自分で中々気づきにくいのが肛門括約筋の傷です。出産の時のいきみで傷ついてしまった肛門括約筋の傷が癒えるには時間がかかります。肛門括約筋は肛門の開閉をする筋肉なので、いつまでもおならがよく出るなどの症状が続く時は医師の診察を受けましょう。肛門科など受診するのは抵抗がある場合は、かかりつけの産婦人科で大丈夫です。1か月健診の時に聞いてみるといいかもしれません。
産後の便秘解消法⑦薬
上記の解消法を試しても効果がなかったら、お薬に頼りましょう。便秘薬にも色々な種類があって、成分によっては母乳に影響を及ぼすものもあるので、出来れば医師に処方してもらうのが1番安心です。便秘薬はどれも多少の腹痛は伴いますが、手っ取り早く便秘を解消できます。
母乳に影響のない便秘薬
医師からもよく処方される母乳に影響のない便秘薬としては「マグミット」という処方薬です。同じ成分の市販薬では「スラーリア」などがあります。酸化マグネシウム製剤で、水分を便に与えて柔らかくして排便を促す飲み薬です。薬で排便を促す場合、腹痛が伴う事が多いので注意が必要です。
かんちょうを使って排便を促す
出産前や入院中にもかんちょうを使用したことがある人もいるのではないでしょうか。かんちょうは便秘薬と違って即効性があるのでゆっくり時間が取れない育児中の母には便利です。ただ、腹痛が伴うのでちょっと辛いかもしれません。
かんちょうは薬局などで手軽に購入できる点も便利です。一般的にはいちぢく型をしている、いちぢくかんちょうが有名ですが、他にもディスポーサブルかんちょうやシリンジかんちょうなど色んな製薬会社からかんちょうは発売されています。どのかんちょうでも腹痛は起きますが、かんちょうの形やノズルの長さ、液体量など自分に合ったかんちょうを探してみてください。
初めてかんちょうを使用するときは、液体量の少な目の物から試すのがいいと思います。かんちょうは体内に入れてから、数分我慢する必要があります。この時、腹痛が起きますが、すぐに出すと薬しか出ず意味がないので腹痛があっても説明書に書いてある時間は我慢してからトイレにいってください。
産後の便秘・おわりに
いかがでしたでしょうか。産後に便秘になってしまうのは辛いですが、体質上仕方のないことも。
あまりにストレスになると赤ちゃんにもお母さんのイライラが伝わって悪影響になりかねませんので、ぜひとも便秘解消できるよう、ここに挙げた方法をぜひ試してみてくださいね。