広告代理店の営業アシスタントの仕事内容ってどんな感じ?
まず、広告代理店における営業アシスタントの仕事内容についてです。
私が働いていた広告代理店は、主に、アルバイト・パート・正社員の求人誌を発行しており、営業アシスタントの仕事内容はとても幅広いものでした。
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求人広告の修正・校正・顧客確認
既に作成をしている求人データの、一部修正や校正(誤字・脱字が無いかの確認)を行います。
修正後は、原稿をお客様へ送付し、お電話で修正内容に相違が相違がないかの確認も行います。
営業の代理対応
外出をしている営業の代理で、求人誌のテキストや画像の依頼を専門の部署へ依頼をしたり、申込書を作成します。
営業に代わって、専門の部署の担当と納品日時について調整を行うこともあります。
代理作成をした申込書は、お客様へ送信し、返送していただきます。
申込書の対応(受注登録・未収金の確認など)
掲載が確定したお客様からは申込書を受領します。
受領した申込書は、専用のシステムで受注登録を行います。
毎日、入金予定日に支払いがされているかの確認も行います。
広告代理店の営業アシスタントの1日のスケジュールは?
仕事内容が幅広く、1日に行う業務も比較的多い広告代理店の営業アシスタント。
一つ原稿の修正をしていると、広告代理店から外勤中の営業から電話があり、また追加の依頼が入る。締め切り前の忙しい時には電話での依頼が多いため、しなければならない業務が積み重なります。
そのため、営業アシスタントはいつでも冷静に、対応する順序を判断しながら業務に取り組む必要があるのです。
私が勤務していた広告代理店での1日の流れをお伝えします。
出勤
開始時刻までに広告代理店のオフィスに出勤し、メール確認を行います。
営業の代理で送ったメールへの返信がきていたら担当営業へ伝える必要があります。
その後、広告代理店の社内での営業アシスタントチームでの朝礼が行われます。
さらに、営業の朝礼にも同席し、営業アシスタントからの伝達事項のお伝えすることもあります。
業務開始
営業から依頼を受けた仕事や、当日の受注登録などを行います。
営業アシスタントチームでの定期的な会議や、上司との1on1等もあります。
お昼休憩
広告代理店の営業アシスタントチームは全員で休憩を取ることができません。
営業からいつ依頼がくるか分からないからです。
そのため、チーム内でお昼休憩のシフトを作成し、数名ごとに1時間ずつ休憩を取ります。
残業
残念ながら定時で広告代理店での業務を終了する事はほぼありませんでした。
1日短くても30分程度は残業がありました。締切日は2時間程度、残業をする日はほとんどでした。
広告代理店に限らず、週1日を「ノー残業デイ」と決めている会社も多いようです。
広告代理店の営業アシスタントの給与や年収は?ボーナスはある?
広告代理店でも働くうえで「お給料」は気になりますよね。
ここでは営業アシスタントのお給料について、広告代理店だけに限らず詳しくご説明します。
裁量労働制
広告代理店に入社した時の契約では、お給料は裁量労働制でした。
裁量労働制とは、実際の労働時間ではなく、あらかじめ決められたみなし時間を基準に支払われるということです。簡単に言うと、残業をしても残業代はお給料に加算されないということです。
私が広告代理店に入社した時の初任給は月給21万円程度でした。前職で月給15万円だった私は正直とても嬉しかったことを覚えています。
ただし広告代理店に所属した当時はとても多忙で、締め切り前は深夜まで残業をすることもしばしばありましたので、裁量労働制は善し悪しだと思います。
基本給+残業代
広告代理店で働いて数年たったとき、裁量労働制から、通常の基本給に変わりました。
残業をしたらその分加算をしていただけます。
昇給制度はしっかりしていたため、8年ほど働くと、基本給は19万円ほどになりました。
それに毎月約2万円ほどの残業代が加算されていた感じです。
昇給・賞与
昇給は、半年ごとに上司からの評価があり、評価によって昇給額が変わります。
評価は1から5。多くて5000円昇給したときもありましたので、自分の頑張り次第では、高い評価を頂けます。
私は広告代理店での契約社員だったので、賞与は広告代理店に所属した11年間一度もいただけませんでした。社員はしっかりと貰えます。
広告代理店の営業アシスタントの仕事のやりがいや魅力は?
