妊娠初期の頻尿は辛いものですよね
待望の赤ちゃんを授かると、妊娠初期には様々な体調の変化が起こるものです。その中にはトイレの回数が増えてしまう頻尿もあります。
中には、残尿感がいつまでも残っていて、何度もトイレに行ってしまうという人もいます。
トイレが気になって、昼間でもゆっくりとくつろげないという人や、夜中に何度もトイレに起きることで、寝不足で困っている妊婦さんがたくさんいます。
妊娠すると頻尿になってしまう原因は一体どのようなものでしょうか。
いつからいつまで続き、頻尿による病気や流産の可能性などはないのでしょうか。
また、残尿感が強く残る場合というのは、心配ないのでしょうか。
この記事では、妊娠初期からの頻尿の原因や対策についてお伝えします。
頻尿とは?トイレの回数は?
まず、妊娠初期からの頻尿の詳細について見ていく前に、頻尿とはどういった状態のことを言うのでしょうか?!
トイレの回数というのは、人それぞれ違いますし、季節や飲んだ水分の量、体調などによっても大きく左右されるものです。
だから、1日に何回以上トイレに行ったら頻尿、というような定義は医学的にはありません。
しかし、日本泌尿器科学会の目安によると、朝起きてから1日に8回以上トイレに行くような状態なら頻尿の可能性があるとしています。
しかし、人によっては、1日に8回以下でもトイレに行く回数が増えたと感じる人もいます。
妊娠前に比べて、トイレに行く回数が増えたと感じるようなら、それは妊娠による頻尿になったと考えた方が良いでしょう。
妊娠初期の頻尿の原因とは?
妊娠することによってどうして頻尿になってトイレに行く回数が増えるのでしょうか。
確かに、妊娠後期になれば、お腹の中の赤ちゃんも大きく育ち、子宮が大きくなるので、膀胱が圧迫されて頻尿になるも理解できます。
しかし、まだお腹の赤ちゃんが小さい妊娠初期の頃から頻尿になるのは一体どうしてなのでしょうか。
お腹の中に赤ちゃんを宿して育てていることと、トイレの回数が増える事は一見すると関係がないように思います。
ここからは、妊娠初期に頻尿になる原因について見ていきたいと思います。
【妊娠初期の頻尿の原因①】プロゲステロン
妊娠すると頻尿になる原因には、黄体ホルモンであるプロゲステロンが大量に分泌されることが関係しています。
妊娠すると、流産を防いで妊娠を継続させて、お腹の中で赤ちゃんを育てる準備を始めるために、黄体ホルモンであるプロゲステロンなどの女性ホルモンが大量に分泌されます。
プロゲステロンには利尿作用がある上に、切迫流産を防ぐために子宮の収縮を抑えて緊張を弱めるために、内臓の筋肉を緩める働きを持っています。
その時に、子宮の周りの筋肉だけではなくて、近くの内臓の周りの筋肉のすべてを緩めてしまいます。
すると、尿路の筋肉も緩んでしまい、尿路が広がってしまいます。
そのために、頻尿になったり、尿意を我慢できずに尿漏れを起こしてしまったりするのです。
【妊娠初期の頻尿の原因②】大きくなりつつある子宮
妊娠すると頻尿になる原因には、子宮が大きくなることも関係しています。
周りの内臓を押しのけるほど子宮が大きくなる妊娠後期ほどではありませんが、それでも、お腹の赤ちゃんは妊娠初期から日々成長して大きくなりつつあります。
妊娠初期でも、1ヶ月もすると前の月から子宮が一回りも大きくなっているものです。
日々大きくなっていく子宮が、膀胱や尿道を刺激して頻尿になってもおかしくはありません。
【妊娠初期の頻尿の原因③】ストレス
妊娠すると頻尿になる原因には、妊娠したことによる様々なストレスも関係しているといわれています。
学生時代に、大切な試験の前や、部活の試合やステージの直前に緊張のあまりトイレに行きたくなったことがある人は多いものですよね。
人の体は、緊張をしたり、ストレスを感じたりすると、自律神経のバランスが崩れてトイレに行く回数が増えてしまいます。
妊娠初期というのは、つわりなどの様々な体調の変化に加えて、自分や夫の親から色々と良かれと思ってアドバイスをされたりして、何かとストレスを感じやすい時期になります。
また妊娠初期は流産しやすい時期なので、流産の心配をし過ぎてストレスになることもあります。
こういったストレスが原因となって頻尿を引き起こしている可能性もあります。
ちなみに、妊娠中の頻尿は膀胱炎などの病気が隠れていなければ、生理現象によるものなので、頻尿になったからと言って流産の危険性がある訳ではありません。流産のことは心配しないようにしましょう!!