この条件も、これまで説明してきた内容と同様に、より掘り下げて明確化することが重要です。ざっと挙げられるだけでも、下記のような視点があります。
- 残業の有無・量
- ノルマの有無
- 年間休日数
- 1日の労働時間
- 始業・終業時間
- 勤務先の立地・アクセス方法
- 転勤の有無・頻度
- ライフイベント等に応じた制度
- 各種手当、福利厚生
- 男女・年齢比率
- トップダウン型・ボトムアップ型
労働条件や社内制度をチェックするだけで解決できるものも、実際に職場を見ないとわからない内容もあるでしょう。
始業・終業時間や1日の労働時間は案外見落としがちな項目の1つです。例えばメーカー系であれば、本社勤務でも工場に合わせたタイムゾーンに設定されている企業が多く、朝8時台の始業も珍しくありません。
一方、繁閑が激しい会社は変形労働時間制を採用していることもあります。これは業務量に応じて年・月・週単位で労働時間を調整できる制度のことです。
極端な例ですが、繁忙期の7月から9月は毎日10時間労働、閑散期の10月から12月は毎日6時間労働……というように、労働時間を調整できるのです。それに伴い、始業・終業時間が月によって変わる会社もあります。
福利厚生や制度に関しては、制度自体はあるものの、実際はさほど活用されていないという企業も残念ながら存在します。逆に、独自の制度をたくさん打ち出し、社員も頻繁に活用している会社もあります。
「制度がある」だけで安心せず、「活用されているかどうか」を基準に考えると良いでしょう。
まとめ
転職は、自分が求めるライフスタイルやキャリアプランを叶えるための大きなチャンス。だからこそ、しっかりと下準備をしておくことが大事です。
「現在の自分」と「なりたい自分」の間にあるギャップを具体的に捉えることで、叶えたい希望や、本当に求めるものが見えてくるはず。それが決まれば、大きく迷うこともなくなります。
動き出す前に 自分の中の軸を決めておくことが、後悔しない転職を実現するコツです。