広告代理店での営業アシスタントって大変そう…。
そう言われることが多かったし、実際に本当に大変でした。
それでも広告代理店で11年間働いた理由がしっかりあります。
営業アシスタントのやりがいや魅力をこちらでご説明します。
営業さんと共に喜べる
営業アシスタントは営業さんをサポートする事が仕事です。
営業担当の代わりに、お客様と電話で原稿のやり取りをしたり、専門部署へ依頼をしたりと、営業アシスタントが社内で代わりに対応をするから、営業は1日外勤へと出ていくことができます。
営業には売り上げ目標がありますが、営業アシスタントにはありません。
ですが、目標を達成した時には、自分も一緒になって喜ぶことができます。
それは、一番近くで営業の頑張りを見ているからだと思います。
自分も営業の役に立てたと思うとき、とてもやりがいを感じることができますよ。
忙しいからこそ味わう充実感
広告代理店の営業アシスタントは本当に忙しい職種です。
営業のアシスタント業務と共に、毎日の電話応対や、売上管理、受注登録など、対応している業務はとても多いと思います。
また、広告代理店は締め切りがあるため、締め切りに間に合わせるために、1分1秒がとても大事です。私が新人の頃はお手洗いに行くことも小走りでした…。
ただ忙しいからこそ、業務を終えたときの充実感は計り知れないのです。
スキルUPできる環境
1日が忙しく過ぎていく毎日。
短時間で多くの業務をこなすため、業務の効率化を探りながら過ごしていました。
ただ目の前の仕事を対応しているだけでは効率が悪いので、その結果残業時間も多くなります。
社内では業務効率化やパソコン入力についての研修があるので、自分自身、働くうえでのスキルが身に付き、業務をスムーズにこなす術も身に付きました。
未経験からでもはじめやすい
未経験から異業種に就くのは難しいことは、広告代理店の営業アシスタントでも同じですが、その見返りは大きいというのも一緒です。
営業アシスタントの場合だと、お客様との関わる機会が多いのでビジネスマナーや業界の知識を習得が可能です。
加えて、営業を支援する合間に事務の仕事もあるため、事務関連のスキルも得られます。
また、営業とお客様との橋渡し役として動くので、今までの仕事と違う規模や流れを掴む機会があるのも大きな利点です。
新しく行う仕事の仕組みや事業・業界に対して理解を深めやすい営業アシスタントは、これから社会人として活躍したい方でなく、未経験の方も活躍できる機会が多い職種です。
広告業界へのキャリアパスにも
営業アシスタントのキャリアパスですが、営業アシスタントのエキスパートとしてキャリアアップや営業担当者にキャリアチェンジされています。
または業務におけるマネジメントの経験を積み、管理職に就かれている方もいます。
そのほかに、営業アシスタントの仕事を通してネットワークを形成し、これを用いて上記と異なったルートを切り開いていく、というケースもあります。
広告代理店関係だと、ディレクターまたは、営業関連の経験を持つデザイナー・コピーライターに転身すると重宝されるでしょう。
また、広告代理店でのキャリアを活かし、広告代理店での広告宣伝部門にキャリアチェンジをする、というのもあり転身先は多く存在しています。
広告代理店の営業アシスタントに向いてる人は?
やりがいがあるお仕事をお探しの方には、広告代理店の営業アシスタントという仕事に魅力を感じた方も多いと思います。
では、営業アシスタントに向いている人とはどんな人なのでしょうか。
迅速に丁寧な対応ができる人
広告代理店には締切があります。
日々、締切時間に間に合わせる為、受注登録や原稿の修正・校正を行います。
どんなに忙しくても冷静な判断ができ、迅速にかつ丁寧に対応できる人が求められるお仕事だと思います。
誰かのために何かを成し遂げたいと思っている人
営業アシスタントの仕事とは、営業を支えるお仕事です。
毎月の売り上げの責任を負っているのは営業部ですが、それを支えているのは営業アシスタントと言っても過言ではないのです。
「自分が売上を上げる!」とお考えの方は営業として活躍されることを勧めますが、誰かのために何かをすることが好きな方には営業アシスタントに向いていると思います。
裏方として人を支えることができる人
営業アシスタントなので、裏方として支援したい、またはいわゆる「縁の下の力持ち」として目立たず、裏からサポートを行いたいと考えている方が向いています。
契約を結ぶ・提案を通してもらう為に動いている営業をサポートするポジションです。
営業は表立って動くので、評価されるのは営業ですが目立たず貢献できるとその賞賛や喜びを共有できるでしょう。
細かいチェックができる人
営業アシスタントという特性上、スケジュール・メールなどのチェックなどの頻繁に「確認作業」を行います。
1日に100件から200件近くのチェック作業を行うケースもあるので、仕事における細かいところまで目を光らせておくのが得意だと営業アシスタントという仕事で貢献できるでしょう。
スケジュール管理ができる人
広告代理店での営業アシスタントに限らずどの仕事でも言えることではありますが、スケジュール管理も重要なスキルです。
営業は常に成果に対して試行錯誤を重ねているため、精神・肉体ともに酷使し次第に疲労が出てきます。
プレッシャーなどに潰れないためだけでなく成果を出すためであることに加え、各所に迷惑がかからないためにも、精神・肉体の状態の管理を常に自分で怠らないようにしなくてはなりません。
広告代理店の営業アシスタントに向いてない人は?
