記事の目次
- 1.妊娠11ヶ月(40週〜)を超えた…大丈夫なの?
- 2.妊娠11ヶ月と妊娠40週は違う?妊娠日数の数え方
- 3.妊娠11ヶ月(40週~)のお腹はどんな状態?
- 4.妊娠11ヶ月…出産予定日が遅れる原因1【出産予定日が違う】
- 5.妊娠11ヶ月…出産予定日が遅れる原因2【赤ちゃんの頭が下がらない】
- 6.妊娠11ヶ月…出産予定日が遅れる原因3【子宮の居心地がいい】
- 7.妊娠11ヶ月…出産予定日が遅れる原因4【ママの出産パワーが足りない】
- 8.妊娠11ヶ月の出産前兆候1【食欲が増す】
- 9.妊娠11ヶ月の出産前兆候2【足の付け根や恥骨、腰が痛い】
- 10.妊娠11ヶ月の出産前兆候3【お腹が張る】
- 11.妊娠11ヶ月の出産前兆候4【お腹が下がって来る】
- 12.妊娠11ヶ月の出産前兆候5【眠い、だるい】
- 13.妊娠11ヶ月の出産前兆候6【胎動頻度が減る】
- 14.妊娠11ヶ月…出産予定日を過ぎた時の影響1【胎盤機能が低下する】
- 15.妊娠11ヶ月…出産予定日を過ぎた時の影響2【羊水が減る】
- 16.妊娠11ヶ月…出産予定日を過ぎた時の影響3【赤ちゃんが大きくなり過ぎる】
- 17.妊娠11ヶ月…出産予定日を過ぎた時の影響4【帝王切開の可能性あり】
- 18.妊娠11ヶ月にならないための予防法1【ストレス発散する】
- 19.妊娠11ヶ月にならないための予防法2【遠出しない】
- 20.妊娠11ヶ月にならないための予防法3【誰かに相談する】
- 21.妊娠11ヶ月にならないための予防法4【分娩誘発を考える】
- 22.妊娠11ヶ月になっても焦らないで!まずはリラックスしましょ。
妊娠11ヶ月…出産予定日が遅れる原因2【赤ちゃんの頭が下がらない】
出産予定日が遅れる原因2つ目として、子宮内で赤ちゃんの頭が下がらないことが考えられます。
骨盤内には、子宮の出口である「子宮頸管」があります。赤ちゃんが生まれる時、骨盤内に少しずつ頭が下りて、子宮頸管がゆっくり広がっていくようになっています。これを「子宮頚管成熟」と呼びます。
ところが、赤ちゃんの頭があまり下がらない「浮遊状態」が続くと、その間に頭がどんどん大きくなってしまい、骨盤内に下りづらくなってしまいます。
そうすると子宮頸管が固く閉ざされた状態のまま残り、子宮頸管の成熟が遅れてしまいます。これを「子宮頚管熟化不全」と呼びます。
この状態で放置しておくと、破水しない限り、あっという間に出産予定日を1週間、最長で2週間ほど経過してしまいます。妊娠41週を超えると、陣痛促進剤を使用して分娩を促しますが、安全性を考えると、あまり陣痛促進剤の使用は歓迎されていません。
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妊娠11ヶ月…出産予定日が遅れる原因3【子宮の居心地がいい】
出産予定日が遅れる原因3つ目として、赤ちゃんにとって子宮の居心地がいいことが考えられます。
赤ちゃんが育つ子宮には、胎盤・羊水があるのですが、それぞれの機能は妊娠38週めに最高に高まります。本来なら、機能が最高潮に達した後は低下の一途をたどり、陣痛が始まります。
ところが、胎盤や羊水の機能が最高に高まったままで、赤ちゃんにとって居心地のいい環境が続くことがあります。
居心地のいい環境からわざわざ出たいと思う人はいないのと同じく、赤ちゃんも子宮内に留まってしまうのです。最長でも妊娠40週めで子宮環境が悪くなって、陣痛が始まるべきなのです。
もし子宮の居心地がいいことで出産予定日が遅れているのだとしたら、胎盤機能も低下していないはずなので、陣痛促進剤で分娩を促しても、あまり問題はないかもしれません。
妊娠11ヶ月…出産予定日が遅れる原因4【ママの出産パワーが足りない】
出産予定日が遅れる原因4つ目として、ママの出産パワーが足りないことが考えられます。
当然ですが、陣痛を伴う出産は非常に体力が必要です。ママの年齢が若い方がいいと言われるのは、生物として生命力があるからなんですね。
高齢出産が増えている昨今、ママの体力不足で出産するパワーが出し切れず、陣痛が来ないケースが多々あります。
また、若くても妊娠中はストレスや疲労が溜まりがちになります。つわりや睡眠不足で、温存しておくべき体力が蓄えられない状態が続き、出産準備ができないこともあり得ます。
若い人も高齢出産に臨む人も、妊娠中には適度な運動をして、体力をつけておくことをおすすめします。そして何より、ストレスを溜めないことが一番です。
妊娠11ヶ月の出産前兆候1【食欲が増す】
最長42週までは適正な妊娠時期なので、妊娠11ヶ月であっても臨月と同じく、出産前には赤ちゃんが生まれる兆候が見え始めます。
よく言われるのは破水・陣痛・おしるしですが、その他にも兆候はあります。その1つ目が食欲が増すことです。
それは、赤ちゃんがどんどん下に下りてきていることが関係しています。赤ちゃんが下に下りてくることで、それまで圧迫されていた胃や肺が軽くなり、食欲が増すのです。
ただ、食べすぎで血糖値が高くなり過ぎると、「妊娠高血圧症候群」になる可能性があります。妊娠高血圧症候群は、その名の通り高血圧になり、尿たんぱくも通常より多くなる症状で、むくみやすいのも特徴です。
妊娠32週以降に起こることが多く、最長で産後12週まで続きます。妊娠高血圧症候群になると、赤ちゃんの発育にも影響が出やすいので要注意です。