この場合はどう対処するのでしょうか?
ポリープがあまりに大きい時や、炎症の可能性があったりする場合は妊娠中に切除する事もあります。
ポリープが原因で早産のリスクが高まる場合のみなので、ほとんどのケースは経過観察になります。
妊娠初期の出血【主な原因⑤】胞状奇胎
結果から先にお伝えします。
この胞状奇胎が原因で出血が起こっている場合は、残念ながらお腹の赤ちゃんは諦めなければなりません。ごく稀に妊娠継続が出来るケースもあると聞いた事があるのですが、確立は極めて低いものと認識して下さい。
どんな病気なのかご説明します。
まず、受精した卵子は子宮内膜へ着床してから何度も細胞分裂を繰り返します。分裂を繰り返す事で、胎児(赤ちゃん)と胎盤(ママと赤ちゃんを繋ぐ絨毛細胞)と別れていきます。
この状態の時に、胎盤に変化していく細胞に異常が起きてしまう事を胞状奇胎と言います。
胎盤へ変化していく絨毛細胞が異常繁殖をして、ブツブツと水胞状のものが子宮の中をいっぱいにしてしまうものです。
胞状奇胎の対処法
絨毛異常は悪化したり放っておくと、悪性のがんへと発展してしまう怖い病気なんです。
その為治療法は、子宮の中を綺麗にする事。
つまり、胎児も胎盤も全て子宮の中から掻き出して強制的に妊娠を終了させます。
その後も定期的に経過観察をして、場合によっては投薬や化学療法などを用いる事もあります。最悪のケースは悪性の癌になってしまい、転移の危険性がある場合は子宮を全摘になる事もあります。
胞状奇胎の注意点
基本的に胞状奇胎となるのは、染色体異常だとされていて、順調な妊娠は送れずに流産をしてしまうケースが多いそうです。
しかし、しっかりとした対処と治療をしてママの体調が回復すれば、次の妊娠も望めます。
自覚症状は重い悪阻と不正出血です。
妊娠初期の出血【主な原因⑥】子宮外妊娠
こちらも結果からお伝えします。
子宮以外での場所で妊娠をしている状態なので、赤ちゃんを諦める以外に方法はありません。
子宮外妊娠のほとんどが、子宮まで受精卵が下りてこないで卵管に留まってしまう事が原因です。
子宮外妊娠の対処法
卵管に留まったままの妊娠継続は不可能で、残念ですが着床した所を赤ちゃんと共に切除しなければなりません。
放置しておくと、卵管破裂などで大量の出血を起こします。
大量の出血でママの体が大変危険な状態に陥ります。ショック状態になる危険性も高く、最悪の場合は命の危険も伴います。
子宮外妊娠で卵管を切除しても、もう片方の卵管が正常であれば次の妊娠も問題なく可能です。
子宮外妊娠の注意点
妊娠反応があって、妊娠が発覚してから7週目までに、子宮内で赤ちゃんの袋や赤ちゃんが確認出来ない場合は、子宮外妊娠の可能性が高いです。
子宮外妊娠を通常妊娠にする事は出来ません。
そのまま放置をしておくと母体の命が危険になるので、早急に手術が必要となります。
術後の妊活などについては、主治医の先生と良く相談をしていきましょう。
妊娠初期の出血【主な原因⑦】流産
妊娠初期に出血が起きてしまうと、誰もが原因として頭をよぎるのが流産だと思います。
流産とは、妊娠22週未満で妊娠継続ができなくなってしまう事を言います。
自然流産は何らかの原因でお腹の中の赤ちゃんが育たなくなってしまう事で、妊娠12週までに起きるケースが多く、初期流産とも呼ばれています。
この初期流産の主な原因は、受精卵の染色体異常です。分かりやすく言うと、赤ちゃん自体に育たない問題があるという事です。
流産の対処法
流産と診断を受けると、その状況によって対処法が変わります。
流産には『完全流産』と『不全流産』の2つがあって、それぞれで対処法が違います。