箸を一旦置く時は箸置きを使うのがルールです。しかし、その使い方が間違っていると元も子もありません。箸置きの使い方はもちろんですが、箸の使い方もしっかり学んでおくことで美しい作法を手に入れることができますよ。
①箸を持つ
箸は持ち方だけでなく、持ち上げ方にもマナーがあります。箸を左手で持ち上げたり、片手で持ち上げて回転させてから持つという人はとても多いですがこれはマナー違反です。
〈正しい箸の持ち方〉
①右手で胸の高さぐらいまで箸を持ち上げ、左手を下から添えます。
②箸を掴んでいる右手をそのまま右方向に滑らすように下に持っていき、箸を握ります。
③最後に添えていた左手を離してください。
日本ではお椀を手に持って食べるのがマナーとされていますが、その時は箸の持ち方が違います。
〈お椀を持つ時の箸の持ち方〉
①お椀を一旦右手で持ち、左手に持ち替えます。
②右手で箸を持ち上げ、左手の薬指と小指の間に箸を挟んでください。
③挟んだ状態のまま右手を滑らすようにして下に持っていき箸を握り、箸を挟んでいた左手を離します。
②箸を置く
箸を置く時は、基本的に持つ時の逆の手順となっています。
〈正しい箸の置き方〉
①箸の下側に左手を添えます。
②箸を握っていた右手を下から上に滑らせるようにして持ち替えます。
③添えていた左手を離し、それから箸を箸置きに戻すようにしましょう。
この時、箸先をぴったりと箸置きに合わせて置く人がいますがそれはNG。口に入れる約3cmは箸置きにあてないように外側に出しておくようにしましょう。
〈お椀を持っている時の箸の置き方〉
①お椀を持つ左手の薬指と小指の間に箸を挟みます。この時、箸先の汚れが手に付かないように注意しましょう。
②箸を握っていた右手を滑らせるように下から上へ持っていき、箸置きから箸先が約3cmほど出るようにして置きます。
③左手に持っていたお椀を右手に持ち替え降ろしてください。
◆箸の持ち方や置き方についてはこちらの動画もチェック!
注意したい!箸の【NG】マナーは?
子供の頃、親に箸の使い方を教えられた人も多いことでしょう。だからこそ、「自分は大丈夫」なんて思う人が多いかもしれませんが、実は箸のマナー違反をしている人が多いのが現実。
人のことは客観的に見れますが、自分のこととなるとそうはいきません。そのため、気付かずマナー違反をしていたと後になって気付く人も多いのです。箸のマナー違反は非常にたくさんあるので、いくつかピックアップしてご紹介します。
〈重ね箸〉…同じ料理ばかりに箸を伸ばす行為。食事はバランスよく食べるのが基本なので、他のおかずにも均等に箸を伸ばすようにしましょう。
〈涙箸〉…汁をポタポタと落とす行為。お茶碗・お椀・小皿・小鉢・醤油皿などは必ず手に持ち、汁が垂れないように心がけてください。
〈かき込み箸〉…器に口をつけて箸でかきこむ行為。汁物やお茶漬けなどはついついやってしまう人も多いですが、がっついているようで品がなく見えてしまうのでやめましょう。
〈寄せ箸〉…遠くにある器に箸を引っ掛け自分のほうに寄せる行為。中身がこぼれてしまったり、あまりの横着さに品がなく見えてしまうので気を付けてください。
◆食事のマナーを知るためにはこちらもチェック!
変わり千代結びを作ってみよう!
変わり千代結びはとても簡単に作れる箸置きですが、いざという時に「もたついて上手く作れなかった」ではスマートではありません。箸置きが必要になるケースはいつ何時訪れるかわかりませんので、あらかじめ練習しておくといいでしょう。
変わり千代結びに慣れてきたら、他のおしゃれな箸置きに挑戦してみるといいですよ。食事がいっそう楽しくなるような自分好みの箸置きを見つけてみてくださいね。