【はじめに】リア充の意味とは?
リア充とは現実世界(リアル)で生活が充実していることを表します。よく、恋人がいる人に対してリア充という言葉を使う人がいます。しかし、恋人がいるからといって、生活が満たされて充実しているとは限りません。
リア充になるには、友人が多い、高収入、仕事が楽しい、趣味が楽しい、恋人がいるなど、様々な要素があります。また、人によって、どの項目があるとリア充で、どのくらい気持ちが満たされていればリア充なのか、その基準は違います。なので、リア充になるには定義というものは存在しません。
あえていうのであれば、他人からではなく、自分自身でリア充と思うのであれば、それがリア充の定義になります。
リア充という言葉のきっかけ
リア充という言葉ができたのは割と最近です。まだSNSが今ほど普及していない時代ではありましたが、ネットの掲示板が流行している時代にリア充という言葉は生まれたようです。
しかし、今のリア充とは意味が違っていました。当時は一日中ネットをしているような人が現実世界で、人と会話などの接触をしたり、友達がいるだけでリア充という言葉が使われていたそうです。このときからリア充という言葉の定義は特になかったようです。当時はSNSやスマホが無かったので、一日中ネットをしている人は引きこもってパソコンの前から動かない人が多かったです。
そのため、一日中ネットをしている人はリアルな世界では人とコミュニケーションを取る機会が少なかったことから、たまにリアルな世界で誰かとコミュニケーションを取ると、ネットの仲間が少しいじりの気持ち、自虐ネタ、羨ましい気持ちを込めてリア充という言葉を使っていたようです。
リア充の意味の変化
リア充は最初、ネットの世界で自虐ネタとして使われる言葉でした。一日中、引きこもってネットをしていた人たちの本音は、もしかすると楽しそうにするカップルなどを見て、羨ましいと思ったことから、自虐の心理が働いてリア充という言葉を作ったのかもしれません。
そんな今と違った意味のリア充が、今の意味のリア充になるにはSNSとスマホの普及がきっかけとなりました。この2つが普及したことによって、今までネットだけでコミュニケーションを取っていた人たちの世界に、リアルな世界の人たちが入ってきたのです。
リアルとネットの世界が混在するようになったことで、リア充という言葉の意味は自虐ネタの意味から、本当に生活が充実している様子を表す言葉へと変化していったのです。
リア充の境界線 (1)恋人
リア充はSNSやスマホの普及によって、リアルの世界で生活が充実しているという意味に変化しました。そして、このリア充という言葉は、1つのステータスというポジションにまでなりました。特に、女性の間では、生活が充実しているかどうかは、非常に重要視されます。
女性がリア充であるということは、女性として輝いていると捉えられるので、リア充でない非リア充の女性から羨ましいと思われ、自分もリア充になるにはどうすればよいか?と考えるようになります。しかし、リア充には特に定義がなく、自分が満たされていると思うことがある意味、リア充の定義です。このような考えをしていなければリア充になれないのかもしれません。
女性にとってのリア充として重要視される要素は、やはり恋愛です。恋人の有無はリア充になるには、心理的に大きく関わります。女性の中には、恋人さえいればリア充になれるという人もいます。リア充にそのような定義を付けた女性からすると、恋人がいるリア充女性を見ると、さぞ羨ましいことでしょう。
もしも、このような女性が非リア充をこじらせてしまうと、仲良さそうにしているカップルを見かけたときに羨ましいという感情ではなく、うざい、別れないかな、などの本音が出てしまうかもしれません。