切迫流産の注意点
どんなケースの切迫流産であっても、流産の手前である事には変わりがありません。毎日が不安な気持ちでいっぱいになってしまうと思いますが、無理をせずに安静を心掛けて、その時その時のケースに合わせた対処法を行っていきましょう。
残念ながら切迫流産を予防したり、食い止めたりする対処法は今の医療では出来ません。なので、日頃から無理をせずに休息はしっかり取る事や体を冷やさないなど、ご自身で出来る対処法から始めましょう。
妊娠初期の出血【主な原因②】生理様出血
名前の通り、まるで生理みたいな出血が起こる事を言います。この他にも月経様出血とも呼ばれているそうですが、この出血のほとんどの原因が着床出血だとも言われています。
着床出血とは、受精した卵子が子宮内膜に着く事を言います。この時の子宮内膜は受精卵をしっかり受けとめられる様に、壁が厚くふかふかベッドみたいな状態になっています。
その子宮内膜に入り込むように着床する為、壁に傷がついて出血する事があります。
生理様出血の対処法
生理様出血の可能性があるのは、生理予定日の前後1週間ほどです。
出血量は少量の出血がおりものに混じって出る人や、生理みたいに量がある人もいて、必ずしもこの量の出血があると断言はできません。
出血の期間も早い人は2日程で終わりますが、長いと1週間やそれ以上続く方もいらっしゃいます。
この出血に対する対処法は特になく、内診や超音波検査で子宮の中に赤ちゃんの袋が見えていれば問題はありません。
生理様出血の注意点
ただ、生理は子宮内を新しくする為に起こる現象なので、赤ちゃんが子宮の中にいる妊娠中に生理になる事は100%ありません。なので、妊娠が分かっていない状態でいつもの生理との違和感を感じたら、自己判断はせずに一度産婦人科でご相談してみて下さい。
妊娠初期の出血【主な原因③】びらん
びらんとはあまり聞きなれない言葉なのですが、実は多くの女性の不正出血の原因がこのびらんによるものだと言われています。
びらんは子宮の入り口がただれている状態で、性交渉の刺激で出血する事が多いものです。妊娠中は検診の内診の後に少量の出血を起こす場合があります。
この場合は特に自覚症状が現れにくい事が多いです。少量の出血がおりものに混じって起きたり、膣内に違和感を持つ方もいらっしゃいます。びらんだからと言って、お腹の胎児や妊娠に直接影響があるわけではありません。
びらんの対処法
対処法としては陰部を清潔に保つ事です。
通気性の良い下着や洋服を選んでムレない様にしたり、ピタッとした服装は控えて擦れを減らしたりなどと、ご自身で出来る事はたくさんあります。
膣内に少しでも違和感や出血がある時などは性交渉も避けるようにしましょう。
びらんの注意点
子宮口から上皮がはみ出している状態なので、少しの外部刺激だけで出血を起こしたり、炎症を起こす場合もあります。細菌感染にもなりやすかったりするので気を付けたい所です。
細菌感染をしてしまうと、それが原因で早産のリスクも高くなります。
細菌感染を防ぐためにも清潔に保つ必要がありますが、膣内まで無理に洗う事はやめましょう。
逆に炎症を悪化させる可能性があります。デリケートな部分なので、力を入れずに優しく洗って下さい。
びらんでの出血は心配はいらないケースがほとんどですが、絶対に原因がこれだと判断はしないで下さい。少量でも出血をした場合は必ず掛かりつけの産院で診てもらい診断をしてもらいましょう。
妊娠初期の出血【主な原因④】ポリープ
妊娠初期の出血、ポリープが原因のこともあります。
このポリープは子宮頸部から粘膜の細胞が飛び出してしまうものです。
まれに出血をする場合がありますが、良性のポリープなので特に問題はありません。