傷です。出産の時のいきみで傷ついてしまった肛門括約筋の傷が癒えるには時間がかかります。肛門括約筋は肛門の開閉をする筋肉なので、いつまでもおならがよく出るなどの症状が続く時は医師の診察を受けましょう。肛門科など受診するのは抵抗がある場合は、かかりつけの産婦人科で大丈夫です。1か月健診の時に聞いてみるといいかもしれません。
産後の便秘解消法⑦薬
上記の解消法を試しても効果がなかったら、お薬に頼りましょう。便秘薬にも色々な種類があって、成分によっては母乳に影響を及ぼすものもあるので、出来れば医師に処方してもらうのが1番安心です。便秘薬はどれも多少の腹痛は伴いますが、手っ取り早く便秘を解消できます。
母乳に影響のない便秘薬
医師からもよく処方される母乳に影響のない便秘薬としては「マグミット」という処方薬です。同じ成分の市販薬では「スラーリア」などがあります。酸化マグネシウム製剤で、水分を便に与えて柔らかくして排便を促す飲み薬です。薬で排便を促す場合、腹痛が伴う事が多いので注意が必要です。