イギリスの農業の仕事内容や特徴は?
仕事量や体力面の問題で、永遠に作業が終わらないように感じる時がありますが、それが農家の仕事。しかしシンプルな作業工程が多いので、黙々と作業に集中することができ、今の仕事が気に入っています。
それでは以下にて具体的に仕事内容を紹介します。
収穫作業
収穫作業は機械を使わずに、全て手作業で行っています。大体朝7時頃から起きて作業を行いますが、夏は温室内が暑くなることから朝5時頃に起床し、作業開始しています。気温が30度を超える暑い日は、ファームの室内はさらに気温が上がるので、働き方の工夫が必要。
イギリスの夏は21時頃まで明るくなるので、暑い時間帯の昼間は避けて、涼しくなってきた夕方から20時頃まで働く日も。
また、イギリスの冬季は15時台から暗くなり始めるので、遅くても16時頃には仕事終了です。冬には野菜の成長ペースが遅くなり、野菜のサイズも夏より小さめなことから、収穫の時間がかかってきます。収穫した野菜は、フォークリフトを使って野菜専用の冷蔵庫の中で保管します。
野菜の配達
配達の日は、朝8時頃から収穫した野菜をVanトラックの中に運び込みます。ファームから配達先(マンチェスター)までは車で1時間15分ぐらい走り、直接スーパーやレストランなどに届けています。
機械を使っての作業
私は機械系は扱っていないのですが、主には
- 耕運:収穫が終わった後はトラクターで耕運
- 種まき:以下の写真のような機械を使用
- 水やり:雨水を使用し、上から降ってくる形で機械で操作をして行う
- 雑草対策、虫対策のスプレー
機械を使わない作業
収穫作業の他に、実際に私も行なっている作業です。
- 肥料まき:肥料をまくタイミングは、芽が出てきたぐらいから手まきする(冬はまかない)
- 熊手を使っての作業:収穫後に落ちた葉などを集めて捨てる耕運準備のための作業
- 耕運後の土を平らにする:熊手を使い平らにすることで種蒔きの機械がスムーズに使える
- 雑草抜き:雑草対策をしていても自然のものなので生えてくるので、定期的に行うことが大切
農家のワークスケジュール
農業は基本的には固定休みがなく、その日の作業内容や天気、気温等によって自ら休みと出勤を決めています。夏は暑くて冬は寒い…天気や気温にとても左右される仕事です。
以下より、繁忙期と繁忙期外に分けて、農家の週間スケジュールを見ていきましょう。
繁忙期(4月半ば~10月下旬)
- 月・木・金⇒収穫
- 火・土⇒配達/作業