強いリーダーシップが求められる管理職ですが、部下を育成することも重要な仕事のひとつ。上手に育てるためには、足りないもの・伸ばすことができる能力などを見極めた上で適切にフォローする必要があります。そのため、日ごろから周りのことを気にかけたり、細かな気配りができたりする人も管理職としての適性があるといえます。
女性の部下であれば、男性には話しづらい悩みや相談を受けることがあるかもしれません。話しかけやすい雰囲気作りを心掛けることによって、部下は話しやすい上司として信頼を寄せるようになるでしょう。
ワーママ×管理職に向いてない人
ワーママ管理職になることで得られるメリットはたくさんあります。ですが、元々の考え方や性格上、管理職の仕事が合わないという人もいるかもしれません。
ここでは、管理職に向いていない人にはどのような特徴があるのかチェックしてみましょう。ワーママとして管理職の仕事が向いているかどうか悩んだとき、ぜひ参考にしてみてくださいね!
指導・育成が苦手
部下にもさまざまなタイプがいますが、それぞれの個性や能力を把握して適切にコミュニケーションをとることが管理職には求められます。そういったマネジメントが苦手な人は、チームを率いていかなければいけない管理職に不向きであるといえるでしょう。
指導や育成が苦手だと周りからの信頼を得られないだけでなく、組織全体のパフォーマンスが低下する恐れもあります。人を育てることにやりがいを感じられない方は、管理職として働く前にしっかり検討してみましょう。
仕事をひとりでため込む
部下の能力を引き出し、業務を振り分けるのも管理職の仕事です。部下に指示を出しながら成果を出すことが求められるため、自分1人でやらないと気がすまないという人や、適切に仕事を振れない人は管理職に向いていないでしょう。
管理職では部下の成績が上がるほど高い評価を受けられるため、「自分でやるのではなく部下に任せよう」という考え方を持つことが大切です。部下をうまくまとめられずに自分で抱えてしまうとワンマンな人だと思われてしまい、組織としての成果を上げることが難しくなります。
感情的になりやすい
管理職は人の上に立ってチームを引っ張っていく存在。たとえミスやトラブルが起きても、心に余裕を持って落ち着いて対応しなくてはいけません。そのため、すぐ感情的になったり慌てて間違った行動を起こしたりするような人は管理職の仕事に向いていないでしょう。
部下の失敗に対して一方的に𠮟りつけてしまうようでは、当人だけでなく周りからの信頼を失ってしまいます。そっけない態度を取るのではなく「短時間でも応じる」「一緒に原因を探ってみる」などを実践してみましょう。
ワーママ×管理職のメリット
ここでは、ワーママが管理職になることのメリットについてお話します。私が考えるメリットはこの3つです。
- スケジュールを自分でコントロールできる
- 仕事を人に任せる裁量がある
- 女性活躍を推進したい企業とWin-Win
スケジュールを自分でコントロールできる
私はこれが最大のメリットだと考えています。
平社員のときは上司の指示にしたがって仕事を行うことが多いため、休暇や遅刻・早退なども都度上司の承認を得る必要があります。また、周りの人と調整が必要な場合は、上司をとおして調整が必要なことが多く、時間がかかってしまうことが多いですよね。
その点、管理職は基本的に自分でスケジュールを組み立てて進めていきます。言うなれば「自分の好きなように仕事を進めていくことができる」わけですね。そのため、例えば「この日は用事があるから早退する。その分別の日は少し残業をして仕事の進捗を取り戻そう」といった判断も自分ですることができます。
子育てをしていると予定していることから突発的なことまで様々な理由で家庭と仕事の調整が必要な場面がでてきます。そうしたときに、自分の裁量で仕事の調整ができるというのはとても大きなメリットではないでしょうか。
仕事を人に任せる裁量がある
2つめは、「仕事を人に任せる裁量がある」ということです。これも1つめの「スケジュールを自分でコントロールできる」ということと基本的には似たような話になります。
例えば急に子どもが熱を出したので休まないといけなくなったとき、いちいち上司をとおして他の人と仕事の調整をしてもらって…となると時間もかかりますし、自分自身も周りに迷惑を掛けている意識が強くなり、精神的に辛くなってきてしまうことも。
管理職であれば誰かに仕事をお願いするのは自分の裁量で行いますので、調整にかかる時間も削減できること、調整する際に他の人の手をわずらわせずに済むことがメリットの1つではないかと考えています。
女性活躍を推進したい企業とWin-Win
最後は「女性活躍を推進したい企業とWin-Win」ということ。これは企業にもよるかもしれませんが、昨今、企業における女性管理職を増やしていこうとする動きが多く見られます。そうしたなかで自ら管理職に手をあげ頑張ってくれる人材に対しては、企業としても一定の評価をしようとしてくれるのではないかと思います。
もちろん、企業からの評価のためだけに管理職になろうとすることはおすすめしません。ただ、評価があがると何がいいかと言うと、「自分の好きなように仕事をしやすくなる」ということがあります。
好きなように仕事ができると、先ほどからお伝えしているスケジュールや仕事内容のコントロールがしやすくなるため、女性活躍を進めたい企業とWin-Winの関係になれるというわけなんですね。