広告代理店での営業アシスタントに向いている人について紹介しましたが、向いていない方はどういう人なのでしょうか?
営業アシスタントに就いてから「向いていなかった」と気が付きすぐに転職となってしまうのはもったいないですよね。
事前に向いていない人の特徴を知ることも、転職では大切なので以下でチェックしていきましょう。
自分の思っているように仕事を進めたい人
事が自分の思い通りにならなくてストレスを感じることもあるかもしれません。
うまく進みそうな商談が突然NGになることなどもしばしばあるので、いちいち考えていたら次第に仕事に対して嫌気を感じるでしょう。
また、営業アシスタントが主体ではないため自分の思っているようには仕事が進められないことがほとんどです。
気持ちの切り替えや柔軟に対応できるように動けるようにしましょう。
人と関わって仕事をするのが苦手な人
この広告代理店での営業アシスタントにも、取引相手や社内の営業担当者など、様々な関係を構築するために関わっていくので、コミュニケーションは必要不可欠です。
ですので、「コミュニケーションは苦手なので営業は苦手だけど、営業アシスタントならできそう」と思っても実際そうとは限りません。普段のコミュニケーションだけでなくクレーム処理も行うので、コミュニケーションに対する苦手意識は捨てたほうが良いでしょう。
一人で黙々と作業をするのが好き、常に人と関わって仕事をするのが苦手な方は向いていないといえます。
社会人としてのマナーが身についていない人
ビジネスマナーは敬語や名刺交換など社会人とって一般常識であるだけでなく、様々な人と円滑なコミュニケーションを取りお互いの信頼関係を築いていくためでもあります。
そして営業は「会社の顔」としての面を持っているため、ビジネスにおけるマナーはきちんと気を配る必要があります。
もし、ビジネス上のマナーがなっていないと印象付けられると、その人自身に対してだけでなく会社自体のイメージダウンにも繋がります。
広告代理店の営業アシスタントの仕事を始めるにはどうすればいい?
では、営業アシスタントになるには、どうすればいいのでしょうか?
私が広告代理店に就職した経緯をご説明します。
転職サイトに登録をする
当時、一般事務として地元の企業で働いていましたが、やりがいを求め転職先を探していました。
そこで活用したのが転職サイトでした。
転職サイトには、詳しい仕事内容の説明や、実際に働いている社員の方のインタビュー記事など、項目が多く掲載されていました。
そこで広告代理店の求人広告を見つけ、「忙しそうだけど楽しそう!やりがいがありそう」と思い、この広告代理店の求人に応募したのがきっかけとなり、就職しました。
現代ではインターネットで、転職サイトは多くあります。
仕事内容がしっかりと掲載され、自分が実際に広告代理店などで働いときのことをイメージできる求人広告をよく見て吟味すると良いでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
営業アシスタントは、一般事務と営業の、ちょうど間に存在している様な職種です。
事務にも営業だけでなく広告代理店関連にも興味があり、選択に悩んでいる方は、ぜひ営業アシスタントに挑戦して頂きたいです。
事務業務のスキルUPをしながら、営業と関わり、売上達成を一緒に喜ぶことができる、とても贅沢なお仕事ができるかもしれませんよ。
出典:https://unsplash.com/photos/HocFQHhGjDE